アニメ【推しの子】の名言・台詞をまとめていきます。
目次
→【推しの子】(1話)
→芸能界編(2話)
→恋愛リアリティショー編(5話)
→ファーストステージ編(9話)
【推しの子】
1話
「この物語はフィクションである」
「というか、この世の大抵はフィクションである」(雨宮吾郎、通称:ゴロー)
「捏造して、誇張して、都合の悪い部分はきれいに隠す」
「ならば、上手な嘘をついてほしいのが、アイドルファンというものだ」(ゴロー)
「この芸能界(せかい)において、嘘は武器だ」(ゴロー)
「アイドルグループ”B小町”の絶対的エース、不動のセンター」
「究極美少女の16歳、アイ」(ゴロー)
「結成から4年、じわじわと人気を上げてきて、メディアの露出も増えて」
「ようやく世間に見つかったって感じ?」(ゴロー)
「ここからだ…ここから彼女はスターダムへと…」(ゴロー)
「美しいものを見ると健康によい」
「こんな田舎ではアイドルライブなんてやらんからな、医療行為の一環だ」(ゴロー)
「16歳でしょ、その子」
「ロリコンですね」(看護師)
「理由があんだよ、理由が」
「その(研修医の)時出会った患者の1人が、俺の運命を変えたんだ」(ゴロー)
「やっぱ私の推しは…アイ一択でしょ!」
「私と同い年くらいなのに、大人っぽくて歌もダンスも上手いの」(天童寺さりな)
「何より顔がいい」
「生まれ変わったら、この顔がいい!」(さりな)
「もし芸能人の子供に生まれていたらって、考えたことはない?」
「容姿やコネクションを、生まれた時から持ち合わせていたらって」(さりな)
「16か…センセ、意地悪だね」(さりな)
「16歳、施設育ち、どっかで聞いたような話だな」
「まるで…」(ゴロー)
「ちょいちょいちょいちょい! えっ、本物!? アイのそっくりさん?」
「いや、長年のファンの僕が見間違えるはずがない」(ゴロー)
「ええ~、リアルアイ超かわいい~!」
「じゃねえ!」
「推しのアイドルが妊娠しとる…ショックすぎて、ゲボ吐きそうなんですけど」(ゴロー)
「(相手の男?) それは…」
「エッヘヘ、な~いしょ!」(星野アイ)
「双子…」
「先生はどう思う?」(アイ)
「君に好きな男がいても、僕は君を応援し続ける」
「でも、君が子供を産めば」
「より高みに羽ばたいていく姿を見ることは出来なくなるんだろう」(ゴロー)
「ファンの意見ってのは、身勝手だよな」(ゴロー)
「社長のすすめでここ選んだんだけど、いい所」
「夕暮れでも、星がすごくよく見える」
「東京じゃ、こうはいかないなあ」(アイ)
「あっちゃ~!」
「ここならお医者さんもおじさんばかりで、バレないと思ったんだけどなあ」(アイ)
「やっぱ、あふれ出るオーラ隠せないね」
「困った困った」(アイ)
「自信家かわいい」(ゴロー)
「(アイドルを辞める?) なんで? やめないよ」(アイ)
「私、家族っていないから…家族に憧れあったんだあ」(アイ)
「お腹にいるの双子なんでしょ」
「きっとにぎやかで、楽しい家族になるよねえ!」(アイ)
「子供は産む、アイドルも続ける。つまり、それは…」(ゴロー)
「そっ、公表しない」(アイ)
「アイドルは偶像だよ」
「嘘という魔法で輝く生き物」
「嘘は、とびきりの愛なんだよ!」(アイ)
「子供の1人や2人隠し通してこそ、一流のアイドル」
「嘘に嘘を重ねて、どんなにつらいことがあっても」
「ステージの上で幸せそうに歌う楽しいお仕事」(アイ)
「でも、幸せってところだけはホントでいたいよね」
「みんな気づいてないけど、私達にも心と人生があるし」(アイ)
「母親としての幸せとアイドルとしての幸せ」
「普通は片方かもしれないけど、どっちも欲しい!」
「星野アイは、欲張りなんだ」(アイ)
「アイというアイドルは、思っていたよりずっと図太く、ずるくて強く」
「一番星のようにまぶしかった」(ゴロー)
「和解した」
「医者の僕と、ファンの僕の意見が一致した」(ゴロー)
「星野アイ、僕が産ませる」
「安全に、元気な子供を」(ゴロー)
「君の幸せがそれだって言うなら従おう」
「だって、君はどうしようもないほどアイドルで」
「僕はどうしようもないほど君のファンだ」(ゴロー)
「(出産方法は)なんでもいいよ!」
「私、超元気だし!」(アイ)
「大丈夫、自然分娩でいけるよ」
「だって私の子だよ、きっと小顔で美人に決まってる!」(アイ)
「”嘘は愛”、なんだかいい言葉に思えてきたから」
「スターはすごい」(ゴロー)
「これ(出産)が終わったら、アイとのつながりもなくなり」
「ただのアイドルとファンに戻る」(ゴロー)
「ちょっと裏の面も見えたけど、彼女のカラッとした性格を」
「むしろ好きになった感すらある」(ゴロー)
「彼女の幸せを、心の底から応援できると…」(ゴロー)
「もしかして、アイが産気づいたか?」
「どこだ携帯? 暗くて分からん」
「ていうか体が動かねえ」(ゴロー)
「早く行かなきゃ」
「約束したからな…元気な子供産ませるって」
「早く起きてあの子の子供を…」(ゴロー)
「(アイドルの子?) 真面目に考えたことはなかった」
「だって、そうだろ?」
「自分の話とは、思わなかったんだから」(ゴロー)
「俺みたいな人間は、死んだら地獄に行くと思っていた」
「が…目覚めれば天国にいた」(ゴロー)
「これ(赤ちゃん)が今の俺」
「とりあえず、すげえ名前付けられた」(星野愛久愛海、通称:アクア)
「一応これでも医者の端くれ、いずれ仕組みを解き明かすつもりだ」
「だが…今は、この赤ちゃんライフを堪能したい」(アクア)
「推しのアイドルが思い切り甘やかしてくれるこの環境が」
「疲れた社会人の心に思い切り染みる」(アクア)
「嫌でちゅねえ」
「日本の男は母親を幻想視しすぎて」(アイ)
「肝に銘じろ! アイドルのお前が、16歳2児の母なんて世に知られたら」
「アイドル生命、即終了」(斉藤壱護)
「監督責任問われて、俺の事務所も終わり」
「全員まとめて地獄行きだ…」(壱護)
「この業界には、笑顔の裏に嘘と打算が隠れてる」(壱護)
「放送に穴を開けてはならない」
「どんな演者にも最大限のパフォーマンスを引き出すよう」
「スタッフだって嘘をつく」(壱護)
「お偉方だってそうだ」
「いいものを作るフリして、見てるのは数字だけ」(壱護)
「全く上等だってんだ」
「うちのアイは、マジもんの嘘つきだぞ!」(壱護)
「狂わずにいられないんだ」
「あまりに強い光の前で、人はただ焦がされる」(アクア)
「まるで、火に群がる蛾みたいに吸い寄せられて」
「羽が焼け落ちると気が付いていてもなお止まれない」(アクア)
「僕だって例外じゃない、こうしてアイを近くで見守れるのが嬉しい」
「僕を殺してくれた奴に、感謝しちゃってるくらいなんだから」(アクア)
「本当は普通の子供を産ませてあげたかったんだけど」
「不可抗力だ、超常現象には勝てない」(アクア)
「僕は僕で、楽しくやらせてもらう」(アクア)
「ヤッバ~! ママかわいすぎ~!」
「視聴者全員、億支払うべき!」(星野瑠美衣、通称:ルビー)
「ヤッバい…おむつ替えたばっかなのに○禁しそう」(ルビー)
「顔よし、スタイルよしで歌も上手い」
「うちの母、マジのマジで逸材すぎる!」
「そっこう録画見返さなきゃ」(ルビー)
「生放送はリアタイに意味あるってのに、どうして起こしてくれないかな」
「この体、無駄に眠いんだからお互い協力し合おうよ!」(ルビー)
「もしかして、俺と同じか?」(アクア)
「え…赤ん坊がしゃべった? キッモ~!」(ルビー)
「アクア、お腹減った?」
「○っぱい飲む?」(アイ)
「さすがにアイドルに授乳させるのは、大人としての一線を越えてしまう気がする」(アクア)
「娘の私がママの○っぱい吸うのは自然の摂理なんですけど」
「与えられた当然の権利なんですけど」(ルビー)
「オタクの嫉妬キモ~い!」
「まあ、いい年した男が授乳とか、倫理的にヤバいもんね」(ルビー)
「よかった、合法的に○っぱい味わえる女に生まれて」(ルビー)
「はあ? ママに尽くせるのは幸福以外の何ものでもないでしょ」
「頭おかしいんじゃない?」(ルビー)
「うわ、ヤッバ…(バラすって)」
「どうする? ○す?」(ルビー)
「むしろこれはチャンスだ」
「俺に考えがある」(アクア)
「哀れな娘よ」
「貴様の心の渇きはシャンパンでは癒えぬ」(アクア)
「わ…我は神の使いである」
「貴様の狼藉、これ以上見過ごすわけにはいかぬ!」(アクア)
「謹しめ、我はアマテラスの化身」
「貴様らの言う神なるぞ」(ルビー)
「貴様は目先の金に踊らされ、天命を投げ出そうとしている」
「星野アイは芸能の神に選ばれた娘」(ルビー)
「そしてその子らもまた、大いなる宿命を持つ双子」
「それらを守護するのが汝の天命である」(ルビー)
「その行いは神に背く行為」
「このままでは天罰が下るであろう」(ルビー)
「将来…考えたことなかった」(ルビー)
「まあ、そうだよね…そんなわけないか」
「”さりな”は前世の名前だし」(ルビー)
「世の中、結局お金だって気づいたの」(アイ)
「アイドルはやってて楽しいし、私1人なら今のままでも別によかったんだけどさ」(アイ)
「だけど、この子達をいい学校に入れたり、習い事させたり」
「いろんな選択肢をあげるには、私がもっと売れて」
「もっとバシバシ稼がなきゃダメなんだよね」(アイ)
「今のままじゃ、この子達を幸せに出来ない」(アイ)
「何それ! 頑張ってる人にお金が行き届かないなんて世も末ね!」(ルビー)
「アイがすごいのは私も認めてる」
