「ぼっち・ざ・ろっく!」の名言・台詞まとめ

アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の名言・台詞をまとめていきます。

 

ぼっち・ざ・ろっく!

1話

「私なんかが、あの指に止まっていいのかな?」(後藤ひとり)

 

「そう悩んでるうちに乗り遅れて、気づいたらひとりぼっちな子」(ひとり)

 

「部活も入らず、放課後は即帰宅」
「スマホに届くのは、親からのメッセージか、クーポンのお知らせだけ」(ひとり)

 

「それが私。後藤ひとり、中学1年生」
「たま~に思う、このままでいいんだろうかって?」(ひとり)

 

「でも私、話す前に”あっ”って言っちゃうし、目ぇ合わすのも苦手だし」
「”THE 陰キャ”のような日々が身の丈に合って…」(ひとり)

 

「バンド組んだら、私みたいな人間でも、もしかしたら輝ける?」(ひとり)

 

「決めた。ギター上手くなる!」
「で学校でバンド組んで…」

「それで文化祭でライブして、みんなからちやほやされるんだ!」(ひとり)

 

「人様の前で演奏できるように毎日6時間練習を続けた結果…」
「いつの間にか中学終わってた!」(ひとり)

 

「ライブ出れなかった、文化祭!」
「集められなかった、バンドメンバー!」

「そもそも友達1人も出来なかった」
「3年間!」(ひとり)

 

「高校こそは…高校になったら絶対バンドやるんだぁ!」
「と決意した高校生活も始まって早1ヶ月、心の拠り所はギターだけ」(ひとり)

 

「ひきこもり一歩手前です…」
「作詞作曲・私、”押し入れより愛を込めて”」(ひとり)

 

「そうだよ、現実がつらくても大丈夫」
「ネットには私に反応してくれる人がたくさんいるもん」
「ここには私と同じ根暗コミュ症があふれて…」(ひとり)

 

「か…かっこいい! 一気にバンド女子だ」
「ただ者じゃない感が半端ない。存在感すごい!」(ひとり)

 

「深夜テンションのまま暴走し過ぎた?」
「こんなに分かりやすいほどバンド少女感出してるのに…」(ひとり)

 

 

「あっ、あえて話しかけてこないという可能性は…」
「ないないない、精神崩壊する!」(ひとり)

 

「い…今笑われようものなら精神崩壊どころか消滅してしまう!」(ひとり)

 

「あ…登録者数3万超えてる」
「うん、そうだよ。私の居場所はネットだけ」
「もう学校行きたくないな…」(ひとり)

 

「うん、思い切って言っちゃおう!」
「お願い! 私のバンドで、今日だけサポートギターしてくれないかな!?」(伊地知虹夏)

 

「(返事はないけど)ありがとう!」
「早速ライブハウスへゴー!」(虹夏)

 

「(下北?) こんな個性みなぎるおしゃれタウンに来れるわけない」(ひとり)

 

「私がライブハウスで演奏…」
「ダメダメ、今弱気になっちゃ」
「思い出せ、妄想で毎日した文化祭ライブを!」(ひとり)

 

「この子、後藤ひとりちゃん」
「奇跡的に公園にいたギタリストだよ」(虹夏)

 

「大丈夫だから。リョウは表情が出にくいだけ」
「”変人”って言ったら喜ぶよ」(虹夏)

 

「うれしくないし♡」(山田リョウ)
「うれしそうだ」(ひとり)

 

「現実は怖い」
「でも、これから楽しいことがたくさん待っている気がする」(ひとり)

 

「大丈夫」
「ひとりが野次られたら私がベースでポムッってするから」(リョウ)

 

「流血沙汰もロックだから」(虹夏)
「ロックだから」(リョウ)
「ロック免罪符すぎる!」(ひとり)

 

「上手くて話題の人もね、私達が見てないところで」
「たっくさんたっくさんギターを弾いてきたんだろうなって」(虹夏)

 

「こんな優しい人がずっと(配信)見ていてくれて、私なんかに声をかけてくれた」
「こんな奇跡、多分一生起こらない!」
「絶対無駄にしちゃダメだ!」(ひとり)

 

「頭では分かってる、でもやっぱり怖い」
「お客さんの目線も耐えられるわけが…」(ひとり)

 

「大丈夫!」
「下手でも楽しく弾くことだけは心がけよう」(虹夏)

 

「音ってものすごく感情が表れやすいから」
「技術を求めていくのは次からで全然いいよ」(虹夏)

 

「次って…」
「私、次もいていいんだ」(ひとり)

 

「次のライブまでにはクラスメイトに挨拶できるくらいにはなっておきます!」(ひとり)

 

「絶対コミュ症治して、ギターヒーローの私としての力を発揮するんだ」
「虹夏ちゃん、リョウさん、結束バンドのために!」(ひとり)

 

2話

「前は虹夏ちゃんと一緒だったから(ライブハウス)入れたけど…誰か入らないかな…」
「誰かと一緒に入りたい」(ひとり)

