アニメ「響け!ユーフォニアム3(3期)」の名言・台詞をまとめていきます。
響け!ユーフォニアム3
1話
「2年生の秋、先輩の引退と共に私は北宇治高校吹奏楽部部長に任命された」
「いつか慣れるだろう…慣れるはずだという願いも虚しく時は過ぎ…」(黄前久美子)
「そして、どこかフワフワして落ち着かないまま…」
「私の3年生は始まってしまった」(久美子)
「(同じクラス?) これは控えめに言って運命…いやディスティニー!」(加藤葉月)
「(経験者3人くらい?) 協調性など実力以外の要素もありますし」
「これ以上、久美子先輩の胃をイジメるのはかわいそうですし」(久石奏)
「とにかく大変なんだよ毎年、低音の勧誘」
「ただでさえ人気ないし」(久美子)
「大丈夫です」
「低音は人気なくても、部長・黄前久美子先輩の人望がありますから」(奏)
「それに私は、久美子先輩と2人でもいいなって思ってますし」(奏)
「(たくさん入るといい?) 入ると思います!」
「か…勘です」(高坂麗奈)
「仕方ないでしょ」
「滝先生が顧問だからなんて…」
「言えるわけないでしょ」(麗奈)
「(低音希望者) 全体的にキャラ濃すぎませんか?」(奏)
「ちょうどいいよ、もともとみんなキャラ濃いもん」(葉月)
「ではここで、ミドリが吹奏楽のイロハを解説します」
「(赤いメガネは)あすか先輩から受け継いだ伝統ですよ」(川島緑輝、愛称:ミドリ)
「(ざっと30人?) 相変わらずトランペットは世界が違うなあ」(久美子)
「大切なのは人数じゃなくて、演奏がよくなるかどうか」(麗奈)
「滝先生に教えてもらいたいって入学してきた実力者が何人かいる」(麗奈)
「久美子。私…今年は絶対全国で金取りたい」
「滝先生のもとで全国金を取って終わりたい」(麗奈)
「私も去年、関西で負けた時思った…追いついたって」
「私も…ちゃんと悔しいって」(久美子)
「ダメ金なんかじゃ喜べない」
「全国金取らなきゃ、この悔しさは消えないんだって」(久美子)
「このように高音域で目立つので、前に出る気持ちが強い人にピッタリだと思います」
「もちろん私も、気が強いです」(麗奈)
「なので時に厳しいことも言いますが、絶対にみんなを上に連れていく自信があります」
「是非トランペットを希望して下さい」(麗奈)
「では今日はこれから、この部の活動方針を決めたいと思います」
「北宇治高校吹奏楽部では毎年、活動の目標を自分達で決めることにしています」(久美子)
「結果を求めて厳しい練習に励むか、結果よりも部活を楽しむことに重点を置くか」
「具体的に言えば…これ(全国大会金賞)を目指すかどうかということになります」(久美子)
「毎年、最初に多数決で決めています」
「自分の気持ちに正直に、後悔のないよう選んで下さい」(久美子)
「全員、ただの1人も欠けることなく一致してほしい」(久美子)
「では満場一致で今年の北宇治高校吹奏楽部は、全国大会金賞を目標とします!」(久美子)
「部長も言っていたとおり、全国金を取ることは容易ではありません」
「ですが皆さん今日いま、目指すと決めたんです」(滝昇、先生)
「そのことを忘れないで下さい」(滝先生)
「新入部員の皆さん、北宇治高校吹奏楽部へようこそ」(滝先生)
2話
「(サファイア?) その呼び方は禁止です」
「緑は”ミドリ”なので」(ミドリ)
「だけど、迷惑だったらすぐ言ってね」
「私はいつ辞めても構わないから」(黒江真由)
「(どうして?) だって嫌じゃない?」
「私のせいで誰かが楽器変わったり、コンクールに出られなくなったりしたら」(真由)
「私、みんなと楽しく演奏したいから」(真由)
「(コンクールの自由曲) 一度聴いて意見をもらえませんか?」
「(どうして?) いえ…特に大きな理由はありません」
「ただこういうことは、いろいろ試してみた方がいいかと思いまして」(滝先生)
「それと3人のことは入学した頃から知っているということも」