「でもそれは、アイドルという分野に限った話」(斉藤ミヤコ)
「芸能界ってのは、1人でも戦える何かがないとやっていけないところなの」(ミヤコ)
「儲かる仕事って”B小町の誰か”じゃなくて、アイにお願いしたい仕事のことだから」
「アイドルとして優等生なだけじゃダメなのよ」(ミヤコ)
「(プロの笑顔?) 痛いとこ突くなあ」(アイ)
「そんなこと言われたってなあ、私プロだし」
「それ、よく分かんない」(アイ)
「人間っぽくないのを求めてるのはそっちじゃん?」
「鏡見て研究して、ミリ単位で調律」
「目の細め方、口角、全部打算」(アイ)
「いつも一番喜んでもらえる笑顔をやってる」
「私は、嘘で出来てるし…」(アイ)
「何が”心配してきた”ですか」
「誰よりもエンジョイしてるじゃないですか」(ミヤコ)
「(ヲタ芸は)つい本能で…」(アクア、ルビー)
「うちの子、きゃわ~!」(アイ)
「なるほど…これ(この笑顔)がいいのね」
「覚えちゃったぞ~」(アイ)
「ハ~、極楽浄土~」(ルビー)
「そんな難しい言葉、どこで覚えたの?」(アイ)
「もしかして…」
「ヤバいくらいの天才っぽいな」(アイ)
「ああ、あのアイドルな」
「顔は抜群にいい、運がよけりゃ生き残るだろう」(五反田泰志)
「いいか、役者ってのは3つある」
「あいつら見てみろ、1つは看板役者」
「次に実力派、作品の質を担保する役割」(五反田)
「最後に新人役者、ここに演技力なんて期待してない」
「画面に新鮮さを出してくれりゃ及第点」(五反田)
「この現場にいる新人全員の中で、誰か1人でも生き残りゃ大成功…」
「そういう世界だ」(五反田)
「生き残るのは何かしらの一流だけ」(五反田)
「ふ~ん、じゃあ平気だね」
「アイはアイドルとして一流だから」(アクア)
「ステージの上だと、どの角度からもみんなに可愛くしなきゃいけないけど」
「ここではたった1人、カメラに可愛く思ってもらえばいい」(アイ)
「MVと同じ要領でいいならむしろ、得意分野だよ」(アイ)
「(ドラマ) 1シーンちょびっとじゃん!」(アクア)
「カットされすぎ!」(ルビー)
「主演の女優は、事務所が”可愛すぎる演技派女優”って売り出してる子だ」(五反田)
「なのに同じフレームの中にそれ以上の顔があったらどうだ?」
「イメージ戦略的に問題だろ?」(五反田)
「アイは、あの画面において可愛すぎたんだよ」(五反田)
「出演時間の尺は会社間のパワーバランスで決まりがちだから」
「事故に遭ったと思って受け入れろ」(五反田)
「芸能界を夢見るのはいいけど、芸能界に夢を見るのはよした方がいい」
「ここはアートじゃなく、ビジネスの場だ」(五反田)
「別に大したことしてないよ」
「ジジイは若者に砕けた態度取られるのをなぜか喜ぶ傾向にあるから」
「あえて仰々しく接してないだけ」(アクア)
「ジジババも相手に仕事してたから、年配の扱いは心得ている」
「妙なスキルがここにきて生きるとは」(アクア)
「(アクア) 演じなくても、お前は十分気味が悪い」(五反田)
「監督、撮り直して」
「問題大ありよ!」(有馬かな)
「今のかな、あの子より全然ダメだった」
「やだ、もっかい!」(かな)
「お願いだから!」
「次はもっと上手にやるから!」(かな)
「早熟、役者に一番大事な要素はなんだと思う?」
「結局のところ、コミュ力だ」(五反田)
「他の役者やスタッフに嫌われたら仕事なんてすぐなくなる」
「小さいうちから天狗になって、大御所気取りしてたら未来はねえ」(五反田)
「お前はすごい演技より、ピッタリの演技が出来る役者になれ」(五反田)
「私が年下だった場合…」
「わ…私、大人の女性なんだけど、女性の年齢尋ねるとか」
「デリカシーのないガキね」(ルビー)
「前世のことを考えると気落ちする」
「僕はそれくらい、今の生活が気に入っていた」(アクア)
「激務の日々に比べれば園児の毎日なんて」
「食って寝て適当に本でも読んでればいいし、楽なもんだ」(アクア)
「(ダンスは)何度か挑戦したけど出来なかった」
「運動は出来る気がしない」(ルビー)
「これまでのことは知らんけど、それでいいの?」
「お前の人生、これから長いんだぞ」(アクア)
「(よく覚えてる?) 当たり前だよ」
「ママのライブ映像は何百…何千回も見た」
「振りだって全部覚えてる」(ルビー)
「転ぶのを怖がったら、もっと転んじゃうものなんだよ」
「もっと堂々と、胸を張って立つの」(アイ)
「大丈夫だよ、ママを信じて」(アイ)
「私の人生は、そのほとんどを病室で終えた」
「体は不自由でほとんど言うことを聞かず、ベッドの中でひたすら憧れ続けた」(ルビー)
「ママのかっこいい動きは、全部脳裏に刻まれてる」
「あの光は全部、網膜に焼き付いてる」(ルビー)
「私の光…あんな風に動けたら、あんな風に自由に」
「もっと…もっと動け! 私の体!」(ルビー)
「ああ! 私も踊っていいんだ!」(ルビー)
「俺達の父親って、一体誰なんだろうな?」
「あっ…考えるだけで心が沈む」(アクア)
「バカね、そんなレベルの低いことで落ち込んでるの?」
「○女受胎に決まってるでしょ」
「男なんて最初から存在してない」(ルビー)
「仕事は順調、フォロワーも100万人を超えた」
「世間は私を見てくれている」(アイ)
「長い時間とスタッフの努力が必要な会場なの」
「お金があれば出来る場所じゃない」(ミヤコ)
「選ばれた一握りだけが上がれる舞台」
「ドームはみんなの夢なのよ」(ミヤコ)
「私が売れるとみんなが喜ぶ」
「だから私も嬉しそうにする」(アイ)
「私は嘘つき」
「考えるよりも先に、その場に沿ったことを言う」
「自分でも何が本心で、何が嘘なのか分からない」(アイ)
「私は、昔から何かを愛するのが苦手だ」
「こんな私は、到底アイドルなんて向いてないと思ってた」(アイ)
「人を愛した記憶も、愛された記憶もないんだ」
「そんな人にアイドルなんて出来ないでしょ」(アイ)
「嘘でいいんだよ」
「むしろ、客は綺麗な嘘を求めてる」
「嘘をつけるのも才能だ」(壱護)
「いいの?」
「嘘でも、愛してるなんて言っていいの?」(アイ)
「それにみんな愛してるって言っているうちに、嘘が本当になるかもしれん」(壱護)
「私は誰かを愛したい」
「愛する対象が欲しかった」(アイ)
「アイドルになれば、ファンを愛せると思った」
「心の底から愛してるって言ってみたくて、愛してるって嘘を振りまいてきた」(アイ)
「母親になれば、子供を愛せると思った」
「私はまだ、子供達に愛してるって言ったことがない」(アイ)
「その言葉を口にした時、もしそれが嘘だと気づいてしまったら…」
「そう思うと怖いから」(アイ)
「だから私は今日も嘘をつく」
「嘘が本当になることを信じて」(アイ)
「その代償が、いつか訪れるとしても…」(アイ)
「私なんてもともと無責任で、純粋じゃないし、ずるくて汚いし」
「人を愛するってよく分からないから」
「私は代わりに、みんなが喜んでくれるような綺麗な嘘をついてきた」(アイ)
「いつか、嘘が本当になることを願って…頑張って努力して、全力で嘘をついてたよ」
「私にとって嘘は愛…私なりのやり方で、愛を伝えてたつもりだよ」(アイ)
「君達のことを愛せてたかは分からないけど、愛したいと思いながら愛の歌を歌ってたよ」
「いつかそれが、本当になることを願って」(アイ)
「今だって、君のこと愛したいって思ってる」(アイ)
「いやあ、油断したね」
「こういう時のためにドアチェーンってあるんだ」
「施設では教えてくれなかったな…」(アイ)
「ごめんね…多分これ、無理だ…」(アイ)
「ルビー…ルビーのお遊戯会の踊り、よかったよお」
「私さ、ルビーももしかしたらこの先、アイドルになるのかもって思ってて」
「親子共演みたいなさ、楽しそうだよね…」(アイ)
「アクアは役者さん?」
「2人は、どんな大人になるのかな…」(アイ)
「ああランドセル姿、見たいなあ」
「授業参観とかさ、”ルビーのママ若すぎない?”とか言われたい」
「2人が大人になってくの、そばで見てたい」(アイ)
「あんまりいいお母さんじゃなかったけど、私は産んでよかったなって思ってて…」
「えっと、あとは…あっ、これは言わなきゃ」(アイ)
「ルビー、アクア…愛してる」(アイ)
「ああ…やっと言えた」
「ごめんね、言うのこんなに遅くなって」(アイ)
「よかった…この言葉は絶対、嘘じゃない」(アイ)
「アイドルが恋愛したら殺されても仕方ないの!?」
「ねえ! んなわけないでしょ!」(ルビー)
「自分は散々アイドルにガチ恋しておいてさ」
「それを否定するのって虫がよすぎない!?」(ルビー)
「なんでネットってこうなの?」
「ママは死んじゃったのに、こうも死にたくなるようなことばっかり…」(ルビー)
「有名だったら何言われても仕方ないの?」
「有名税って何?」
「お客様は神様みたいなこと言ってさ」
「それはお前らの使う台詞じゃねえんだよ!」(ルビー)
「傷つけられる側が自分を納得させるために使う言葉を」
「人を傷つける免罪符に使うな…」(ルビー)
「本当に、うちの子になりませんか?」(ミヤコ)
「もちろん、2人の母親はアイさんしかいない」
「私のことを母親だなんて思わなくてもいい」(ミヤコ)
「でも私は、あなた達を自分の子供のように思ってる」
「どう?」(ミヤコ)
「ママ言ってた、私がアイドルになるんじゃないかって」
「アクアは私なんかでもなれると思う?」(ルビー)
「(ファンは身勝手?) うん、それでも…ママはキラキラしてた」(ルビー)