 

「5分…後5分たったら絶対入ろう」
「いや、10分…15分。15分たったら絶対」(ひとり)

 

「待って! もうちょっと見てたい」(リョウ)
「鑑賞するのやめたげて」(虹夏)

 

「あっ、いや県外で片道2時間です」
「高校は誰も自分の過去を知らない所に行きたくて…」(ひとり)

 

「えっ、トクン…リョウさんは、私と同類なんだ」
「いや違う。リョウさんは”1人でいるのが好きな人”だ!」(ひとり)

 

「コミュ症は1人で服屋入れないし」
「”ぼっち”と”1人好き”の間には、決して埋めることの出来ない深く大きな溝が!」
「危うくトラップに引っかかるところだった」(ひとり)

 

「(好きな歌は)青春コンプレックスを刺激する歌以外なら、なんでも」(ひとり)

 

「けど、好きなバンドが学生時代から人気者なんて知ったら」
「急に遠い存在に思えちゃたりして」(ひとり)

 

「ロックは負け犬が歌うから心に響くのであって」
「成功者が歌えばそれはもうロックとは言わない」(ひとり)

 

「逃げたギターの子…私と同じコミュ症だったのかな?」
「いや違う!」
「真のコミュ症は逃げることも出来ない!」(ひとり)

 

「フロントマンまでしたら、私のワンマンになってバンドを潰してしまう」(リョウ)

 

「(歌詞を私が?) 小中9年間、休み時間を図書室で過ごし続けたのは」
「このための布石?」(ひとり)

 

「バイト!」
「絶対嫌だ。働きたくない、怖い。社会が怖い!」(ひとり)

 

「(ここでバイト?) 働きたくない! 働きたくない!」
「断れ、自分。断れ、断るんだぁーーっ!」
「がんばりましゅ」(ひとり)

 

「ごめんね、自分」
「断る勇気があるならコミュ症してない」(ひとり)

 

「で、そのバイト初日が明日に迫っていると」
「もう30分は(氷水風呂に)浸かってるし、絶対に風邪ひいたよね?」(ひとり)

 

「すみません、すみません」
「バイト以外は頑張りますので」(ひとり)

 

「う…(平熱) 丈夫な体が憎い」(ひとり)

 

「おはよう! 今日はバイト初日だね」
「不安だろうけどちゃんとフォローするから、一緒に頑張ろ!」(虹夏)

 

 

「バイトをバックレようとしている私に、こんな温かい言葉を!」(ひとり)

 

「自分がいかに愚かなことをしていたか気づきました」
「気づかせてくれて、私を真っ当な人間にしてくれて本当にありがとうございます」(ひとり)

 

「すみません。暗くて狭い所で一息つきたくて」(ひとり)

 

「お…覚えられない。早い!」
「う…歌にして体に覚え込ませるしかない!」(ひとり)

 

「結局、何も成長などしていなかった」(ひとり)

 

「わ…私みたいなミジンコ以下に、どうしてそんな優しくしてくれるんですか?」(ひとり)「私ね…このライブハウスが好きなの」(虹夏)

 

「だからライブハウスのスタッフさんがお客さんと関わるのって、ここと受付くらいだし…」
「いい箱だったって思ってもらいたいって気持ちがいつもあって」(虹夏)

 

「そうじゃなくて…私、ぼっちちゃんにもいい箱だったって思ってほしいんだ!」
「楽しくバイトして、楽しくバンドしたいの、一緒に」(虹夏)

 

「会場が一体になって、お客さんも演者も楽しそう。それに比べて私のライブは…」(ひとり)

 

「お客さんは2000円も払って見に来てるんだよね」
「そんな人達に今の私のままじゃ、次もグダグダなライブをするんだろうな」(ひとり)

 

「少しずつでも変わる努力をして、一緒に楽しくしたい」(ひとり)

 

「いやぁ、ドキドキしたぁ。でも、すごい!」
「カウンターからちゃんと顔出して接客できたね」(虹夏)
「あっ、がんばりました」(ひとり)

 

「ぼっちちゃんのおかげで、きっと今日のライブがもっと楽しい思い出になったよ」
「ぼっちちゃんも、一歩前進だね」(虹夏)

 

「一歩。一歩…一歩?」
「千歩ぐらい進んだつもりだったんだけど!」(ひとり)

 

3話

「憂鬱な月曜日がやってきた」(ひとり)

 

「学校行くのは嫌だけど、私みたいな人間は1日行かなかっただけで」
「クラスのみんなから存在を忘れられてしまうんだよ」(ひとり)

 

「ふ~ん。お姉ちゃんってクソめんどいね」(後藤ふたり)

 

「バンドの話、あっ!」
「いつも話しかけてもらう前提だったから、話の振り方が…」
「忘れました」(ひとり)

 

「これでよかったんだ。もしちゃんと話せてたら今頃…」
「うん、絶対こうなってた」
「もう調子に乗るのはやめろう。つつましく生きよう」(ひとり)

 