「大きいかもしれません」(滝先生)
「なんであんな言い方したの? さっき」
「気づいてないの? 久美子にプレッシャーかけることにしかならないの」
「”部長として信頼されてる”なんて」(麗奈)
「信頼されているのは久美子なんだから」
「久美子が全部決めればいいって言ってるように聞こえる」(麗奈)
「部の中で久美子が弱音吐いたり相談できるのは幹部といる時だけだし」
「副部長引き受けたなら、変な意地張るのはやめてちゃんと協力してあげて」(麗奈)
「お客さんはその人が初心者かどうかなんて分かりません」
「”初心者だから”という甘えは捨てて下さい」(麗奈)
「出場する以上、全員で北宇治らしい最高の演奏にしましょう」(麗奈)
「私ね、滝先生がどうして私達に自由曲預けたのかって考えてた」
「多分この3人だからだと思う」
「私と久美子、そして塚本」(麗奈)
「小笠原先輩とあすか先輩の関係じゃ無理で、優子先輩と夏紀先輩でも難しくて」
「でも、この3人ならって」(麗奈)
「塚本に聞いたら、私と同じ曲を選んでた」
「久美子はどの曲がいいと思ってる?」(麗奈)
「想像してみたの、全国で北宇治が演奏するところ」
「その最初の一音は何がいいかなって」
「クラリネット」(久美子)
「率直に言います、北宇治の演奏は上手い」
「だけど上手いだけでは全国金は取れません」(麗奈)
「なぜなら上を目指す学校はどこも上手いからです」(麗奈)
「北宇治は1番を目指しましょう!」
「今の自分で満足するんじゃなくて、更に上を行く未来の自分を追いかけましょう」(麗奈)
「全国金、取りに行きます!」(麗奈)
3話
「音大にしたら? 鎧塚先輩みたいに」
「私は音楽続けてくれたら嬉しいけど」(麗奈)
「大人になるって大変そう…」(久美子)
「私は(大人に)なりたい気持ちの方が大きかったですね」(滝先生)
「大人になれば仕事も出来て」
「周りから尊敬されるような人間になれると勝手に思ってました」(滝先生)
「ですが今の自分はどちらかというと、子供の延長線上な気がします」(滝先生)
「こうやって年を重ねてみると、自分が大人か子供かというのは」
「周りの環境によって決まるのだと思います」(滝先生)
「黄前先輩」
「先輩は…部活、楽しいですか?」(義井沙里)
「先輩、もしかしたら気づいてるかもしれませんけど…」
「このままいくと、1年部活ボイコットしますよ」(釜屋すずめ)
「麗奈は麗奈で一生懸命レベル上げようとしてるんだもんね」
「みんな上手くなりたいんだよね…」(久美子)
「えっと…そんなに大げさにすることかな?」
「部活辞めるって普通にあることでしょ?」(真由)
「辞めたい子は辞めて部活から解放されるし」
「残った子はその子を気にせず演奏に集中できるようになる」(真由)
「むしろいいことなんじゃない?」
「たかが部活なんだし、無理してしがみつくものじゃないと思うし」(真由)
「でも…高坂先輩のことが憎いとか嫌いとか、そういうんじゃないんです」
「むしろ高坂先輩は正しいんです」(沙里)
「全国で金を目指すならこれくらい厳しくて当たり前だって思います」
「もっと頑張らなきゃいけないのも当然だと思うし」(沙里)
「でも必要なのってコンクールメンバーですよね?」
「初心者までそんなに頑張る必要あるのかなって…」(沙里)
「私、それでもずっと辞めないでって止めてきたんです」
「頑張って結果出せば楽しくなるって」(沙里)
「でも…どんどん練習厳しくなって、初心者の子泣いてばかりいて」
「なんかそれ見ると…私、悪いことしたのかなって…」(沙里)
「ううん…ありがとう」
「サリーちゃんのおかげで、まだ1人も辞めてないよ」
「全員いる、1年生だって抜けてない」(久美子)
「正直言うとね…私も思った」
「初心者の子は別にした方がいいんじゃないか」
「練習方法を変えた方がいいんじゃないかって」(久美子)