「俺は、どうせ一度死んだ身だ」
「アイがいないんなら、こんな世界…」(アクア)
「(情報提供者) だとしたら残るは…僕等の父親」(アクア)
「アイをあんな目に遭わせた奴が芸能界にいる」
「俺はまだ死んでられない」
「必ず見つけ出して、俺の手で殺すまでは!」(アクア)
「かくしてプロローグは終わり、新たな物語の幕が上がる」
「そして…俺は俺の、復讐劇を始める」(アクア)
「撮れてるかな?」
「うん、こういうの(1歳の誕生日)残しておくのもいいと思ってねえ!」(アイ)
「大人になった時、これ見ながら一緒にお酒でも飲めたらいいな~って」
「さすがに私はその年でアイドルやってないと思うけど…」(アイ)
「あっ、その時は君達がアイドルとかになってるかもね」
「私の子だし、全然ある話だよねえ」(アイ)
「なんにせよさ…元気に育って下さい」
「母の願いとしては、それだけだよ」(アイ)
芸能界編
2話
「とにかく、このアイドルオーディションは絶対ものにする!」
「そしていつか、お母さんみたいなトップアイドルに…」(ルビー)
「アイ…ママが死んじゃうまでの数年間は、私にとっての宝物だった」
「私はママみたいになる!」(ルビー)
「夢を語るのは結構だけど、高校受験は目の前だぞ」(アクア)
「分かってないね、お兄ちゃん」
「私はアイドルになるんだよ」
「芸能科がある高校は面接重視、学力なんて参考程度」(ルビー)
「アイドルになれば受験勉強なんてしなくてよくて、一石二鳥!」(ルビー)
「豆知識感覚で人生賭けたギャンブルすんな」(アクア)
「アイドルを夢見るのは構わんけどさ、アイドルに夢を見るなよ」(アクア)
「だからなんだって言うの?」
「したいことをするのが人生でしょ?」
「コストとかリターンとか言ってたら何も出来ない」(ルビー)
「何も出来ないまま終わる人生だってあるんだよ」
「私はそんなの嫌!」(ルビー)
「(アイドルグループ?) 簡単に言わないで」
「私だってやれるならやりたいわよ」(ミヤコ)
「アイの見せてくれた夢は、なかなか忘れられる体験じゃない」
「でもあれは、宝くじに当たったようなものと考えなきゃ」(ミヤコ)
「この仕事を長くやればやるほど分かる」
「あんな奇跡は二度も起きない」
「現実はあんなにトントン拍子にいかない」(ミヤコ)
「それに…」(ミヤコ)
「(オーディション) ダメだった…」(ルビー)
「現実はそういうものよ」(ミヤコ)
「いろんな政治もあるし、実力が正しく審査されることに期待してもいけない」
「みんな、アイみたいにいくわけじゃない」(ミヤコ)
「皆まで言うなよ、ルビーをアイドルにはさせない」
「アイと同じ轍を踏ませない、絶対に」(アクア)
「俺1人でいい…俺1人が、それをやり遂げるから」(アクア)
「ルビーを娘だと思って育ててきた」
「この子は絶対守ってみせる」
「でも、娘だからこそルビーの気持ちは止められない」(ミヤコ)
「顔立ちもどんどんアイに似てきてる」
「残念ながら資質がある」
「どのみち、こうなっていたのよ」(ミヤコ)
「いい悪いとか語る前に、やることがある」(アクア)
「たちの悪い悪夢だわ」(ミヤコ)
「地下アイドルの運営って実績ある人もいるけど」
「アイドル好きが高じてやってる半分趣味みたいな人も多いのよ」(ミヤコ)
「もちろん、今の子の話が本当かどうかも怪しいわよ」(ミヤコ)
「メンバー内の嫉妬や軋轢、運営に対する不満が」
「ありもしない噂を生むなんてザラにある」(ミヤコ)
「そもそも若い女の子の集団を上手くまとめるのって、滅茶苦茶大変なんだから」
「”B小町”の時も、アイばっか人気だったもんだから贔屓って…」(ミヤコ)
「ああ、思い出したら胃が…」(ミヤコ)
「俺はルビーにアイドルやらせるつもりはない」
「少なくとも、信頼できない運営のもとでは」(アクア)
「本気なら、うちの事務所に入りなさい」
「苺プロは十数年ぶりに、新規アイドルグループを立ち上げます」(ミヤコ)
「俺にとって役者というのは、単なる手段だ」(アクア)
「アイを死に追いやった男、俺の父親を見つけ出して」
「アイの受けた苦しみを味わわせるための…」(アクア)
「端役とはいえ、監督の作品に何本か出演させてもらってよく分かった」
「俺には演技の才能がない」(アクア)
「頑張ってるが売れない役者っていう」
「世の中に腐るほどいる人間の1人でしかなかった」(アクア)
「俺は、アイみたいに特別な何かがない」
「分不相応な目標は持つべきじゃないんだ」(アクア)
「ガキが夢見なきゃ誰が夢見んだよ」
「やりてえこと諦めるなんて、大学生になってからでもまだ早いぞ」(五反田)
「(親元から離れたら?) 都心に広い実家があると出るメリットないの」
「俺みたいな奴、意外と多いから!」
「クリエイターあるあるだから!」(五反田)
「子供部屋おじさんの言うことって響かねえな」(アクア)
「一度や二度の挫折でひよってんじゃねえ」
「そういう言葉は、使える武器全部使ってから吐け」(五反田)
「凡人面するには10年早えよ」
「役者やりてえんだろ? 顔に書いてある」(五反田)
「映画で共演した、有馬かな!」
「よかった、ずっと辞めちゃったのかと…やっと会えた」(かな)
「入るの? うちの芸能科、入るの?」
「(一般科?) なんでよ!?」(かな)
3話
「うちの妹が芸能科受けて、心配だからここ受けただけ」(アクア)
「うちの兄、シスコンなの」(ルビー)
「聞いてる? ねえってば!」
「あんたどこ中!?」(かな)
「(いつまでついてくる?) 私の疑問に全部答えるまで」(かな)
「ちょっと話しようよ」
「ねえ、これからカラオケとか行かない?」(かな)
「(いかない?) えっ…じゃあ、私のうちとか?」(かな)
「距離の詰め方、ヤバくない?」(アクア)
「仕方ないでしょ!」
「私、これでも芸能人なんだから」(かな)
「ちょっと喫茶店で話でもってわけにはいかないの」
「個室ある店、この時間まだ開いてないし」(かな)
「おお、有馬かな」
「見ないうちにデカくなったな、おい」(五反田)
「あっ、あっ、いや…仕事はしてますよ」
「そりゃ子役時代に比べたら、あれですけど」(かな)
「(裏方?) そうなんだ…でも嬉しい」
「まだ、この業界にいたんだね」(かな)
「でもショックだな」
「監督、親元で寄生虫してたんだ」(かな)
「(金かかる?) 大丈夫」
「貯金だけは、子役時代の稼ぎで引くほどあるから!」(かな)
「(過去の映像?) 見せんな」
「あれは気の迷いで黒歴史」(アクア)
「自分に才能があると勘違いして、ひどい目見た作品だ」(アクア)
「今ね、私がヒロインやってる作品あるんだけど、まだ役者決まってない役あるんだ」
「偉い人に掛け合ってみようか?」(かな)
「掛け合ったら、案外スルッと決まっちゃうかもよ~」
「Pの鏑木さんにはかわいがられてるから、私」(かな)
「鏑木?」
「フルネームは、鏑木勝也?」(アクア)
「アイの残した携帯電話は3台ある」
「そのうち仕事用とプライベート用の2台には」
「メンバーや事務所社員のログしか残ってなかった」(アクア)
「アイは抜けているようで、想像以上に用心深く」
「本気で俺達の秘密を守ろうとしていたのが分かった」(アクア)
「問題は…もう1台の携帯」
「これはアイが妊娠以前に使っていたものだ」(アクア)
「何世代も前の型で、ダメになってたバッテリーの代わりを探すのは骨が折れたが…」
「パスワード突破の手間に比べたら比較にならなかった」(アクア)
「45,510通り目…このパスワードにたどり着くまで、4年の月日がかかった」(アクア)
「その携帯には、十数名の芸能関係者のメアドや電話番号が残っていて」
「その中の1人が…”鏑木勝也”」(アクア)
「やる…プロデューサーに連絡してくれ」
「やってやろうじゃねえか」(アクア)
「ママ、言ってたもんね」
「私は将来アイドルで、アクアは将来役者さんかなって」
「あの言葉、忘れてなかったんだね」(ルビー)
「そんなんじゃない」
「アイと生前交流のあったプロデューサーと接触し」
「毛根の1つでも回収できればそれでいい」(アクア)
「アイの願いを叶えるためとか、役者への憧れとか」
「そんな高尚な考えは持っていない」(アクア)
「(悪役?) 向いてるじゃん、悪い顔してるもんね」(ルビー)
「人間は嫌い…だってみんな、自分のことしか考えてないから」(かな)
「”今日あま”ってこんな作品だったっけ!?」
「なんていうか、ひどいね!」(ルビー)
「ていうかロリ(かな)先輩ってさ、もっと演技上手くなかった?」(ルビー)
「うっさいわね、そんなこと言ってたの?」
「死ねよ、あいつ!」(かな)
「名誉のために言わせてもらうけどね」
「私ほど演技できる高校生、そうそういないから」(かな)
「(演技)抑えてるに決まってるでしょ!」
「周りの役者はそろいもそろって大根役者ばっかり!」(かな)
「メインキャストの中でまともに演技できるの、私だけなのよ」(かな)
「こん中で私がバリバリやってみなさい」
「他の役者の大根ぶりが浮き彫りになっちゃって、ぶり大根でしょ!」(かな)
「私だって全力で演技したいわよ」
「誰が楽しくてわざわざ下手な演技をするっていうの」(かな)
「でも…上手い演技といい作品作りは別」
「確かにこの作品は、企画からして売り手の都合が前に出すぎてる」
「作品として面白くなりようがないわ」(かな)
「1話の撮影で原作者の先生が現場に来た時…あの失望した顔はきつかったわ」(かな)
「でも…役者や裏方さん、個人個人は精一杯やってて」