「えっ、かわいい! 絶対いい子だ!」
「かわいくて運動が出来て人望もあって、その上ギターまで弾けるなんて…」
「そんな子を私が勧誘できるの?」(ひとり)

 

 

「というかアイデンティティが…私のアイデンティティが崩壊する!」(ひとり)

 

「1日で2つも黒歴史を更新してしまった」
「聴いて下さい。新曲”ダブル黒歴史ぼっち弾き語りバージョン”」(ひとり)

 

「た…たくさん褒めてくれる!」
「(喜多さん)いい人!」(ひとり)

 

「(ギターって)初心者が1人で始めるには難しすぎるのよね」
「メジャーコード? マイナー? 野球の話?」(喜多郁代)

 

「ぼっち、そんな所(ゴミ箱)で何してる?」(リョウ)
「ア…アイデンティティの喪失中です」
「では聴いて下さい。”その日入った新人より使えないダメバイトのエレジー”」(ひとり)

 

「名誉挽回のチャンス!」
「あっ、むり~! 見られてると緊張する~」(ひとり)

 

「イキってすみません」(ひとり)

 

「グッバイ親近感。調子乗ってすみません」(ひとり)

 

「だってバンドって、第2の家族って感じしない?」(喜多)

 

「本当の家族以上にずっと一緒にいて、みんなで同じ夢を追って」
「友達とか恋人を超越した不思議な存在な気がして」(喜多)

 

「そう、私は結束バンドに入って(リョウ)先輩の娘になりたかったの!」
「友達より深く! 密に!」(喜多)

 

「(戻ってくれたら)スタジオ代もノルマも4分割」(リョウ)
「あっ…先輩分のノルマ、貢ぎたい!」(喜多)

 

4話

「目が!」
「爽やか向上心パワーまぶしすぎる!」(ひとり)

 

「後藤さんってすぐ調子乗っちゃうのね」(喜多)

 

「な…何も思いつかない」
「歌詞は1行も書けてないのにサインは完成してしまった」(ひとり)

 

「昨日も現実逃避して動画5時間も編集してしまったし」(ひとり)

 

「って違う! これは明るい人じゃなくて、ただのパリピだ!」(ひとり)

 

「青春ソングはやめだ、応援ソングにしよう」
「本当は無責任に現状を肯定する歌詞は、あまり好きじゃないんだけど」(ひとり)

 

「薄っぺらい…こんな歌落ち込んでる時に聞いたら、更に追い詰められるぅ!」(ひとり)

 

「下北の街中で写真撮るなんて、陰キャにはハードル高すぎる!」(ひとり)

 

「(持って)絵になるのはギターとベースだけで、ドラムはかわいそうなことになるんだよ」
「手に持つのはドラムスティックだけだよ」(虹夏)

 

「レコードショップもライブハウスも、どんどんなくなるねぇ」(虹夏)
「昔ながらの店が、どんどん消えていく」(リョウ)

 

 

「喜多ちゃん。リョウに振り回されすぎないようにね」
「その場のノリで話してること9割だから」(虹夏)
「でも先輩になら、むしろ振り回されたい!」(喜多)

 

「”バンドマンのお手本たる存在”こと、私の表情をマネしてみて」(リョウ)
「ホント、どこから来るの、その自信?」(虹夏)

 

「でも先輩の言う通りにすれば間違いなんてないですよ」(喜多)

 

「友達と写真なんて一度も撮ったことない」
「だって友達いなかったから」(ひとり)

 

「現代の女子高生で私みたいな人、他にいるのかな?」
「ツチノコと肩を並べるくらいの希少種なのでは?」
「私が…私が下北沢のツチノコです」(ひとり)

 

「私がアカウントなんて持ったら…」
「ただでさえ根暗なのにバンドやって人気者になろうとしているこじらせ人間なのに…」(ひとり)

 

「そんな私がそんなもの始めてしまったら…」
「生まれてしまう! 承認欲求モンスター!」(ひとり)

 

「私には動画サイトだけあればいい…」(ひとり)

 

「有識者が言っていた」
「オープニングでジャンプするアニメは神アニメと」

「つまりアー写でジャンプすれば、神バンドになるのでは?」(リョウ)

 

「ジャ…ジャンプとか記憶にないくらいしてない!」(ひとり)

 

「時間が経てば経つほど、歌詞のハードルが上がっていく気がする」(ひとり)

 

「言ったっけ? 私、昔は別のバンドにいたんだ」
「そのバンドの、青臭いけど真っ直ぐな歌詞が好きだったんだ」(リョウ)

 

「でも売れるために必死になって、どんどん歌詞を売れ線にして」
「それが嫌になったから辞めたんだ」(リョウ)

 

「ねえ、暇ならベースやって」
「だって私、リョウのベース好きだし!」(虹夏)

 

「個性捨てたら死んでるの一緒だよ」
「だから、いろいろ考えてつまんない歌詞書かないでいいから」
「ぼっちの好きなように書いてよ」(リョウ)

 

