まんがで読破「羅生門・偸盗・藪の中(芥川龍之介)」の名言・台詞をまとめていきます。
羅生門
「死体の髪を……? これは…これは悪だ!」(下人)
「そりゃあ死人の髪を抜くなぞ悪いことかもしれぬ……じゃがな、ここにいる死人はみんな、それくらいのことをされてもいい人間ばかりだぞよ!」(老婆)
「…だが、あの女も生活のためにしたことさ。まァ……仕方あるまい」(老婆)
「仕方がないだと……?」
「何をやってもいいのか? 仕方がなければ何をやっても許されるのか? お前とその女がやったことは絶対許されない悪だぞ!」(下人)
「じゃが、わしはあの女がしていたことも、自分のしていたことも悪とは思わぬぞ」
「わしとてこうせねば餓死すると、仕方がなくてしたことじゃからのう……」
「あの女はな、そのことをよく知っている。きっとなァ、わしのやることも許してくれるであろうよ!」(老婆)
「そうか。それじゃあ俺が追剥をしても、お前は俺を恨まないんだな……?」
「やっと決心できたよ。俺もそうしなければ餓死する身なのだ……」(下人)
偸盗
「わしらの羅生門(アジト)も昔は立派なものだったそうな」
「今はだいぶ違うがの! じゃが時が経っても人間は同じことをくり返す…」(猪熊のお婆)
「先のことはわからないわ」
「あ、『違う』って言ってほしかった?」(沙金)
「俺が兄貴を裏切り、沙金は俺を裏切った。これは天罰だ」(次郎)
「(仲間割れを見ていましたが)寝ていたこの子を起こすわけにはいきませんでしたから」
「それに沙金様が人を殺すところを何度も見てきましたし、私は死体を見慣れているのです」(阿濃)
藪の中
「俺は太刀を使って人を殺すが……お前らは権力で人を殺す。どっちが悪人なんだかわかりゃしねェな」(多襄丸)
「待って…お願いです…ふたりの男に恥を見せてこのまま生きていくのは死ぬよりもつらい」
「お願いです……あなたが死ぬか夫が死ぬか……どちらかひとり死んでください…!!」
「私は生き残ったほうに連れ添いたい…」(真砂)
「こうなった以上、あなたとは一緒におれません…私はひと思いに死ぬ覚悟です。だけど…あなたもお死になさってください…っ!!」
「あなたは私の恥をご覧になりました。私はこのままあなたひとり残すわけにはいきません」(真砂)
「夫の縄をといた後、幾度も死のうと試しましたが、死に切れずにこうしている限り──自慢にもなりますまい」
「しかし夫を殺した私は、盗人の手ごめにあった私は……どうすれば…っ、私は…」(真砂)
「ふたりの証言は食い違っておるな。真相はわからぬままか…」(検非違使)
「(自殺は)苦しくはなかった…ただ深い静けさに包まれていくだけ……」(武弘)
「なぜだ。多襄丸──真砂、武弘。なぜ証言がバラバラなんだ…っ!」(検非違使)
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