「見てくれる人や原作ファンのために少しでもいい作品にしたい」(かな)
「せめて見れる作品にする」
「そのためなら、下手くそな演技もする」(かな)
「役者に大事なのって、コミュ力よ」(かな)
「昔の私は自分の演技をひけらかして、確かに売れてたけど、他人をないがしろにしてた」
「だから旬が過ぎれば、あっという間に仕事がなくなった」(かな)
「私より演技が上手い子供はいて、それでも私を使う意味」
「それが大事なんだって気づいた」(かな)
「さしずめ今の私は、我を通さず、作品の品質貢献に務める、使いやすい役者」(かな)
「鏑木Pも付き合いが長くてね」
「今回も、私がその辺わきまえてるから、起用してくれたんだよ」(かな)
「私、大人だから」
「まあモデル共と張っても負けない顔のよさもあるだろうけど」(かな)
「役者って自信家しかいねえよな」(アクア)
「懐かしいわねえ」
「今度は私がやる側になるとはねえ」
「汚い大人になってしまったものよ」(かな)
「アクアを誘った理由は、もう分かってくれたよね」
「誰にボロクソ言われようとも、大根と言われてもいい」(かな)
「お願い、私と一緒にいい作品を作って」
「あんたとなら、出来ると思うの」(かな)
「裏方は優秀」
「そして、ヒロインはバリバリの実力派」
「なんかやりようはありそうだな」(アクア)
「主演の鳴嶋メルトよ」
「まあ向こうも若いから、トントン拍子に売れてる子にはよくあること…」
「って言ってて自分にダメージが来るわね」(かな)
「たくさん使われるには、それなりの理由があるのよね」(かな)
「俺の役は、ヒロインに付きまとうストーカーの役」
「なんの因果だろうな」
「アイを殺したストーカーを俺が演じることになるんだから」(アクア)
「(演技できてる?) こんなの練習すれば誰にでも出来る」
「他人の邪魔をしない程度に下手じゃないだけで、俺自身になんの魅力もない」(アクア)
「まあちっとも期待してなかったと言えば嘘になるけど…」
「十分」(かな)
「アクアの演技…ずっと努力してきた人の演技って感じがして、私は好き」(かな)
「細かいテクが親切で丁寧っていうか」
「自分のエゴを殺して物語に寄り添ってるっていうか…」(かな)
「もしかしてそれは普通の人には分からなくて」
「長く役者やってる私達以外にはどうでもいいことなのかもしれないけど」(かな)
「(気を使うな?) 使うわよ」
「一応これでも座長だし」(かな)
「主演級の仕事なんて、私にとっては10年ぶりの大仕事だから」
「そりゃ頑張るし」(かな)
「確かに最近見ないし、まだ役者続けてたのかって思ったけど」(アクア)
「闇の時代はだいぶ長かったわ」(かな)
「ずっと仕事がもらえず、ネットでは終わった人扱いされて」
「でも稽古だけはずっと続けて…」(かな)
「なんのために努力してるのか分からなくて、何度も引退って言葉が頭をよぎって…」(かな)
「だけど、こうやって実力が評価される時期が来たのよ」
「本当に続けてきてよかったって思った」(かな)
「だからね、別にあんたが滅茶苦茶すごい演技しなくったって」
「この仕事を続けてるって分かっただけで、私うれしかった」(かな)
「こんな前も後ろも真っ暗な世界で、一緒にもがいていた奴がいたんだって分かって…」
「それだけで十分」(かな)
「採取も終わったし、目的は果たした。けど…」
「せっかくだから、めちゃくちゃやって帰るか」(アクア)
4話
「雨のせいで、屋内にまで水が入り込んでいる」
「立ち位置も含めて芝居の段取りは決まっていて、水たまりのある場所は上手く外してある」
「リハーサルでもそれは確認済みだ」(アクア)
「入りの位置、周りのセットとカメラの位置、ライティング」
「切り返しも含めて自分がどう映るか、もう一度シーンを頭に叩き込む」(アクア)
「カチンコの音が強く響き、カメラが回り始める」
「ずしりとした重い空気が辺りを満たし、1年の時を全て凝縮したかのような」
「重くて強い時間が流れる」(かな)
「人生そのものを問われるかのような、長い一瞬」(かな)
「私の名前は有馬かな」
「小さい頃は天才と呼ばれ、みんながチヤホヤしてくれた」(かな)
「でも…才能なのか世間の気まぐれか、あるいはもっと努力をするべきだったのか」
「どんなものでもいつか必ず飽きられる」(かな)
「今ではネットで、オワコン子役と呼ばれている」(かな)
「小学生あたりでどうやら終わってしまった私だけど、地道にこの業界にしがみついて」
「ようやくつかんだ待望の主役級」(かな)
「何がなんでもいい作品にしたい」
「そのためなら、藁にもすがる」(かな)
「分かってるよ…これが結構なクソ作品だって分かってる」
「でも、まだ手遅れじゃない」(かな)
「このシーンは原作屈指の名シーン、ヒーローとストーカーの対決」
「愛を知らない少女が、初めて誰かに守られ、涙を流す」(かな)
「漫画でここを読む時はいつも泣くし、何度も読み返すほど大好きなシーン」(かな)
「ここで相方と呼吸を合わせて上手くフォローし、最高の演技が出来れば」
「きっとまだ…」(かな)
「無理だよ、こんなの!」
「フォローしきれない!」(かな)
「なんで監督達はこんな演技でOKだと思うの?」
「ここってもっと緊迫感があって、怖くて、おどろおどろしいシーンじゃないの?」(かな)
「演技って、そんなにどうでもいい?」
「ここはもっと…」(かな)
「俺にはアイみたいな才能がない、視線を釘付けにするオーラがない」
「演技が上手いわけじゃない」(アクア)
「だから、使えるものは全部使う」
「小道具、カメラ、照明、役者…全部使ってでも、アイみたいになってやる」(アクア)
「あ…いい…すごく原作っぽい」(かな)
「ここは原作の名シーン」
「演出意図、構図、テンポ…全部に意味がある」(アクア)
「昔から作者の気持ちを考えろって問題は得意だった」
「名作を正しく汲めば、及第点は取れる」(アクア)
「ほら、場は作ったぞ」
「やりたかったんだろ?」
「本気でやってみろよ、有馬かな」(アクア)
「仕上げだ、有馬かなが上手く泣いてくれれば…」
「そういや、得意技だったな」(アクア)
「最初から分かってたことです」
「もう完結済みで伸びが期待できない漫画のメディア化」
「何かしら動きがあるだけでもありがたい」
「こっちが文句言える立場じゃない」(吉祥寺頼子)
「メディア化経験のある漫画家はみんな言うよ」
「過度な期待は絶対するな~って」(頼子)
「どの漫画家も最初はああだったらいい、こうだったら嬉しいって妄想して笑顔だけど」
「終わる頃には悲しい顔をしてる」(頼子)
「メディア化ってそういうもの…なんだけどさ」
「私は、ドラマ化受けてよかったって思えた」(頼子)
「そうよ。私達の演技には、多くの人の仕事が乗っかっている」
「結果を出さなきゃいけないし、スキャンダルなんてもってのほか」(かな)
「ちなみに、あんた彼女とかいるの?」
「(いない?) そっ、ふ~ん…」(かな)
「わあ…右見たら美人、左見たらイケメン」
「地元の中学校とは明らかに別物!」(ルビー)
「とはいえ、ママの遺伝子を受け継いでる私も顔では負けてないわけで…」
「のまれてなるものか!」(ルビー)
「すごい子おる!」(ルビー)
「あっ、これ(友達)出来なかったやつだ」
「ごめんね、つらいこと聞いて」
「もう教室での話しなくていいから」(ルビー)
「まあ、入学式見た感じ、容姿の整ってる奴は多いけど」
「媒体で見たことある奴はほどんどいなかったから」
「緊張する必要はないんじゃないか」(アクア)
「ううん。いたの、すごい人」(ルビー)
「(不知火フリル?) 興味ない」
「俺の最推しは今も昔も、アイだけだし」(アクア)
「すご…2人とも不知火フリルに認知されてる」(ルビー)
「(何をしてる方?) 私は、その…今のところ特に…」(ルビー)
「そう、えっと…頑張って?」(不知火フリル)
「ミヤえも~ん!」
「早く私をアイドルにしてよ!」(ルビー)
恋愛リアリティショー編
5話
「よく手入れされたつやつやの髮」
「あどけなさの抜けない童顔」
「天然おバカっぽいキャラクター」(ルビー)
「確かに…長年アイドルを追ってきた私の経験上」
「ああいう子はこってりしたオタの人気をめちゃくちゃ稼ぐ!」(ルビー)
「視点も分析もなんか嫌だな」(アクア)
「(誘えば?) いやまあ、そうなんだけど…」
「ほら、私とロリ先輩はただならぬ因縁があるじゃない?」(ルビー)
「なんだろう…なんだろう、大事な話とか改まって」
「ええっ? もしかして、そういう…? 困るなあ…ええっ?」(かな)
「(遅い?) はあ? 永遠に待ってろ」
「なんで妹もいるのよ」(かな)
「はぁ…気負って損した」(かな)
「で…何? 私も暇じゃないんだから20秒で済ませて」(かな)
「態度、露骨~」(ルビー)
「お兄ちゃん、ここでアイドルやらないって誘ったら」
「君はアイドル級にかわいいよって言うようなものじゃない!?」(ルビー)
「すんごく癪なんだけど!」(ルビー)
「有馬かなさん」
「私とアイドル、やりませんか?」(ルビー)
「これ、マジな話?」(かな)
「大事でマジな話」(ルビー)
「いや、なしでしょ」
「アイドル活動を始めたら、若手役者枠の仕事を失い」
「新陳代謝の激しいアイドル枠の仕事がメインになる」(かな)
「アイドル枠で跳ねなかったら、どちらの仕事も失う」
「セルフプロデュース上のリスクが大きすぎる」(かな)
「ただ…星野瑠美衣。なんでかは分からないけど」