「け…けどそうすると、根暗でどんよりな歌詞が…」(ひとり)
「でもそれ、リア充っ子に歌わせたら面白くない?」(リョウ)

 

「バラバラな個性が集まって、1つの音楽になって」
「それが結束バンドの色になるんだから」(リョウ)

 

「確かに(歌詞)暗いね」
「でもぼっちらしい」
「少ないかもしれないけど、誰かに深く刺さるんじゃないかな」(リョウ)

 

5話

「ギ、ギギギ…ギターを担保にすれば借りれるはずなので」
「バババ…バイト増やすのだけは、海とか遊園地だけは、どうか何とぞぉ!」(ひとり)

 

「私の夢、叶っちゃうかもな」(虹夏)

 

「はぁ? (ステージに)出す気ないけど」
「(オリジナル曲?) それはこっちに関係ない」(伊地知星歌)

 

「お金の問題じゃなくて、実力の問題」
「あれ(前回)は思い出作りのために特別にな」(星歌)

 

「せ…精一杯、服従心を表現しようと」(ひとり)

 

「ああっ、ぼっちちゃん。土管の中ひきこもらないで!」(虹夏)

 

「さ…作詞してまたちょっと調子乗ってすみません」(ひとり)
「ああ、ぼっち節が響いて…」(虹夏)

 

「(喜多ちゃん)いい方に解釈してくれた」
「優しい!」(ひとり)

 

「私ね、あれから考えてみたんだけど…」
「バンドとしての成長って、つまり頑張ってることが伝わればいいと思うの」(喜多)

 

「私、その時に心から”頑張った”って言えるように、後悔しないようにしたくて」
「だからオーディションの日まで、お付き合いよろしくお願いします」(喜多)

 

「飲酒・喫煙・女遊び。そして髪型をきのこヘア」
「それがバンドマン」(リョウ)

 

「虹夏には目が半分隠れてうざったい感じの、斜め前髪枠が空いてるから」(リョウ)

 

「あっ、あ…私、女遊び無理です」
「私と遊んでくれる女の人がいません」(ひとり)

 

「大丈夫。下北沢のヴィレヴァン前でギター背負ってけだるそうにしとけば」
「多分誰か寄ってくるから」(リョウ)

 

「でも成長って目に見えないし、判断基準ぼんやりしてるし」(リョウ)

 

「ここ最近、本当に激動だった」
「バイトを始めた」
「人の目がたまに見れるようになった」(ひとり)

 

「でも…それはバンドとしての成長ではない気がする」
「ただミジンコやミドリムシから」
「人間としてのスタートラインにやっと立っただけ」(ひとり)

 

「せっかく夢だったバンドをやれてるのに」
「成長した気になってただけで、私は…」(ひとり)

 

「ち…ちやほやされたくて(バンド)始めたって正直に言うべきだろうか?」(ひとり)

 

「私はさ、目標っていうか夢があるから」
「だからつい熱くなり過ぎるっていうか」

「だから、ぼっちちゃんに無理させちゃってたりするかなあとか」(虹夏)

 

「(武道館ライブ?) う~ん、本当の夢はその先にあるんだけど」
「でも、まだぼっちちゃんには秘密だよ」(虹夏)

 

「私が今、バンドやってる理由。ひと晚考えたけど…」
「今も、人気になってちやほやされたいっていうのは変わりない」
「でもそれは…私だけじゃない! この4人でだ!」(ひとり)

 

「結局成長って何か、分からなかった」
「でも今私は、この4人でちやほやされて、バンドをし続けたい」(ひとり)

 

「虹夏ちゃんの本当の夢も叶えてあげたい」
「だから、こんなオーディションなんかで落ちるわけにはいかない」
「このまま、バンド終わらせたくない!」(ひとり)

 

「す…すみません」
「慣れないことしたから、胃酸が大量に…」(ひとり)

 

「やっぱり、(ぼっちは)かなり上手いな」
「でも、明らかなチームプレイの経験不足」(星歌)

 

「自信のなさで自分の実力を発揮できてない」
「こいつなら、もっと成長できるのに」(星歌)

 

「自信を持ってもらうには」
「自分を認めてくれる人間がいるって気づかせないと」(星歌)

 

「お前のこと、ちゃんと見てるからな」(星歌)
「完全に目を付けられてる!」(ひとり)

 

「意地悪とかじゃないから」
「納得できなかったら、出す気はなかったよ」(星歌)

 

「でも…まだ荒削りだけど、なんか感じるものはあるし」
「身内の私が厳しくして、バンドを育ててあげた方がいいじゃん」(星歌)

 

「そ…そうだ! 終わってなんてない」
「むしろ、俺達”結束バンド”の冒険はこれからだ!」(ひとり)

 

「(チケット)ノルマ5枚…ノルマ5枚ぃぃぃ!!」(ひとり)

 

6話

「お姉ちゃん、誰もお友達いないもんねぇ!」(ふたり)
「お、お…お姉ちゃん、話さないだけで学校にた~くさんいるんだよ」(ひとり)