「でも部員全員程度の差こそあれ」
「上手くなりたいって気持ちはあると思うんだよね」(久美子)
「たかが部活でって言う人もいるかもしれない」
「でも始めた以上、私達は高校生活の大半を部活に費やすことになる」(久美子)
「だったら後悔したくないし、してほしくない」
「やってよかったって思ってほしい」(久美子)
「その思いは全員一緒、水を差しちゃいけないと思うんだよね」
「だからきっとサリーちゃんの気持ちで、みんな励まされてると思うよ」(久美子)
「吹奏楽部ってさ人多いし、初心者も経験者もいて考え方もいろいろあって」
「どれか1つだけが正解って見つけるのはすごく難しいなって…」(久美子)
「そうなんだよね。だから部長って多分」
「そんなみんなのいろんな気持ちまとめるためにいるんじゃないかって…思う」(久美子)
「だからそう、全部…私のところに持ってきて」(久美子)
「でもちゃんと話せばなんとかなるんじゃないかって私は思ってる」
「だって…目指してる場所は同じだから」(久美子)
4話
「サリーちゃんの件、久美子先輩がまたしても暗躍されたそうで」(奏)
「(決めてなかった?) なのに今は部長に? さすがです」
「運命に逆らわない姿勢が素敵です」(奏)
「武川さん」
「すごくよかった。時間のない中、頑張ってくれてありがとう」(麗奈)
「初心者のあなたがここまで出来るって見せてくれたから」
「みんなも頑張れたんだと思う」(麗奈)
「麗奈のドラムメジャーもよかったよ」
「初めて、あすか先輩を超えた人見た気がした」(久美子)
「大変だよね、先輩って」(久美子)
「なんかいつのまにか先輩になっちゃってますもんね」(ミドリ)
「話すべきだろうか、話さない方がいいのだろうか」
「迷っていること自体が何かとてもズルいことのような気がして」(久美子)
「私は何も言えないままミドリちゃんと別れた」(久美子)
「(なんでも知ってる?) 知らない方がいいと思うことも多いけど」(久美子)
「ミドリ先輩、姉ちゃんに似てるんです」(月永求)
「ミドリ先輩を見ていると、思うんです」
「姉ちゃんが夢見た高校の吹奏楽部って、こんな感じだったんじゃないかって」(求)
「気持ちは演奏に出るよ」(久美子)
「私はこのメンバーで、コンクールで最高の演奏をしたい」
「この3年間で、1番って胸張れる演奏をしたいと思っているから」(久美子)
「だから求君にも北宇治のために、いい演奏をしてほしいって…それだけ」(久美子)
「ここはやっぱり、僕が僕でいられる場所だって…ここがいいって」
「僕は北宇治の人間です」(求)
5話
「(音大?) 私、自分が音楽を仕事に出来ると思ってないんだけど」
「というより大人になって働いてる自分が想像できない…かな」(久美子)
「年に一度だけの吹奏楽コンクール、そこに出場するメンバーを決めるオーディション」
「それは部員が1番気にしている行事の1つだ」(久美子)
「麗奈の言葉にその事実を思い出し」
「私の頭から”進路”という言葉は砂のように消えていった」(久美子)
「去年よりいい結果を出そうと思ったら、何かを変える必要がある」(麗奈)
「(負担が大きい?) それは私が自分で判断することですから、ご心配なく」
「それに、あなた方の負担も覚悟がいりますよ」(滝先生)
「北宇治は完全な実力主義」
「それが1番理にかなっていると思います」(麗奈)
「学年に関係なくオーディションでメンバーを選ぶ」
「改めてそれが簡単でないことを痛感していた」(久美子)
「だがな、迷いを怠けの言い訳にするなよ」
「やらない理由を探す癖がつくと、いつか身動きが取れなくなるぞ」(松本美知恵、先生)
「目標立てて頑張るのももちろんいいが、大抵全て設計図どおりにはいかないものだ」
「考えすぎもよくないぞ」(松本先生)
「正直、音大はないかなって思ってる」
「大人になっても演奏を続けていたいって人が行くべき所だと思うから」(久美子)