「この子からは天才アイドル・アイを彷彿とさせる何かを感じる」(かな)
「アイとは一度仕事をしただけだけど、売れるべくして売れた本物だった」
「芸能人としての嗅覚が、この子に可能性を感じてる」(かな)
「だけど、苺プロは大手じゃないし、新規プロジェクトで実績もない」
「第一、私はアイドルで売れるほどかわいくなんて…」(かな)
「無謀な賭けに乗るほど愚かじゃない」(かな)
「頼む、有馬かな」
「妹とアイドルやってくれ」(アクア)
「いや、かわいいだろ」
「俺も酔狂でアイドルやってくれなんて言わない」(アクア)
「有馬は、そこらのアイドルよりずっとかわいい」
「有馬になら、大事な妹を預けられると思ってる」(アクア)
「もう! 何度言われても無理なものは無理!」
「絶対やらないから!」(かな)
「苺プロへようこそ、歓迎します」(ミヤコ)
「頭ではダメって分かってるのに、なんで私はいつもこう…」(かな)
「(どんな手?) 別に、ただの人読み」
「有馬かなは共感力が強くて押しに弱い」(アクア)
「性格上、泣き落としやゴリ押しが有効かなと思って試したら、案の定だっただけ」(アクア)
「僕は悪いことしたとは思ってないよ」
「別に嘘はついてないんだし」(アクア)
「まあ…”元天才子役”っていう今やなんの意味もない肩書が」
「”元天才子役のアイドル”に変わっただけ」(かな)
「自分を納得させるのに必死だねえ」(ルビー)
「(アクア?) いや、誰!?」(ルビー、かな)
「お兄ちゃん、陰のオーラ発してる闇系じゃない!」(ルビー)
「キャラ作りすぎ!」(かな)
「あ~あ。お兄ちゃん、こういうぶりっ子タイプには厳しいからなあ」
「この子はないなあ」(ルビー)
「MEMちょもかわいいね。めっちゃ照れる」(アクア)
「はあ? 死ね」(ルビー、かな)
「なんだ、あいつ」
「私にはかわいいんて勧誘の時しか言わなかったくせに!」(かな)
「女に囲まれて浮かれてんな」
「帰ったら説教だわ」(ルビー)
「結局お兄ちゃんもオスなんだね」(ルビー)
「チョロそうなメス見つけたら、すぐこれだよ」(かな)
「2人共、これメディア用だから落ち着いて」
「そうしないと番組が成り立たないでしょ」(ミヤコ)
「あなただって女優を続けるなら、いずれキスシーンとかも求められる」
「ここを割り切るのも仕事のうち」(ミヤコ)
「この業界でガチガチの貞操観念持ったままだと、後々つらいわよ」(ミヤコ)
「だる…若者特有の共感し合うだけの会話、きつう…」
「なんで俺がこんな…」(アクア)
「とにかくこなすしかない」
「鏑木Pからアイの情報を引き出すため」
「それは、俺達の父親を捜すヒントになるはず」(アクア)
「(恋愛に興味?) ないわけないじゃん、僕も男だし」
「でも…僕は過去の恋愛引きずってて…」(アクア)
「いや、思えばあれが恋だったのかも分からない」
「消化しきれてないからなんとも…」(アクア)
「ここはきっと使われるよ」
「仲良くしようね」(鷲見ゆき)
「仮にも私は妹なわけで、私が嫌いなタイプと兄が付き合うのは嫌なわけ」
「なので、お兄ちゃんが付き合うべき女性を私が決めます」(ルビー)
「お前は見る目がないから、しばらく恋愛すんなよ」(アクア)
「先輩、仕事ないの慣れてるでしょ。普段何して過ごしてたの?」(ルビー)
「あごにジャブ入れて、脳揺らずぞ、こら!」(かな)
「暇なら勉強してなさいよ」
「アイドルなんて、売れても食えない上に旬の短い仕事なんだから」(かな)
「いい大学入るために何かした方が、人生にとってプラスよ」(かな)
「だって、名前付けたらもうマジでしょ」
「私まだそこまでアイドル名乗るふんぎりついてないっていうか…」(かな)
「一番宣伝になるのは結局コラボ」
「有名YouTuberとコラボするのが一番手っ取り早い」(ぴえヨン)
「でも、私達の初めての仕事だよ」
「嘘は…嫌だ!」(ルビー)
「私達の名前は…”B小町”!」(ルビー)
6話
「私…もう”今ガチ”やめたい」(ゆき)
「自分の”好き”って気持ちをみんなに見せるって、こんなに怖いことないよ!」
「始まるまで全然分かってなかった」(ゆき)
「メムも自分のチャンネルでバカやってるから分かる」
「みんな私のことバカだと思って…まあ実際バカなんだけど」(MEMちょ)
「(演技?) いやいや。黒川さんみたく女優じゃないし、私に演技なんて出来ないよ」
「ちょっと自分の気持ちを膨らませて話してるだけ」(ゆき)
「いえ、自分精進の身なので」
「こういう(焼肉の)場では絶対トングを手放さないって決めてるんです」(黒川あかね)
「最初はよく焦がして怒られましたが、今では上手に焼けるようになったんです」(あかね)
「だからね、今求められてるものは、より過激なものってわけさ」
「どこまでリスクを取れるかで、選択肢が変わってくるっていうか」(MEMちょ)
「はぁ…焼肉とは豪勢ですね」
「かわいい子達を眺めながら食う肉はさぞ美味しかったんでしょうね」(ルビー)
「(ただの付き合い?) 嘘だ! 顔から堪能感があふれ出てるもん!」(ルビー)
「若い体は脂っこいの無限に食っても、胃が全然もたれねえ」
「最高すぎる」(アクア)
「ていうか、思ったより恋リアにやらせはないぞ」(アクア)
「一部の人間はあからさまにやってるけど」
「大抵の奴は極力自分をよく見せようとする程度」(アクア)
「そんなのリアルでもみんなやってることだろ」
「合コンに行けば同じ光景が見られるぞ」(アクア)
「嘘は、身を守る最大の手段でもあるからさ」(アクア)
「(ゆきに絡む?) 俺はいい。番組が終わるまで安全圏でやり過ごす」(アクア)
「私はこのままおバカ系癒やし枠キープ出来れば、それでいいかなあ」
「自分のチャンネルにお客の導線引くのが目的だし」(MEMちょ)
「わ…私が、不甲斐ないから…」
「頑張らなきゃ…頑張って、爪痕残さなきゃ…」(あかね)
「あんたが何しようとしてんの」
「よそ様の商品をマズいとか書き込もうとして、エゴサされたらどうする!」(かな)
「商品名を出したら、最低5人の関係者には検索されてる」
「そして、その会社から仕事は二度と来なくなる!」(かな)
「あらあら、関連検索に”かわいい”まで付けて」
「そんなにかわいいって言われたかった?」(かな)
「みんなしてないって口では言うけどね」
「断言するわ、アイドルの9割はエゴサをしてる」(かな)
「世は大エゴサ時代!」(かな)
「広告代理店じゃなくてもビッグデータにアクセス出来て」
「感想や客層のアナリティクスを調べられるようになった」(かな)
「ネットの広告費はリアルに追いつき、2兆円市場と言われている」
「ネットの反応を見るなって時代は終わったのよ」(かな)
「今はもう、ネットマーケティングを怠った人間から脱落する世の中」
「コンテンツとファンは既に相互監視状態にある」(かな)
「そして芸能は、私達そのものがコンテンツ」
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいていることを忘れてはいけない」(かな)
「(焦ってる?) 別にそんなんじゃ」
「私はどうにか目立って…結果を残したいだけ」(あかね)
「でも、そうはさせないよ」
「私は私が目立つように戦う」
「悪く思わないでね」(ゆき)
「ゆきちゃんとは、なんでこんなに違うんだろ?」
「ゆきちゃんより目立たなきゃ」(あかね)
「頑張って戦わなきゃ…」
「私に期待してくれる人のためにも!」(あかね)
「あかね!」
「大丈夫だから、落ち着いて」(ゆき)
「分かってる、焦っちゃったんだよね」
「知ってるよ、あかねが努力家なの」(ゆき)
「みんなの期待に応えようとして、ちょっと向いてないことしようとして」
「なんか分からなくなったんでしょ」(ゆき)
「学校とかだったら、ちょっともめてすぐ仲直りみたいなこと、よくある話で」
「本人達の中では解決したことだとしても…」(アクア)
「それをネットは許さない」(アクア)
「人は謝ってる人に群がるんだよ」
「”謝ってるってことは、悪いことをしたって認めたんでしょ?”」
「”悪いことをしたなら石を投げていいよね”」(MEMちょ)
「そんな風に、謝罪って日本人の道理的には正しいけど」
「炎上対策としては下の下なんだよ」(MEMちょ)
「私は悪いことをしたから当然だ」
「これはみんなの意見、目をそらしちゃダメだ」(あかね)
「炎上ってさ、真面目な子ほどダメージ大きいんだよね」
「批判の意見なんて見なきゃいいのに」
「全部の意見を真正面から真摯に受け止めようとするから」(MEMちょ)
「疲れた…考えるの、もう疲れた」
「何も考えたくない…」(あかね)
「落ち着け!」
「俺は敵じゃない、頼むから落ち着いてくれ」(アクア)
7話
「メムの奴が、台風の中お前が出かけて、なのに全然帰ってこないって捜し回ってんだよ」
「バカ野郎が…」(アクア)
「(慣れる?) 多少はね」
「でも個人差があるから、慣れない人はずっと慣れないものよ」(かな)
「私だってその日のメンタル次第では、本当に死んでやろうかって思う日もある」(かな)
「耐性のない10代の少女が、初めて罵詈雑言の集中砲火にさらされる心境は」
「あんたには想像も出来ないでしょうね」(かな)
「それは、人生が終わったと錯覚するほどよ」(かな)
「SNSは有名人への悪口を可視化」
「表現の自由と正義の名の下、毎日のように誰かが過剰なリンチに遭ってる」(かな)
「みんな自分だけは例外って思いながら、しっかり人を追い込んでるのよ」
「なんの気なしな独り言が人を殺すの」(かな)