 

「冗談でもそんなこと言っちゃダメだよ」
「人の痛みが分かる子になりなさい」(ひとり)

 

「あの時、見栄なんか張るんじゃなかった」
「どうしよう…誰かに3枚売らないと」(ひとり)

 

「地元で配ろうと思って、バンドの宣伝フライヤー作ってみたけど…」
「よく考えたら、コミュ症だからビラ配るとか無理だった」(ひとり)

 

「ああ…打つ手がなさすぎてどうしよう?」
「怖くてここから動けない」(ひとり)

 

「ああ…頭外して丸洗いしたい」
「肝臓取り出してアルコール絞り出したい」(廣井きくり)
「ヤバい人を助けてしまったかも」(ひとり)

 

「うん、絶対ヤバい人だ」
「本気なのかボケなのか分からないけど…3秒後にダッシュで逃げよう!」(ひとり)

 

「この人、楽器やる人?」
「こここ…怖い。大人のバンドマンと話すの初めてだ」
「な…なんか分からないけど、怒られる?」(ひとり)

 

「へ…下手なこと言う前に消えよう」(ひとり)

 

「あっ、いや、こここ…これ買ったはいいけど1日で挫折して」
「今から質屋さんに売りに行くとこだったんです」(ひとり)

 

「もっとふさわしい人にこのギターを使ってもらって、大空へ羽ばたいてほしくて」
「わ…私は全然弾けません。すみません!」(ひとり)

 

「あ~、何円で売れるかな?」
「今日は焼肉だぁ!」(ひとり)

 

「待って。1日で諦めるのは、もったいないよ」(きくり)

 

「売るのはいつでも出来るからさ、もう少し続けてみたら」
「そのギターにふさわしい人になれるかもよ」(きくり)

 

「あっ、いや…ごめんなさい」
「今の話、全部嘘です」(ひとり)

 

「えっ? すごいスラスラ嘘つくね」(きくり)

 

「私はベース弾いてるんだ」
「お酒とベースは私の命より大事なものだから、毎日肌身離さず持ってるの」(きくり)

 

「ベースはどちらに?」(ひとり)
「居酒屋に置きっぱなしだ」
「取りにいくよ、ひとりちゃん!」(きくり)

 

「命が…軽い」(ひとり)

 

「でもどうしよう」
「ぼっちちゃん(ノルマで)追い詰めちゃってたら」(虹夏)

 

「気持ち分かる」
「私も何度圧をかけられたことか」(リョウ)

 

「じょ…状況が謎すぎて、つらい」(ひとり)

 

「昨日のライブも大活躍だったんだよ」
「んで打ち上げで飲みすぎてさ、気づいたら日昇ってるし」
「全然知らないここに来てたんだけどね」(きくり)

 

「(何時間?) え~っと、打ち上げが10時からだったから…まあ半分意識ないからねえ」
「このままダブル太陽決めちゃってもいいんだけど」(きくり)

 

「うん! だってお酒飲んだら全部忘れられるからさぁ、つい」(きくり)

 

「私はこれを”幸せスパイラル”って呼んでるんだ」
「マネしていいよ!」(きくり)

 

「悲しい幸せだ」(ひとり)

 

「あ~、まだピンと来ないか?」
「まあひとりちゃんも大人になったら分かるよ」(きくり)

 

「絶対お酒ハマるタイプだよ」
「うん、絶対そう!」
「顔見れば分かる!」(きくり)

 

「どんなだろう? お酒に溺れる私…」(ひとり)

 

「お母さん最近ついにハロワ行けって言わなくなったな」
「きっと孫のお世話で忙しいんだな」
「ふたりがママだもんな」(ひとり)

 

「もう。このままじゃダメなの分かるけど…」
「もう人生頑張れないや」(ひとり)

 

「あっ(写真)…高校のころバンド組んでたの、懐かしいなあ」
「なんだかんだあの頃の私ってキラキラしてたんだなあ」(ひとり)

 

「みんな、今頃何してるんだろ?」
「でも、顔合わせても何を話せばいいのか…」
「ひゃあぁぁぁーーー!!!」(ひとり)

 

「よ~し、命の恩人のために私がひと肌脱いであげよう」
「さっ、準備して。私と君で…」
「今からここで路上ライブをするんだよ!」(きくり)

 

「ど…どうしよう。どんどん話が進んでいく」(ひとり)

 

「えっ? 外でギター弾いたことがない?」
「そんなに怖いなら、目つむって弾くとか?」(きくり)

 

「それならいけるかも」
「いつも手元の見えない暗闇でずっと弾いてたし」
「うん、大丈夫」(ひとり)

 

「でも一応言っとくけど」
「今目の前にいる人達は君の闘う相手じゃないからね」
「敵を見誤るなよ」(きくり)

 

「(学校での後藤さん?) ん~、そうですねえ」
「クラスが違うので教室での様子とかはあまり分からないですけど」
「誰かと一緒にいるところは見たことはないですね」(喜多)

 