「(普通の大学?) それが普通なんだと思う」
「私みたいに目標がない人間にとっては」(久美子)
「でも、それはそれで嫌なんだよね。中学の頃の私に戻っちゃいそうで」
「特に目標もなく、言われたまま流れに乗って、こんなもんかって毎日過ごして」(久美子)
「保留にするのは簡単だけど、それはきっとダメなんだよ」
「なんか見つけなきゃ…」(久美子)
「私、全国で久美子とこのソリを一緒に吹きたい」(麗奈)
「私も」(久美子)
「私が会いたいっていくら思っても、久美子がそうじゃなくなるかもしれないし」
「学校が別になったら余計に…」(麗奈)
「確かにそうかも」
「でも私は大丈夫だと思ってる」(久美子)
「麗奈は、今の私達って特別だと思う?」(久美子)
「そりゃ特別でしょ。だから2人でここにいる」(麗奈)
「うん…だから」(久美子)
6話
「流れに乗るのは大事ですが」
「アクセントがある楽器は勢いだけで雑に吹ききらないようにして」
「トランペットへの受け渡しを丁寧にして下さい」(滝先生)
「脳裏に浮かんだのは、あの時のことだった」
「あれは決して間違ってなんかいない」
「けれど、どう話せばそれが伝わるのか?」(久美子)
「っていうかさ、今バサって音楽全部やめちゃう方が怖くない?」(佐々木梓)
「私、自分がどのくらい音楽好きか分からないけど」
「ただ続ければ、何かやりたいことに変わっていくのかもって…」(梓)
「あの時と同じことが起きたら、私はどうするのだろう」
「止めるのだろうか? それとも…」(久美子)
「ホッとした。いつもどおりの綺麗な音色が響いたことに」
「そしてなぜか…気合いが入った」(久美子)
「今年が…最後なんだ」(久美子)
「私も意外だとは思った」
「けど滝先生は常に全体を見て、どうすればいい演奏になるか考えてると思う」
「私はその判断を信じるべきだと思ってる」(久美子)
「ただ…ずっと指導を受けてきた今の3年生と違って」
「1~2年生は滝先生をそこまで神格化してません」
「それは覚えておいてほしいんです」(鈴木美玲)
「自分の意見を言ってくれる後輩はすごく貴重なんだよ」
「また気になることがあったら話してね」(久美子)
「大会ごとにオーディションがある」
「そのたびに不満や不安が出る」
「それをなだめまとめていかなくてはならない」
「そう思うと胸が痛かった」(久美子)
「(私が全国に?) その言い方は正しくないですね」
「皆さんの力で行くんです」(滝先生)
「私はソリは全国まで私達2人で吹きたいと思ってる」
「そうすれば絶対、全国金取れると確信している」(麗奈)
7話
「年をとるとな、若者が頑張ってるだけで涙腺が緩むもんなんだ」(松本先生)
「高校3年間、夏休みに入っても待っているのはひたすら練習の日々」
「そんな中でも練習のない本当の休みといえるのは、お盆のたった3日だけだった」(久美子)
「(平然と?) 暑い寒いなんて気持ちの問題でどうにでもならない?」(麗奈)
「最上級生だもん、みんな大人になるよ」
「あんた(優子)と違って」(中川夏紀)
「(大学説明会) パない…精神的ダメージが…パない」(久美子)
「(大学説明会) でも、なんとなく分かったかな」
「会場にいた人全員受験生って考えたら、やっぱり覚悟はしないとね」(葉月)
「決めた! 私、短大にする」
「保育士の資格取れるところ」(葉月)
「それだけってわけじゃないけど…」
「ただ”やってみたいか”って言われたら、ちょっと”やってみたい”って思ったし」(葉月)
「どうしてそんなに(進路を)簡単に決められるのか、自分がおかしいだけなのか」
「でも”これこそ私がなりたいものだ”なんてものが突然見つかるとは思えず」(久美子)
「だからといって、なんとなくで決める気にはどうしてもなれなかった」(久美子)
「それはそうした方がみんなが喜んでくれるから」(真由)
「私ね、多分普通の人より自分がないと思うんだ」