「他人に興味なさそうにして、ちゃんと見てたのね」(ミヤコ)
「人は簡単に死ぬ」
「誰かが悲鳴を上げたら、すぐ動かなきゃ手遅れになる」(アクア)
「あかね」
「お前、これからどうしたい?」
「このまま番組を降りるって選択肢もあるってことだ」(アクア)
「黒川あかねって本名さらして活動してるんだ」
「引き時はちゃんと自分で見極めろよ」(アクア)
「私…もっと有名な女優になって、これからも演技続けていくために頑張ってきた」(あかね)
「みんなにもいっぱい助けてもらって」
「でも、こんなことになっちゃって…」(あかね)
「怖いけど…すごく怖いけど…続ける」
「このまま辞めたくない!」(あかね)
「でも…このままってのは気分悪いよな」
「あおった番組サイドも、好き勝手言うネットの奴等にも」
「腹が立ってしょうがないんだよ」(アクア)
「やったわね、あんた」
「褒めた私がバカだったわ」(ミヤコ)
「上手くいくかは分からないけど…ここからが本当のリアリティーショーだ」(アクア)
「俺は分の悪い賭けだと思ってない」
「注目度というのは、盤上に賭けられたチップそのもの」(アクア)
「このギャンブルから降りれば、あかねは勝負しないままボロボロになって負ける」(アクア)
「ポーカーはレイズしなきゃ勝てない」
「俺はエースが1枚でもあれば勝負する」(アクア)
「どんな聖人も、一面だけ切り抜いてつなぎ合わせれば、悪人に仕立て上げられる」
「それが演出っていうもの」(アクア)
「今のこの状況って、広告代理店風に言うと」
「能動視聴者数が多く、強いインプレッションが期待できる状況ってやつなの」(MEMちょ)
「一見あかねへの叩きが目立っているけど、それって表面的なものでさあ」
「実態としては数%程度のものでしかない」(MEMちょ)
「自殺未遂というセンシティブな話題」
「ほとんどの客層は」
「叩くべきか擁護すべきか悩んでいるサイレントマジョリティー」(MEMちょ)
「つまり答えを求めているユーザーが多い」(MEMちょ)
「そこに共感性の高い意見を提供すれば」
「多くの人がそれを正義と思い込むマーケットになっている」(MEMちょ)
「これだけ注目されてる中だもん」
「世の中の意見まるっと上書き出来ちゃうかもねえ」(MEMちょ)
「私はネット上のマーケティングと、セルフプロモーションでここまで来たんだよ」
「こう見えて、バズらせのプロなんだけど」(MEMちょ)
「(カメラ止まって?) 甘いな」
「プロモデルの私が、定点カメラの位置を気にしてないと思う?」(ゆき)
「一応、カメラに気持ちよ~く映るポジでやってたんだよ~」(ゆき)
「プロだろうとなんだろうと、17歳なんて間違いばっかのクソガキだろ」
「大人がガキ守らなくて…どうすんだよ」(アクア)
「炎上騒ぎは、ある程度の収束を見せた」
「そういう歯切れの悪い言い方になるのは、炎上に完全な解決はないからだ」(アクア)
「これからも事ある度に蒸し返されて、言い続ける奴は10年後も言い続けるだろう」(アクア)
「言葉が難しい世の中になったなあって思うよ」
「今のツイッターで言ったら軽く燃えるんだろうなあ」
「ホント、気を付けないと」(ゆき)
「これからはさ、あかねもちょっとキャラ付けた方がいいんじゃない?」
「やっぱ素の自分で出て叩かれるとダメージ大きいし」(MEMちょ)
「何かしら演じてたら、その役が鎧になる」
「素の自分をさらしても傷つくだけ」(アクア)
「これは別にリアリティーショーに限った話じゃない」
「社交術としても重要な概念だ」(アクア)
「(女性の)理想…顔のいい女」(アクア)
「太陽みたいな笑顔、完璧なパフォーマンス」
「まるで無敵に思える言動」
「吸い寄せられる、天性の瞳」(アクア)
「ん~、でもあれかな」
「”B小町”のアイみたいな?」(MEMちょ)
「アクア君の好みの女の子…やってみるね」(あかね)
「アイのマネなんて誰にも出来ない」
「あれは天性のものだ」(アクア)
「頑張ろう」
「アクア君は、私のために頑張って動画作ってくれたんだ」(あかね)
「嵐の中、私を捜しに来てくれた」
「嬉しかったなあ…恩返ししないと」(あかね)
「アクア君の好みを演じてアピールしたら、喜んでくれるかな」
「”B小町”のアイ…資料集めないと」(あかね)
「特徴はやっぱりあの瞳」
「自信から来るもの?」
「だとしたら承認欲求は満たされてる」(あかね)
「友人関係は薄そう?」
「でも異性関係は何かあるだろうな」(あかね)
「家庭環境はいい?」
「いや、この人格形成は劣悪な方向かな」
「愛情の抱き方に何かしらのバイアスあり」(あかね)
「秘密主義と暴露欲求、破天荒な言動に反し完璧主義」
「無頓着さと過度な執着」
「金銭感覚が節制傾向、ファッションはやや無関心」(あかね)
「視力はいい、聴覚と嗅覚が過敏」
「歩き方が大股」
「教育レベルは低め、箸の持ち方が少しいびつ」(あかね)
「発達障害の傾向」
「思春期の段階で性交渉があった子特有のバランスの悪さ」(あかね)
「15歳あたりから破滅的行動に改善が見られる」
「いい出会いがあったのかな?」(あかね)
「あ~あ、あのままリタイアしてくれればよかったのに」(かな)
「あっ…違う違う、そういう意味じゃなくてだよ」
「商売敵として」(かな)
「いや、同い年で同じ女優業やってる人間としては、目の上のたんこぶっていうかさ…」
「ちょっとは落ちてこいって気持ちを持つのも分かるでしょ」(かな)
「劇団ララライの黒川あかねっていえば、天才役者として演劇界では有名でしょうが」(かな)
8話
「一流の役者しかいないといわれる劇団ララライ」
「黒川あかねは、そこの若きエース」(かな)
「徹底した役作り、与えられた役への深い考察と洞察」
「それらを完璧に演じきる天性のセンス」(かな)
「リアリティショー映えする性格じゃなかったみたいだけど」
「役者としては…天才と呼ぶしかない」(かな)
「一瞬で持っていった」
「キャストもスタッフも、カメラマンですら」(アクア)
「視線を向けざるを得ない不思議な引力」
「まるでアイのようなカリスマ性、それが彼女にはあった」(アクア)
「ほら、あかねにだけなんか素直!」
「マジでアクたん、ああいう感じが好きなんだ」(MEMちょ)
「あかね、きっちり仕上げてきたなあ」(ゆき)
「だから…マジでやめろ…」(アクア)
「いや、反応…ガチじゃん」(ゆき)
「(どうする?) ど…どうしたらいいのかな」(あかね)
「(付き合う?) あ…ありかなしで言ったら…ある…」(あかね)
「幼年期、アイと数年一緒にいたが」
「俺はアイのことを結局何1つ知ることが出来なかった気がする」(アクア)
「何1つ分かってやれなかった」
「どこまでが嘘で、どこからが本当なのか」(アクア)
「俺にとってアイってなんなんだ?」
「ファン? 母親? それとも…」(アクア)
「有馬かな、なあ…今から学校サボって遊び行かね?」(アクア)
「あ…行く」(かな)
「はぁ~、マジあり得なくない?」
「学校サボって遊びに行くとか、マジ不良じゃん」
「あり得ない、マジ最悪、マジ最悪!」(かな)
「(やめとく?) そうは言ってない」(かな)
「なんだかあんたが思い詰めた顔してるから、ちゃんと見ててあげなきゃっていう先輩心?」
「心が天使よね、私」(かな)
「やっぱあんた変わってる」
「うら若き男女が学校という牢獄から逃げ出して何をするかと思えば」
「公園でのんきにキャッチボールだもん」(かな)
「嘘ついたり、打算で動くことばっかで」
「なんの打算もなく無駄な会話できる人間って、俺の周りにはあまりいない」(アクア)
「その点、有馬なら気を遣わなくていいし」(アクア)
「使えや、こら!」(かな)
「ん~、でもまあ、そういう相手に選んでくれたってのは、悪い気はしないかな」(かな)
「成長していくにつれて、精神の方が体と環境に適合していく」
「どんどんと、僕と星野アクアの境目がなくなっていく」(アクア)
「前から思ってたけど、怖くて聞けなかった」
「あんたもしかしてさ…中二病?」
「そういうの早く卒業しなさいよ、痛いから」(かな)
「(本当に初心者か?) そうよ、アクアとするのが初めて、一番最初」
「もしかして、始球式アイドル狙えちゃう?」(かな)
「自分の感情に整理がついた」
「俺は黒川あかねに、星野アイの幻影を見てるだけ」(アクア)
「いよいよ撮影も終わりだね」
「寂しいなあ…」(あかね)
「アクア君の言う通りのキャラ付けしたら人気も出て、かなり助かったよ」
「ありがとう」(あかね)
「アイの演技…いや、役作りか」
「まるで夢を…本物を見てるみたいだった」(アクア)
「一応、プロファイリングの本とか読んだりはしてるんだけどね」
「いっぱい調べて、自分なりに解釈してるだけ」(あかね)
「いろいろ勝手な設定とか足しちゃってるし」
「たとえば…アイには実は隠し子がいるとか」(あかね)
「だとしたら、いろんな感情のラインに整合性が取れるし」
「不可解だった数々の行動の理由が分かる」(あかね)
「何を考えてどういう人格なのか、数式パズルみたいに分かってくる」(あかね)
「(アイの思考パターン?) どういう生き方をしてきて、どういう男が好きかまで」
「多分だいたい分かると思うけど」(あかね)
「芸能界には、才能が集まる」(アクア)
「俺には、あの自由奔放で才能の塊だった星野アイが何を感じて、何をしたかったのか」
「これっぽっちも分からないままだった」(アクア)
「黒川あかねという才能はおそらく、何年も一緒にいた俺よりずっと深くアイを理解して」