「あっ、いじめられてるとかではないですよ」(喜多)

 

「後藤さんが引っ込み思案なのもあって、みんな接しづらそうというか」
「どう扱っていいか分からないって感じで」(喜多)

 

「ぼっち、面白いのに」(リョウ)

 

「(後藤さん)ギターの練習とかは一緒にしてくれるんですけど」
「でも、私の友達とお昼食べようって誘うと、もうダメで」
「教室に行ってもいなくて…」(喜多)

 

「あっ、この人…即興なのに音に全く迷いがない」(ひとり)

 

「すごく自身に満ちた演奏」
「私の演奏を確実に支えてくれてるんだ」

「音だけで分かる、楽しんでるって」(ひとり)

 

「それに比べて、私は…お客さんに笑われてないかな?」
「顔上げるのも怖い…」(ひとり)

 

「頑張れぇ!」(ファン2号)
「そうか…初めから敵なんかいない」
「私が勝手に…」(ひとり)

 

「ひとりちゃん、目が(開いてる)…一気に演奏の安定感が増した」
「ひとりちゃん。ホントはこんなふうに弾くんだ、面白い」(きくり)

 

「そうだよ」
「ここにいるのは、君の演奏が聴きたくて立ち止まってくれた人達だ」(きくり)

 

「この短時間でちゃんと気づいて欠点克服するなんて、すごいじゃん!」
「この子は絶対上がってくる。私の勘は当たるんだ!」(きくり)

 

「みんな、笑顔…」
「これから、たくさんライブしたら…もっとこんな顔が見れるのかな?」
「見れたら…いいな」(ひとり)

 

「よ…よかったぁ」
「バレてない、片目しか開けてなかったの」(ひとり)

 

「ごめんなさい」
「そんなすぐに全部変えるのは無理です」(ひとり)

 

「こんなキラキラした時代が私にもあったはずなのに…」
「今夜はやけ酒だあ」(きくり)

 

「不思議な人だったな」
「やっぱバンドマンって…かっこいい!」(ひとり)

 

7話

「(リョウも)誘ったんだけどね…」
「おばあちゃんが今夜が峠なんだって」(虹夏)

 

「大丈夫、大丈夫」
「おばあちゃんの峠、今年で10回目だから」(虹夏)

 

「そんなスラスラとバラエティ豊富な嘘が思いつくなんて…」
「さすが先輩! 悪女ですてき!」(喜多)

 

「なんだか嬉しいですね!」
「後藤さんも今日楽しみにしてくれてたって分かって」(喜多)

 

「喜多さんの優しさがスベった心にしみる」(ひとり)

 

「(おみやげ) うわぁ、紙袋から、お…おしゃれな何かがあふれ出てる!」(ひとり)

 

「そっちのお札とかは、お姉ちゃんがこの前オバケに取り憑かれたから貼ってあるんだ!」
「以上、説明おしまい!」(ふたり)

 

「はい! はじめまして、後藤ふたりです」
「犬はジミヘン」(ふたり)

「かわいい!!」(虹夏、喜多)

 

「む…麦茶でよかったのかな?」
「もっとおしゃれな飲み物の方が…」(ひとり)

 

「こ…これは…」
「すっ、すす…すっかり打ち解けて、わわ…私の入る隙がない」(ひとり)

 

「5歳児と犬以下のコミュ力…」(ひとり)
「あっ、お姉ちゃんまた固まってる」(ふたり)

 

「い…妹いたら、は…はっちゃけられないので!」(ひとり)
「ぼっちちゃん、私らの前ではっちゃけてたんだ」(虹夏)

 

「(ふたり) お願いします。ジミヘンと遊んでいて下さい!」
「(小声) 冷凍庫のアイス食べていいから」(ひとり)

 

「(ぼっちちゃん) その格好で真面目な顔するのやめてぇ」(虹夏)

 

「(Tシャツの)コンセプトは友情・努力・勝利で~す」(喜多)

 

「体育祭で見るやつ!」
「待って、優勝って何?」
「ライブにそんな概念ないけど」(虹夏)

 

「んっと、ノリです!」
「だって、こういうの着たら、みんなの心が1つになる気がしません?」(喜多)

 

「体育祭…」
「それは、陰キャのトラウマ学校イベント第1位(日本陰キャ協会調べ)」(ひとり)

 

「運動の出来ない者は煙たがられ」
「存在価値を奪われる忌まわしき祭典!」(ひとり)

 

「授業内だけでなく放課後も」
「横断幕制作や応援練習に駆り出される強制労働!」(ひとり)

 

「約1ヶ月。体育祭のためだけに生きることを強いられる拷問行為!」(ひとり)

 

「後藤さん、溶けちゃいましたね」(喜多)
「今日暑いからねえ」(虹夏)

 

「体育祭…このイベントの真に怖いところは!」
「結局陰キャが何をしても邪魔な存在であり」
「隅の方でじっとしていても非協力的と罵られるところである!」(ひとり)

 

「今日のぼっちタイム、CMまたぐぐらい長いね」(虹夏)