「好きとか嫌いとかあんまりなくて、大抵のことはどっちでもいいっていうか」(真由)
「その言葉を聞いて、ぼんやりとした苦手意識の正体が分かった気がした」
「この子は…黒江真由は、中学の時の私を思い出させるのだ」(久美子)
「私、リズって欲張りだなあって思っちゃうの」
「一緒に過ごしていた動物はたくさんいるのに」
「どうして青い鳥だけに固執するんだろうって」(真由)
「でも、それって普通の人の見方じゃないんだろうなあとも思う」
「普通の人はあんなふうに何かに固執するんだよ」(真由)
「でも私、思うの」
「そういうのがまったくない人のこと、本気で好きになることは絶対にないって」
「だって、私がそうだから」(真由)
「オーディションはちゃんと吹くから心配しないで」(真由)
「久美子ちゃんはオーディションで1番上手い人が選ばれて」
「それで北宇治が最高の演奏をして金賞を取りたいんだよね?」
「それは分かってるから」(真由)
8話
「合宿自体は好きなんだ」
「非日常って感じがして」(真由)
「手伝えることがあったら、なんでも言ってね」
「私、久美子ちゃんのためならなんでもするから」(真由)
「私は好きだよ、奏ちゃん」
「裏表がなくて」(真由)
「(黒江さんは)上手いというか勘がいい」
「滝先生の求める音をすぐに理解して、それに合わせて吹くことが出来る」(麗奈)
「言っとくけど…私は全国も久美子と吹くつもりでいるから」(麗奈)
「私が入学した時は北宇治にもそういう空気はあった」
「下級生は上級生に遠慮した方がいいとか、頑張った人に譲るべきだ…とか」(久美子)
「それでも頑張ってみんなで変えてきたから今の北宇治があると思う」
「それは全員分かってる」(久美子)
「(編成を変える?) それは滝先生が決めることでしょ」
「私達は滝先生の目指す演奏が出来るように頑張る、それが全国金への1番の近道」(麗奈)
「ミドリ、いろいろ考えちゃって…改めて思いました」
「人にはいろんな気持ちがあるんだなって」(ミドリ)
「(なんて言われた?) 教えない」(ミドリ)
「最近思うようになった」
「知らない方がいいことも…あるんだって」(久美子)
「そういえば私…最後なんだ、合宿」(久美子)
「まあ心配といいますか…」
「久美子先輩は放っておくとすぐ貧乏くじを引きたがるので」(奏)
「大会ごとにメンバーを変えるのは北宇治にとって初の試みです」
「苦労することもあるかもしれませんが」
「これが最良だったと思えるようにしたいと考えています」(滝先生)
9話
「この怒りにも似た感情は何に向けられたものなのか?」(久美子)
「自分に向けてなのか?」
「真由ちゃんに向けてなのか?」
「それとも、別の何かに向けてなのか…」(久美子)
「本気にしないで下さい、冗談です」
「それに…なんとなく分かってましたから」(奏)
「久美子先輩と黒江先輩でユーフォは十分」
「その分、後藤先輩が抜けて不安のあるチューバに人数を割く」(奏)
「編成のバランスですよ」
「1人増やそうと思えば、どこかは減らさないといけないですから」(奏)
「(慰めなくていい?) それはしてほしかったです」
「落ちた事実は事実としてあるわけですから」(奏)
「どういう結果であれ、私はこれが最善だと思ってるから」(麗奈)
「私は滝先生の判断を信じている」
「だから、この結果もそうなんだと受け止める」(麗奈)
「(ちょっとした愚痴?) それを許していたら、部員の滝先生への信頼が揺らぐ」
「それは演奏に影響が出る」(麗奈)
「ドラムメジャーとして見過ごすわけにはいかない」
「何より…滝先生は何も悪くないでしょ」(麗奈)
「(みんな)怒ってはいないと思うよ」
「久美子ちゃん部長だから推す声は多いかもしれないけど」(釜屋つばめ)
「けど、いつも聴いていて思ってたんだ」
「真由ちゃんが選ばれてもおかしくないって」(つばめ)
「だからホッとした」