「行動を完璧にトレースしている」(アクア)
「俺達はあくまで仕事上の付き合い」
「番組が終わったら、関わることはなくなるだろう」(アクア)
「だけど…黒川あかねは使える」
「ここで手放すわけにはいかない」(アクア)
「この業界、君達の才能を利用するだけ利用して捨てる」
「悪い大人がたくさんいる」(ディレクター)
「甘い誘惑が多いけど、雰囲気に流されやすい子が行き着く先は」
「決まって奈落だからね」(ディレクター)
「だからね、その…私達の交際って、仕事?」
「それとも、本気のやつ?」(あかね)
「変な気は遣わないでいいよ」
「アクア君は私のこと、異性として見てないでしょ」(あかね)
「分かるよ、それくらい」(あかね)
「確かに俺は、あかねを異性としては見ていない」
「付き合うってのも、仕事の延長線上に捉えてる」(アクア)
「ただ、俺はあかねに女優として強い興味を持っている」
「これは嘘じゃない」(アクア)
「そっか…まあいいか」
「それは、一番言われて嬉しい言葉でもあるから」(あかね)
「じゃあお仕事として、彼氏彼女しようね」
「本当の彼氏彼女は、ゆき達がいれば十分だし」(あかね)
「テクニカルだよねえ」
「でも、私はゆきのそういうところが、結構好きなんだ」(あかね)
「寂しいなあ」
「私、この現場メチャクチャ好きだった」(MEMちょ)
「ここだけの話だよ」
「私、もともとアイドル志望だったんだあ」(MEMちょ)
「でもいろいろあって、挫折しちゃって…」
「今は元気にYouTuberやってますけど!」(MEMちょ)
「じゃあ、うち来たら?」
「新生”B小町”は、現在メンバー募集中なんだけど」(アクア)
ファーストステージ編
9話
「その顔だと、何か言わなければいけない事情がありそうね」
「まっ、察しはつくけれどねえ」(ミヤコ)
「年齢…さば読んでるのでしょう?」(ミヤコ)
「がっつり盛ったわね!」(ミヤコ)
「申し訳ございません!」(MEMちょ)
「公称18歳ってことは…」
「なかなかの肝の据わり具合ね」(ミヤコ)
「25でJK名乗って番組出てたのか」
「メンタル化け物か」(アクア)
「夢を追える環境が整った時には、夢を追える年齢じゃなくなってた」(MEMちょ)
「行き場を失った情熱で配信とか始めたんだけど」
「まだその頃は高校休学中の身だったもんだから」
「現役JK(笑)みたいな感じでやってたら、なんか思いのほかウケて…」(MEMちょ)
「登録者数とかメチャクチャ増えちゃって、引っ込みつかなくなっちゃって…」
「そっから2年くらいずっと…そして今に至ります」(MEMちょ)
「話は聞かせてもらったわ」
「私も年齢でうだうだ言われた側だから、ちょっとだけ気持ち分かる…」(かな)
「もちろん(OK)!」
「アイドルをやるのに年齢なんて関係ない!」
「だって…憧れは止められない!」(ルビー)
「ようこそ、”B小町”へ!」(ルビー)
「またうちの妹はきれいごとを…」(アクア)
「うるさい、気安く話しかけないで」(かな)
「あんたは黒川あかねとよろしくやってなさいよ」
「このスケコマシ三太夫が」(かな)
「言われなくても、このグループは私がなんとかする」(かな)
「なんだ、この子ら…あったけえよお」(MEMちょ)
「かくして私達のグループにMEMちょが加入」
「新生”B小町”は、正式なスタートを迎えるのでした」(ルビー)
「(兄が番組でキス?) どういう気持ちって…超複雑以外の感情、想像つく?」(ルビー)
「テレビで兄妹もののキスシーン流れた時の5倍くらい気まずかったあ」(ルビー)
「(アクアの)彼女…」
「でも…アクアのあかねに対する気持ちって、きっと…」(ルビー)
「”今ガチ”の話?」
「イケメン・美少女だらけで、ホント目の保養だった」(不知火フリル)
「顔がいい人を嫌いな人なんていないでしょ」(フリル)
「本当に目によかった」
「多分視力0.5くらいよくなったと思う」(フリル)
「個人的にはMEMちょの乙女ヅラがよかった」(フリル)
「私が男子サイドで出てたら、絶対押し倒してた」
「もっと気合い入れて落とせって思ったよね」(フリル)
「不知火さんってテレビだとクール系なのに、プライベートこんな感じなんだあ」(ルビー)
「でも実際、結構あるらしいよ」
「男の人って面白い女性には恋愛感情より先に、対抗心が生まれちゃって人気出づらいから」
「清楚売りにしてる間はボケさせない…みたいなの」(寿みなみ)
「アクアさんの知り合い目線ってのもあるかもだけど、超ドキドキした」
「多分みんなもそうなんじゃないかな」(フリル)
「わあーーっ! 登録者1万人!」(ルビー)
「まあ私のチャンネルから導線作ったし、このくらいはいってもらわなきゃ困るよねえ」(MEMちょ)
「なんか…公式って感じ!」(ルビー)
「(曲がない?) 私達が”B小町”なの忘れた?」
「”B小町”には、”B小町”の曲があるでしょ」(MEMちょ)
「映像で残ってる振り付きの30曲…まさか全部覚えろなんて言わないわよねえ」
「ドルオタ2人のモチベーションに、こっちは合わせられないわよ」(かな)
「俺に対して、最近ずっとそんな感じだな」
「有馬が口も態度も悪いのは分かってる」(アクア)
「けど…いい加減、俺も傷つく」(アクア)
「今から話す話は…いわば死者の墓を掘り起こすような話だ」
「君はどうしてそんなにアイ君の話を知りたいんだ?」(鏑木勝也)
「ファンなんですよ、どうしようもないほどに」
「それ以外に理由が要りますか?」(アクア)
「ファン目線の幻想なんてものは、実物を知れば壊れるものだ」
「これに関して例外は1つもない」(鏑木)
「タレント業というのは、いわばハッタリ勝負」
「魅力的な素材が魅力的な嘘をつくことで、現実には存在しないようなカリスマを演出する」(鏑木)
「やろやろやろ!」
「JIF(ジャパンアイドルフェス)だよ、JIF!」(ルビー)
「新生”B小町”の初ライブが、そんな大きなステージで出来るなんてすごくない?」(ルビー)
「(大きなステージ?) だけど、確実に周りの心証よくないわよ」
「絶対コネコネコネコネ言われる」(かな)
「大丈夫だって!」
「私達は伝説のグループ、”B小町”の後継者なんだから!」(ルビー)
「(センターは)大事だから!」(ルビー、MEMちょ)
「センターってのは、アイドルの花形!」(MEMちょ)
「歌って踊れてかわいい子が立つ、グループの顔!」(ルビー)
「一番大事なポジションなんだから!」(MEMちょ)
「ねえ~!」(ルビー、MEMちょ)
「(経験?) それ言ったら(かな)先輩になるよ」
「”ピーマン体操”でオリコン1位取って、音楽番組出まくってた人だし…」(ルビー)
「人の黒歴史、掘り返すな!」(かな)
「バカね。センターはグループの顔なんでしょ?」
「私をセンターなんかにしたら、このグループ人気出なくなるわよ」(かな)
「エビデンスが十分すぎるくらいあるのよ」(かな)
「一発屋の子役時代が終わったあとも、この業界でしぶとく生きてた私が」
「ただ演技だけやってたと思う?」(かな)
「いろんな分野に手を出してみたけど人気は出ず」
「子役時代の名声で仕事をくれた会社に赤字を出させまくったくせに」
「ちゃっかりギャラはもらってごはん食べてきた私よ」(かな)
「つまるところ、有馬かなに客は付いてないわけなのよ!」(かな)
「それに…人から好かれるのって、あんた達みたいに素直でかわいい子なのよ」
「私みたいに、面倒でひねくれた女じゃなくてね」(かな)
「てかこの2人、アクアが声かけて入ったんだよね」
「だんだん兄がどういうタイプの女が好きなのかが見えてきて…なんかやだわ」(ルビー)
「アイドルは個性!」
「ヘタウマでも商品価値はあるしい!」
「下手なのはもうどうしようもないじゃん!」(MEMちょ)
「(歌が)下手な子がちょっとずつ上手くなっていくのをリアルタイムで追える喜び!」
「これを私はファンに提供しようと思ってるんです!」(ルビー)
「ドラマ性があるんですう!」(ルビー)
10話
「というわけでJIFでセンターを務めるのは、有馬かなちゃんで~す」(ルビー)
「(ひと言?) そうですね…とりあえずカメラ止めろや」(かな)
「なんかあれかな? どうせ私みたいなちょろくて流されやすい女は」
「動画撮影中にしれっと既成事実作れば断れないと思ってのやつ?」(かな)
「(PV)見ちゃったか…”ピーマン体操”がなまじ売れたから」
「みんなが曲もいけるって勘違いして、全員が大やけどしちゃったあれねえ」(かな)
「忘れて…あれは迷走時代の象徴」
「有馬かなが売り方に迷ってた頃の黒歴史だから」(かな)
「”ピーマン体操”、正直音痴だと思った」
「だけど、2枚目の曲すごく上手になってて、3枚目はそれよりもっと…」(ルビー)
「いっぱい練習したんだよね」
「すごく頑張って、みんなの期待に応えようと」(ルビー)
「そんな責任感のある先輩になら、”B小町”のセンターを…」(ルビー)
「勝手に話、進めてごめん」
「もう言わない」(ルビー)
「でも…最後に私達の歌を聴いて」(ルビー)
「ああ~! もう~!」
「どうして私はいつもこう…」(かな)
「いやあ、まさかあの地獄みたいな空気からの大逆転あるとは思わなかったあ」(MEMちょ)
「私は最初からこうなるって思ってたよ」(ルビー)
「黙れ、ヘタウマと音痴!」
「アイドル志望の奴等が、ここまで歌ひどいとは思ってなかった」(かな)
「顔のよさにかまけて、のうのうと生きてきたのが歌から感じ取れる」(かな)