 

「いつまでも体育祭を引きずってるところが」
「更に自分が陰キャなのを自覚させつらくなる」(ひとり)

 

「友達が来るって聞いた時、多分妄想か幻想だろうって思ったけど」
「一応写真もあるし」(後藤美智代)

 

「自分の家に友達がいるのって、なんだか不思議だな」(ひとり)

 

「あれ? なんだろ?」
「いつの間にか戻りにくい空気になってる」(ひとり)

 

「ああ、これはあれだね」
「青春胸キュン映画を見て、また食らっちゃったんだね」(虹夏)

 

「青春胸キュン映画…」
「それは陰キャトラウマ映画ジャンル第1位(日本陰キャ協会調べ)」(ひとり)

 

「(後藤さんのデザイン) 中学生男子の服によくある謎フォントだわ」(喜多)

 

「そうだよ。ぼっちちゃんはかわいいんだよ」(虹夏)
「普段の奇行で忘れるところでしたね!」(喜多)

 

「ぼっちちゃんがどんどんしおれていく!」(虹夏)
「顔をさらされたことへの急激なストレスに、体がついていけなかったんだわ!」(喜多)

 

「後藤さんの呪い…だわ…」(喜多)
「いつも明るさだけで乗り越えようとしてすみません」(虹夏)

 

「ギター上手くならなくてごめんなさい」
「かわいすぎてごめんなさい」(喜多)

「みんなお姉ちゃんみたい」(ふたり)

 

「ぼっちちゃんの考えてること、だんだんと分かるようになってきたかも!」(虹夏)

 

「私がネガティブだから、良くない方向に考えちゃうけど…」
「大丈夫…だよね」(ひとり)

 

8話

「バンド続けてくなら、こんな理不尽たくさんあるんだから…」
「どんな状況でも、乗り越えられるようにならないと」(星歌)

 

「よ…よし!」
「私も…今日のライブ、盛り上げていくぞ!」(ひとり)

 

「ぼっちちゃん」
「今日は真面目なライブだからふざけちゃダメだよ」(虹夏)

 

「ねえねえ、今日のライブ打ち上げするんだよね?」
「居酒屋もう決めたの~?」

「おいしい場所知ってますよ~!」(きくり)

 

「また一段と面倒くさい奴になったな」(星歌)
「飲み会覚えたての大学生に通ずるウザさがありますね」(PAさん)

 

「(来てくれた?) もちろん!」
「だって私達、ひとりちゃんのファンだし」(ファン2号)

 

「台風吹っ飛ばすくらいかっこいい演奏、期待してますね」(ファン1号)

 

「うへっ、へへへ、ファン…」
「私のファン~!」(ひとり)
「人違いでした~!!」(ファン1、2号)

 

「ここはライブの様子を配信して」
「初めから無観客ライブだったということに…」(リョウ)

 

「完熟マンゴー(ダンボール)かぶりたい!」
「っていうか、今すぐこの場から消え去りたい~!」(ひとり)

 

「みんな、いつもと全然違う…」(ひとり)

 

「私達、演奏も曲もまだまだだ」
「けど……このままじゃ嫌だ!」(ひとり)

 

「見事なドヤ顔」(きくり)

 

「誰よりもベースを愛する天才ベーシスト、廣井きくりで~す」
「ベースは昨日飲み屋に忘れました」
「どこの飲み屋かも分かんない」(きくり)

 

「私、よくライブ行ってました」
「観客に酒吹きかけたり」
「泥酔しながらのライブ最高です!」(リョウ)

 

「私ってロックのことまだぜ~んぜん理解してないみたいです」(喜多)

 

「ぼっちちゃんも今日はすごい頑張った…って、えっ!」
「真っ白に燃え尽きてる!」(星歌)

 

「ぼっちちゃん、灰にならないで!」(虹夏)
「僕はもう疲れたよ…」(ひとり)

 

「イソスタです。私、大臣なので」(喜多)

 

「(何が楽しい?) 楽しい気持ちのおすそ分けっていうか」
「友達が楽しそうだと楽しくないですか?」(喜多)

 

「いいぞ!」
「喜多ちゃんパワーでお姉ちゃんのひねくれ体質を浄化しちゃえ!」(虹夏)

 

「ひねくれ? 店長さん優しいじゃないですか」(喜多)
「やめろ、死ぬ…」(星歌)

 

「喜多さん。また意味不明なおしゃれそうなことを言っている」(ひとり)

 

「喜多さんって、スタパとか普通に入れちゃうんだろうな」
「む…難しい注文とかもサラッとしちゃって…」(ひとり)

 

「きょ…今日の私は違うんだ」
「私も何かおしゃれなチョイスを!」(ひとり)

 

「あっ、じゃあ」
「マッ…マチュピチュ遺跡のミシシッピ川グランドキャニオンサンディエゴ盛り合わせで」(ひとり)

 

「あっ、間違えました」
「フライドポテトです」(ひとり)

 