「滝先生、部長とか幹部とか関係なく、ちゃんと聴いて選んでるんだって」(つばめ)
「(雰囲気が重い?) 私はこのくらい緊張感がある方がいいと思ってる」
「現に去年よりも曲の完成度は上がってる」(麗奈)
「全国金を本気で取ろうとするなら、このくらい当たり前にしていかなきゃ!」(麗奈)
「実際、去年もおととしも取れなかったんだから」
「今までとは変えなきゃいけない」(麗奈)
「(大人気なかった?) 大人だとか全然思ってないし」(久美子)
「でもさ、それ気にしてたら」
「そもそもオーディションって成り立たない気もするよ」(葉月)
「少なくとも…私はシンプルに実力で選ばれていると思ってた」
「だから去年も納得したし、今年目指して頑張れた」(葉月)
「(理由?) そこに疑問を抱いたら全てが崩れる」
「指導者の方針に従うのは大前提でしょ」(麗奈)
「(言い訳?) 私は…そうは思わない」
「これだけ部員から疑問の声が出ているものを、部長として無視は出来ないよ」(久美子)
「少なくとも…今回の件に関しては、滝先生を全面的に信じていると言ったら嘘になる」(久美子)
「本気で言ってる?」
「だったら、部長失格ね」(麗奈)
「きっと、明日から一緒に学校に行くことも、話すことも当分ないのだろう」(久美子)
「そう思いながら、”さよならではないだけマシか”…と」
「私はどこか他人事のように思っていた」(久美子)
10話
「(どんな方向を目指してる?) なるほど、非常に答えるのが難しい質問です」(滝先生)
「無理に答えるとしたら」
「”皆さんの上達に結果が伴う音楽”ということになるでしょうか」(滝先生)
「皆さんは”全国大会金賞”を目標に掲げました」(滝先生)
「私はその目標を叶えるために、府大会からどう変化を加え、どんな演奏を目指すべきか」
「今考えているのはそれだけです」(滝先生)
「そうだ…”全国金を取りたい”と言ったのは、私達なのだ」(久美子)
「奏者として正しいと思うことを曲げるのは」
「今もこれからも北宇治のためにならない」(麗奈)
「高坂さんとケンカした?」
「あすかがね、黄前さんがそのハガキを使ってここに来るとしたら」
「高坂さんとケンカした時だって」(中世古香織)
「当たってる?」
「つまんないね」(香織)
「変わってないなあ、黄前ちゃん」
「偉そうなこと言ってるけどさ、結局、黄前ちゃんのわがままなんだよ」(田中あすか)
「オーディションやって1番上手い人が吹いてほしい」
「選ばれないなら、ちゃんと理由を滝さんに説明してほしい」(あすか)
「それって全部、黄前ちゃんがすっきりしたいからでしょ」(あすか)
「でもさ…みんな答え出してから行動しているとは限らないんだよ」(あすか)
「迷ってるんじゃない?」
「滝さんも、その子も」(あすか)
「黄前ちゃんのいいところは、無責任に言いたいこと好き勝手に言っちゃうところでしょ」
「私の時みたいに」(あすか)
「言っとくけど、あの時言われたこと、今でも1っつも正しいなんて思ってないよ」
「でも、わがままを無責任に言われたから折れるしかなかった」(あすか)
「ギリギリにならないと動かないのは、いつものことでしょ」(あすか)
「うやらましいな…」
「響いたんだよ」(香織)
「あすか先輩に伝えて下さい」
「”響きました”って」(久美子)
「ギリギリだけど、本番前にみんなに話してみます」
「私の思ってること」(久美子、幹部ノート)
「正直に…言葉にして…」
「全部…ぶつける!」(久美子)
「私は北宇治の音楽が…皆さんの演奏が素晴らしいものであると信じています」
「結果は気になるでしょうが、まず自分達の納得のいく演奏にしましょう」(滝先生)
「今さら謝られても、納得できない人だっていると思います」
「でも…それでも私は北宇治で全国金を取りたい!」(久美子)
「わがままかもしれない」
「でもここにいるメンバーと、不満も戸惑いも全部吹き飛ばす最高の演奏をして」