「なんでこの口は…いつも私の気持ちと逆のことを言うんだろう」(かな)
「う~ん、まあ…これくらいの仕上がりでステージ上がる子達は全然いるけどねえ」
「マジのクオリティー求めるっていうなら…まずは体力だよね!」(ぴえヨン、アクアの変装)
「ヘトヘトでもパフォーマンス落とさない体力がまず大事!」
「笑顔も忘れずに!」(ぴえアク)
「(有馬かなはすごい?) みんなそうやって適当なことを言うじゃないですか」
「なんにも知らないくせに」(かな)
「私の何を知ってるんですか?」(かな)
「(有馬かな?) そうだなあ…毎朝走り込みと発声欠かさない努力家」
「口の悪さがコンプレックス」(ぴえアク)
「自分が評価されるより、作品全体が評価される方が嬉しい」
「実はピーマンが大嫌い」(ぴえアク)
「えっ! 私のことメチャクチャ見てくれてる」
「嬉しい!」(かな)
「てか、深いとこ突いてくるなあ」
「やば…ぴえヨン、ちょっと好きになっちゃった」(かな)
「いたんだ…今の私にファン」(かな)
「実は僕も(ピーマン)苦手なんだ」(ぴえアク)
「あいつ主張強すぎるんだよね」
「いるだけで全部がピーマン味になる」(ぴえアク)
「いやあ、ホンット(ぴえヨンさん)優しいわあ」
「どっかのアクアとは大違いね」(かな)
「(アクア?) 好きになる要素、一個もないわよ!」
「デリカシーと常識がないし、クールぶってるけどただのムッツリ」(かな)
「兄妹そろって年上に対する態度がヤバいし、一度も敬語使われたことないし」
「一度ガツンと言わなきゃダメかしらね」(かな)
「私も有馬ちゃんよりだいぶ年上なはずなんだけど、敬語使われた記憶がない」(MEMちょ)
「僕が何言っても、きっと反発されるので」
「ぴえヨンさんの言葉なら、素直に聞き入れてくれると思いますから」(アクア)
「僕は、割と弱いんですよ」(アクア)
「全然眠くな~い! 楽しみすぎる~!」
「どうしよ~!」(ルビー)
「(ポジティブ?) ん~…憧れだから」(ルビー)
「私は昔…ず~っと部屋の外に出れない生活してて、未来に希望も何もなくて」
「このまま静かにドキドキもワクワクもしないまま死んでいくんだろうな~って思ってた」(ルビー)
「だけど…ドルオタになってから毎日が楽しくて」
「胸の中が好きって気持ちで満たされて…」(ルビー)
「推しのいる生活はいいよ」
「アイドル好きになったことないなんて、先輩人生損してる」(ルビー)
「でね、そん時ある人に出会って」
「うん、初恋の人」(ルビー)
「その人に言われたの」
「もし私がアイドルになったら推してくれるって」(ルビー)
「その時からずっと、アイドルになることを夢見てた」
「センセ、今どこにいるんだろう」(ルビー)
「きっとまだドルオタやってるだろうし、アイドルで売れていけば…」
「きっと…」(ルビー)
「いいわね、あんたには推してくれる人がいてくれて」
「私には、そんな人いない」(かな)
「みんな子役時代の私を見て、今の私を見てくれる人はいない」(かな)
「もちろん、メインステージに呼ばれるくらいの有名グループは」
「別室を用意してもらえるわ」(ミヤコ)
「でも、地下アイドルやそこそこのアイドルの扱いはこんなもの」
「いい待遇受けたかったら、売れないとね」(ミヤコ)
「あっ、先輩!」
「ヤバい、ヤバい! ヤバい、ヤバい、ヤバい! ヤバ~い!」(ルビー)
「メチャクチャ緊張してきた」
「本番が近づいたらだんだん…どうしよ~!」(ルビー)
「(怖くない?) みんな、そうやってすぐ嘘つく」(ルビー)
「手、メチャクチャ冷たい」
「先輩だって緊張してるんでしょ?」(ルビー)
「臆病な子犬ほどよく吠えるんだよなあ」(ルビー)
「でも、よかったあ」
「先輩もビビッてるって思ったら少し安心してきた」(ルビー)
「あれ? 割りと深刻にビビッてる?」
「大丈夫だよ! 私達は1人じゃないんだから」(ルビー)
「(1人じゃない?) だからよ!」
「それがダメなの…あんた達のせいなの!」(かな)
「ステージに上がるのが私1人だったら何も思わない」
「それで失敗するなんて今まで何度も繰り返してきた」(かな)
「だけど今回はあんた達がいる」
「失敗させたくない…あんた達にあんな思いはさせたくないのよ」(かな)
「1人じゃないから、怖いのよ…」(かな)
「私は先輩の子役時代とかほとんど知らないし」
「どんだけ自分の芸歴を評価してるか分からないけど」(ルビー)
「私にとって先輩は…ただの小娘だから」
「かわいくて努力家な、どこにでもいるただの新人アイドル」(ルビー)
「コケて当たり前! 楽しく挑もうよ!」(ルビー)
「私は新人…新人アイドル、有馬かな!」(かな)
11話
「(サイリウムカラー)白かあ…」
「ダメじゃないけど、特別枠感出てズルいって思う子もいて」
「揉めがちだから…」(MEMちょ)
「大丈夫。一度ステージに上がれば、別に緊張とかない」(かな)
「ああ…この子(ルビー)はまぶしいな」(かな)
「アイドルが好きで、ずっと楽しそうで」
「アイドルになるために生まれてきたみたいな子」(かな)
「今この瞬間も誰かの心を奪って、どんどんファンを増やして…」
「こういう子が上がっていくんだろう」(かな)
「ありがとうございました!」
「今お送りした曲は”STAR☆T☆RAIN”です!」(ルビー)
「みんな覚えてくれた~?」
「もうコーレス完璧な人とかもいて、すっごい嬉しい~!」(ルビー)
「じゃあ次の曲行くね」
「次はみんなお待ちかねの、あの大ヒットソング!」
「”サインはB”!」(ルビー)
「私のことを見てくれる人は、誰もいない」(かな)
「”誰か、私を見て”」
「それだけを十数年、叫び続けてきたのに…」(かな)
「”私が必要だ”と言って」
「それさえ言ってくれるなら、私はどれだけでも頑張ってみせる」(かな)
「”あの子は使える”って言って」
「そしたら馬車馬のように働くよ」(かな)
「”頑張ったね”って褒めて」
「そしたらもっともっと頑張るのに…」(かな)
「誰か…誰か…私は”ここにいていい”って言って」(かな)
「バッカみたい!」
「澄ました顔して、何してんのあいつ」(かな)
「ご丁寧に3人のサイリウム振って、箱推し気取りか?」
「この浮気者め」(かな)
「決めたわ…私がアイドルやってる間に、あんたのサイリウムを真っ白に染め上げてやる」
「私のこと、大好きにさせてみせる」(かな)
「あんたの推しの子に…なってやる!」(かな)
「あっ…お兄ちゃん来てたんだあ」
「ていうかさっきの何? 笑っちゃったんだけど」(ルビー)
「まあ、初めてにしてはよくやったんじゃないか」(アクア)
「(もっと褒めろ?) それは出来ない」
「有馬達は、これからもっとすごいライブをやれるだろうし」(アクア)
「それを考えたら、ここで高得点出すのはもったいない」(アクア)
「あっ! そういうこと!」
「有馬ちゃん、アクたんのこと…」(MEMちょ)
「あかね! 私、どっちを応援するべきなの~!」(MEMちょ)
「アクア君、また一緒にお仕事できるね」(黒川あかね)
「(なんでぴえヨン?) だって、お前…俺と話してくれなかったじゃん」(アクア)
「はいは~い、れいのシスコンムーブってわけね」(かな)
「便利な言い訳もってるわねえ」
「そういうことにしといてあげるわ」(かな)
「私と話がしたくて変なことしちゃったのバレて、恥ずかしくて逃げんの~?」(かな)
「分かった…変な誤解してるみたいだから徹底的に討論してやる」
「座れよ」(アクア)
「いいの、いいの!」
「お兄ちゃんはあんまり人と関わらないタイプだから」
「あれくらいかましてくる人じゃないと関係続かないんだよ」(ルビー)
「もともとはああじゃなかったんだけどね」
「まあいろいろあって、人格ねじ曲がっちゃったんだよねえ」(ルビー)
「先輩といる時は、ちょっと昔のお兄ちゃんみたい」(ルビー)
「あかね…ちょっと頑張んないとだぞ」(MEMちょ)
「(SNSの)リアルタイムの投稿はやめなさい」
「こういう投稿から悪質なファンに追いかけられて、ストーカー被害に遭うこともある」(かな)
「外での写真は全て、予約投稿が基本」
「また変な揉め事で周りに迷惑かけたいの?」(かな)
「学習しないわね、黒川あかね」(かな)
「かなちゃんがつるぎ役か…」
「共演は何年ぶり?」(あかね)
「てっきり役者辞めたんだと思ってた」
「今はアイドルだもんね」(あかね)
「(知り合い?) 私達は同い年で、子役の時からこの業界にいるから」
「それはもう…」(あかね)
「(仲よく?) 出来ないよ!」
「昔からやりたかった役を片っ端から持っていかれて…」(あかね)
「想像してよ?」
「あの天才子役と同じ年に生まれちゃった役者の気持ちを…」
「でも、今は負けない!」(あかね)
「かなちゃんが”ピーマン体操”とかふざけた曲出してる間も」
「私はずっと稽古してた」(あかね)
「積年の恨みを晴らすチャンスがやっと来た」
「負けないぞ!」(あかね)
「役者って、どいつもこいつも…」
「負けず嫌い多いな」(アクア)
「絶対負けない、絶対負けない、絶対負けない、絶対負けない…」(かな)
「アイをあんな目に遭わせた奴が、芸能界にいる」
「どんな手を使ってでも、必ず見つけ出してやる」(アクア)
「そのためなら、俺は…」(アクア)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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