原作小説「魔女と傭兵」ジグ=クレインの名言・台詞をまとめていきます。
魔女と傭兵 1巻
プロローグ
「金さえもらえれば何でもやる…とはいえ魔女とやりあうのは初めてだな」
いつもの仕事と何も変わらない。
油断はしないが、恐れることもない。
「おいおい…なんの冗談だこれは」
「俺は傭兵でな。お前が快楽殺人者だろうが、慈悲深い聖職者だろうがどうでもいい」
「納得して依頼を受けたなら殺すだけだ」
「想像してみろ」
「大事な息子に兵を持たせ魔女の討伐に向かった」
「しかし帰ってきたのはどこの馬の骨とも知れない傭兵一人」
「そいつが、あんたの息子も大量の兵隊もすべて死んだ」
「証人もいないし証拠は誰も見たことのない魔女の首だけしかないが」
「俺は生き残って魔女を倒したので報酬をくれ──といったら、どうなると思う?」
「依頼ならば何でもするし裏切るような真似はしないが」
「自ら殺されに行くような報告をするほどの義理はない」
「隊は全滅、魔女の討伐は失敗した」
「悪いが、お前の事情に興味はない」
「俺が興味あるのは、お前に、仕事に見合った報酬が払えるかどうかだけだ」
「いいか? はっきり言うが、この大陸で魔女が狙われない場所などない」
「ならばここから出ていけばいい」
「そうだ。──異大陸へ渡る」
一章
「何かを成すよりも、成した奴から奪い取る方が楽だからな」
「そこから始まる戦争もごまんとある」
「金額分は働かせてもらうさ」
「(勝ったのか?) ──俺はここにいる」
二章
「失敗を恐れるな、とは言わん」
「だがいつか、今日のことを思い出して笑えるようにやってみろ」
「人間社会で生きていく上で大事なのは敵を作らないことと、味方を作ることだ」
「(疲れてない?) 疲れた状態までもっていくなということだ」
「寝て起きた時に万全な体調を維持できるようにしておけ」
「ギリギリまで攻めると、想定外の事態が起きた時にあっさりやられるぞ」
「(どうして止めた?) ああいう人間は想像よりずっと多い」
「敵に回すのはお勧めしないな」
「気に入らん奴がいても、そういう考えの人もいるんだな、程度に思っておけ」
「面と向かって相手をしていたらきりがないぞ」
「ただし理解も、それに付き合う必要もない」
「お前は今まで通りやればいい」
「謝る必要はない」
「殺しで金を稼いでるのは紛れもない事実だ」
金は大抵のことは解決できるが、そこに甘えると肝心なところで手が届かない。
「ローンか…」
「い、いや、やめておこう。手元にない金で物を買うのは性に合わない」
「いかんいかん」
「休みを楽しめんようになっては人間終わりだ」
三章
人が集まれば金が集まり、金が集まればそれを求めて裏の人間たちが集まる。
風が吹けば桶屋が儲かるのと同じで自然の摂理と言っていい。
「そんなこと? 何があろうとも絶対に(シアーシャに)手を出すなと言ってるんだ」
「”そんなこと”なんて思ってもらっては困るな」
「(約束する?) 言ったな?」
「では約束が破られた時にはお前の氏族を滅ぼす」
そう、問題はない。何かあった時のために自分がいるのだ。
たとえ誰が立ち塞がろうとも、やることは変わらない。
四章
「あれぐらい笑って流せるようになれ」
「お前、年上だろ」
「自分の事情を一から十まで他人に理解させることなんて不可能だ」
「人は皆、自分の見て聞いたことでしか判断できないんだよ」
「(舐められたら終わり?) 俺は冒険者じゃないからな」
「他人を舐めてかかる奴は遠からず死んでいったから、気にするだけ無駄だったんだ」
「やはり人型(魔獣)は戦いやすい」
「(新しい武器?) 想像以上にいいな」
「武器の損耗をある程度考慮しなくていいのが、これほど楽だとは」
「(綺麗好き?) 不潔だと長生きできんからな」
「イメージ(傭兵は不潔)としては間違ってはいないが」
「それに身綺麗にしておくと、それが理由で依頼が来ることがあるんだ」
「傭兵といえど、腕さえよければ他はどうでも良いとはならないものさ」
五章
「助けてほしいといわれたから、助けた」
「俺は自分の意思で、魔女の依頼を受けた。それだけだ」
「(魔女は)化け物か」
「俺もお前も、そんなものは戦争でいくらでも見てきただろう」
「知っているはずだ」
「人が化け物になるのに、特別な理由など必要ないことを」
「お前の屍(しかばね)、跨(また)がせてもらうぞ」
「あいつが裏切らずとも、戦う理由などいくらでもできるさ」
たとえ共に酒を酌み交わそうとも。背中を預けて戦場を渡り歩こうとも。
それが刃を交えない理由にはならない。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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