「全国に行きたいんです!」(久美子)
「1年間、みんなを見ていて思いました」
「こんなに練習しているのに上手くならないはずない!」
「こんなに真剣に向き合ってるのに響かないはずない!」(久美子)
「北宇治なら取れる! 私達なら出来るはず! だから自信を持って!」
「今までやってきたことを信じて…だからえっと…私が伝えたいことは…」(久美子)
11話
「”全国大会に進めてよかったです”」
「そう素直に言えない自分がいた」(久美子)
「ここで指導するようになって2年半」
「正直最初はモチベーションを保てるか不安でした」(滝先生)
「毎年メンバーが代わる楽団で」
「毎年一度しかない大会を目指すようなものですから」(滝先生)
「大学生だった頃、彼女に言ったことがあるんですよ」
「”それは賽の河原で石を積んでいるようなものじゃないか”って」(滝先生)
「(なんて答えた?) ”石じゃないよ、人だよ”…と」(滝先生)
「(不安?) ミドリは知らない場所に踏み出すのは楽しみですけど」(ミドリ)
「ミドリは思うんです」
「今の毎日は種まきみたいなもので、まだ知らない未来の楽しみを」
「いっぱいいろんなところに埋めているようなものなんじゃないかなって」(ミドリ)
「今さらだけど…”部長失格”は言いすぎた」
「それと部長として何もしないのかって、突き放した自分が恥ずかしくなった」
「ごめん」(麗奈)
「でも今の私があるのはそのわがままのおかげだから」(久美子)
「上手くなりたい…そう思ってずっと吹いてきた」
「麗奈みたいに悔し涙を流せるくらいまで打ち込んでみよう…」
「そう思って吹いてきた」(久美子)
「麗奈は今でも少しも変わらず、あの時のままだ」
「何1つブレることなく、まっすぐなあの時のままだ」
「でも、私は…」(久美子)
「いいよね」
「卒業しても、ああいう関係」(久美子)
「(黄前さんが同じ大学に入ったら?) なんとも思わない」
「だって、そんな姿想像できない」(鎧塚みぞれ)
「私、やっぱり音大には行かない」(久美子)
「そう…分かった。じゃあ、久美子とはこれで終わりにする」(麗奈)
「音楽って共通項がなくなったら、きっとだんだん連絡も取らなくなる」
「距離も離れて遠くなっていく」(麗奈)
「私、久美子とそんなふうになるのは嫌」
「だったら、今ここで終わりにして今の2人を残しておきたい」(麗奈)
「平気だよ、私達は変わらない」(久美子)
「麗奈は特別だから」
「私にとって唯一変わらない、私の特別だから」(久美子)
「じゃあ…もっと特別になってくる」(麗奈)
12話
「これが、高校最後のオーディションだ」
「今は余計なことを考えるな」(久美子)
「全力で吹くだけだ」
「今までやってきたことを全部…ぶつける」(久美子)
「(再オーディション) それなら1つお願いがあります」
「音だけで判断できるよう、どちらが吹いているか分からない形にして下さい」(久美子)
「私もまだまだ未熟ですね」(滝先生)
「生徒がこんなにもしっかり向き合っている」
「自分が理想としているところに到達するのは難しい…」(滝先生)
「皆さんのような生徒に出会えたことを幸運に思います」(滝先生)
「(久美子が負けたら?) 嫌」
「私は最後は、久美子とソリ吹くって決めてるから」(麗奈)
「”私に追いついた”って言った」
「だから…頑張って!」(麗奈)
「(進路) 予想どおりすぎてつまらん」
「黄前はきっとこの進路を選ぶと思っていたからな」(松本先生)
「お…大人ってすごいですね」(久美子)
「心配するな、大人になったらすぐ思うようになる」
「子供ってすごいとな」(松本先生)
「奏ちゃん、ちゃんと聴いてほしい」
「それで、いいと思った方に入れてほしい」(久美子)
「だから、本当に心の底からみんなと楽しく吹きたい…そう思ってる」
「そのためならどうでもいいの。オーディションとか、金賞とか」(真由)
