まんがで読破「痴人の愛(谷崎潤一郎)」の名言・台詞をまとめていきます。
痴人の愛
「ああ……これでいい……これでいいんだ……」
「僕たち夫婦は、これで……」(河合譲治)
「私はある計画を企んでいました」
「この将来有望な少女を引き取り世話をしたい。僕が理想とする女性に育てあげ、もしそうなるなら自分の妻としてもらってもいい!」(河合)
「出会いから数か月、ひとりの少女を妻としてではなく友だちとして──いわば遊びのような気分で同居生活を始めたのは5月の下旬でした」(河合)
「平凡で単調…殺風景な人生が一変した。結婚する勇気がなくてここまできた僕には、こうした関係がちょうどいい」(河合)
「この旅(海)では大きな発見がありました」
「釣合いのとれた美しい肉体…想像していたとおりだ」
「それを見ることができただけでも──満足だ!!」(河合)
「女性経験のないきまじめな君子と──」
「日に日に女らしく育ち16歳になったナオミは──」
「極めて自然にどちらから誘惑するでもなく、言葉ひとつも交わさず暗黙のうちに──切っても切れない関係になりました」(河合)
「世の中すべてがうまくいくことはない。賢くはなくともナオミは日に日に美しくなっていく」
「精神の失敗は肉体の成功で十分補っている…そう考えることにしました」(河合)
「あの頃の大人しく素直なナオミはどこへ行ったのだろうか…」
「といっても私の失望は長続きしません。家に帰ってふたりきりになると──再びナオミがこのうえなく美しく思えてくるのです」(河合)
「(寝る?) 本当かしら。ねェ、譲治さん」
「いつもはこの格好を見るとたまらないって飛びついてくるくせに…本当は気がもんでどうしようもないんでしょ?」
「いつも私の足が可愛いって舐めてくれるんだもの」(ナオミ)
「私は公明正大よ。隠し事なんてないわ!」
「男っぽいところがあるから、男友だちが多いだけよ! 失礼しちゃうわ」(ナオミ)
「32の僕が19のナオミにこうも見事に欺かれていたとは……情けない…」(河合)
「ふたりの関係も冷ややかになっていきました」
「それでも私は夜になると恥をも忘れてナオミの肉体に征服されます。夫婦の情愛はなく本能のままに、彼女の肉体に溺れるのです──」
「美しい果実だったナオミは、ただの娼婦となっていました」(河合)
「僕の子どもを生んでくれないか?」
「そうすれば昔のように幸せになれる。家も和風にして、常識的な普通の家庭を築くんだ」(河合)
「嫌よ」(ナオミ)
「ついに解放された…」
「ナオミは強い酒のようだ。体に悪いとわかっていても、飲まずにはいられない…」(河合)
「カルメンを殺したドン・ホセの気持ちがわかった気がする──」
「憎めば憎むほど美しくなる…あの時のナオミは今までで一番美しかった」(河合)
「どうして何も言わない…嫌だと言うならいっそ僕を殺してくれ」
「気違いで何が悪い! お前と元に戻れるなら…」(河合)
「これからあたしの言う通りにするかい?」
「いくらでもお金を出すか?」
「好きなことをさせて干渉しないか?」
「呼び捨てじゃなくナオミさんと呼ぶか?」(ナオミ)
「なら、かわいそうだから人間にしてあげる」(ナオミ)
「これで私たち夫婦の記録は終わりです。バカバカしいと笑う人は笑ってください。教訓になると思う人は見せしめにしてください」
「私はナオミに惚れているので、どう思われてもかまいません」(河合)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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