「コンクールメンバーじゃなくてもみんなと楽しく吹ければいい」
「でも、わざと下手には吹けない」(久美子)
「頼まれて辞退は出来ても、自分から降りることはしたくない」
「演奏に嘘はつきたくない」(久美子)
「知ってるよ」
「少なくとも真由ちゃんの演奏は…どうでもいいって思ってる人の演奏じゃないよ」(久美子)
「ここはね、2年前麗奈がソロをかけてオーディションした場所なんだ」
「私と麗奈はその時誓った」(久美子)
「音で決めるべきだ、上手い人が吹くべきだって」
「あの時の気持ちを、3年間信じてきたことを裏切りたくない」(久美子)
「これは私のわがまま」
「だから今日、私は私の全てで吹くだけ」(久美子)
「同情も・心配も・遠慮もいらない」
「真由ちゃんも、自分の信じるもののために吹いてほしい」(久美子)
「(理想の人?) そうですね…正しい人…でしょうか」
「本当の意味での正しさは、皆に平等ですから」(滝先生)
「(どんな大人に?) 私は…私も、そんな人になりたいです!」(久美子)
「これが! 今の北宇治のベストメンバーです」
「ここにいる全員で決めた、言い逃れの出来ない最強メンバーです!」(久美子)
「これで全国へ行きましょう」
「そして、一致団結して! 必ず、金を…全国大会金賞を取りましょう!」(久美子)
「私だって…最後に久美子先輩と吹きたかった…」
「でもあんなの見せられたら、前むくしか…ないじゃないですか…」(奏)
「違う…違うの!」
「私分かってたの…分かっていたの…分からないわけないでしょ?」
「久美子の…音を」(麗奈)
「やっぱり、久美子は性格悪い」(麗奈)
「だって、麗奈は…特別だから」
「きっと曲げない…麗奈は最後まで貫いたんだよ」(久美子)
「私はそれが何より嬉しい」
「それを誇らしいって思う自分に胸を張りたい」(久美子)
「でも、そんな麗奈だから」
「実力で勝ちたかった…それで、最後は麗奈と吹きたかった」(久美子)
「私…私…こんなにも…死ぬほど悔しいーーっ!」(久美子)
「私…私…この気持ちも、頑張って誇りにしたい!」
「どんなに離れてても、麗奈と肩を並べられるように…」(久美子)
13話
「あ…あの、久美子先輩!」
「私もこれから、何かあった時(響け!ユーフォニアム)吹いてもいいですか?」(奏)
「うん、これからはみんなに吹いてほしい」
「ずっと、つながっていってほしい」(久美子)
「私ね…音楽の勉強して、いっぱい吸収して、お父さんに負けない奏者になりたい」(麗奈)
「なったら…滝先生に告白するつもり」(麗奈)
「(緊張?) ずっと練習してきたことを、いっぱいのお客さんの前で披露できるんですよ」
「これほど楽しいことってなかなかないですよ」(ミドリ)
「来たね、黄前さん」
「私達の見られなかったものを見せて!」(小笠原晴香)
「これで最後なんですね」(求)
「笑ってほしいな、求君かっこいいんだから」(ミドリ)
「ミドリ、求君が後輩でよかったなって思う」(ミドリ)
「大丈夫、麗奈は誰にも負けないよ」(久美子)
「最近気づいたの」
「滝先生の魅力すごすぎるから(騒がれるの)仕方ないって」(麗奈)
「みんなにはいろいろなことを求めました」
「厳しい先輩であったことは認めます」(麗奈)
「でもそれは、今日という日を後悔したくなかったからです」
「納得したかったからです」(麗奈)
「いろんなことがあったこの3年間…」
「思い出せばどれも特別で、大切な時間だった」(久美子)
「つらかったことも悲しかったことも嬉しかったことも」
「それがどんな結果をもたらそうと…もう何も悔いはない」(久美子)
「嬉しくて…死にそう」(麗奈)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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