「居酒屋っていったら私のホームグラウンドじゃないですか~」(きくり)

 

「初めて来たけど、居酒屋って少し楽しいかも」
「大人になってお酒飲めるようになったら、もっと楽しいのかな」(ひとり)

 

「人生とはどこまでも地獄なのか」
「高校在学中にデビュー出来なかったら」
「私も一旦は就職しなきゃいけないんだよね」(ひとり)

 

「大学行けるほど頭良くないし」
「私の場合、なんのために行くのかも分からないし…」(ひとり)

 

「手に取るように分かる!」
「負の人生ゲーム!」(ひとり)

 

「ぼっちちゃん、またいつもの発作か?」(星歌)

 

「怖いんだよな。ぼっちちゃんのこの顔」(星歌)
「そうですか?」
「結構味があると思いますけど」(PAさん)

 

「(郁代?) へっ、へへへ…誰でしょうね?」
「そんなしわしわネーム、だ…誰のことかな?」(喜多)

 

「あ~あ、ずっと隠してたのに!」
「この名前嫌なんですよ!」(喜多)

 

「店長さんみたいに”星の歌”なんて書く素敵ネームの人には分かりませんよ!」(喜多)

 

「だって、ダジャレみたいでしょ?」
「”きた~”、”いくよ~”って」
「アハハ、アホか~い!」(喜多)

 

「私のフルネームは”喜多喜多”です」(喜多)
「プッ! なんか弱ってるの新鮮で面白い」(リョウ)

 

「で…さっきの話だけど」
「ほら、ギターで食えないとニートとかブツブツ言ってたじゃん」
「先輩バンドマンとして、ひと言言わせてもらうけどさ」
「まっ、気楽に楽しく活動しなよ」(きくり)

 

「漠然と成功することばかり考えてると、つらくなっちゃいますもんね」(PAさん)
「そうそう。夢を叶えてくプロセスを楽しんでくのが大事だからな」(星歌)

 

「何も聞こえない、何も知らない…」
「夏休みは終わらない、私は学生なんかじゃない…」(ひとり)

 

「ぼっちちゃん、現実を見て!」(虹夏)

 

「あのさ…今日の演奏見て気づいたんだけど」
「ぼっちちゃんがギターヒーローなんでしょ?」(虹夏)

 

「あのキレのあるストロークを聴いたら分かったよ」
「今更だけど、そういえばギターも一緒だし」(虹夏)

 

「ごまかすのは無理か…」
「あっ、えっと…そうです」
「で…でもわざと隠してたんじゃなくて」(ひとり)

 

「い…今の私なんて、まだ全然ヒーローなんかじゃないし」
「この性格を直してから話したかったんです」(ひとり)

 

「と…特に、虹夏ちゃんには」(ひとり)

 

「(ショック?) ううん」
「むしろ(ギターヒーローが)ぼっちちゃんでよかったと思った」(虹夏)

 

「あのさ。あたし本当の夢があるって前に言ったよね」(虹夏)

 

「あたしの本当の夢はね」
「(私のためにバンドを辞めた)お姉ちゃんの分まで、人気のあるバンドになること!」
「”STARRY”をもっと有名にすること!」(虹夏)

 

「でもバンド始めてみたら、あたしの夢って無謀なんじゃないかって思う時もあって」
「今日だってみんな自信なくしちゃったし」(虹夏)

 

「でも、とんでもなくヤバい状況をいつも壊してくれたのが…」
「ぼっちちゃんだったよね」(虹夏)

 

「今日のぼっちちゃん、あたしには本当のヒーローに見えたよ」(虹夏)

 

「私は…ギタリストとして」
「みんなの大切な”結束バンド”を最高のバンドにしたいです!」(ひとり)

 

「あっ、ああ…それで全員で人気バンドになって」
「う…売れて学校中退したい」(ひとり)

 

「でもあたし、確信したんだ」
「ぼっちちゃんがいたら夢を叶えられるって!」(虹夏)

 

「だからこれからもたくさん見せてね」
「ぼっちちゃんのロック」

「”ぼっち・ざ・ろっく”を!」(虹夏)

 

9話

「今日も充実した一日…じゃない!」
「夏休みなのにやってることがいつもと一緒!」(ひとり)

 

「結束バンドのみんなと遊ぼうと思って、バイト以外ずっと予定空けてるけど…」
「いや、普段から予定は空いてるけど」(ひとり)

 

「で…でも、空いてるのと空けてるのは、気持ちが全然違うわけで」(ひとり)

 

「うん、そうだよ」
「受け身でいたらダメだ!」(ひとり)

 

「で…でも、私が誘ったら、私が場所とか時間決めないといけないだろうし…」
「みんなを満足させられるようなプランが思いつかない」(ひとり)

 

「まっ…まあ、今日はもう遅いから…」
「まっ…まあ、まだ夏休みはあるんだし…」
「きっとそのうち、誰かが誘ってくれるよね」(ひとり)

 

「ぼっちちゃんの様子が変?」(虹夏)
「そうなんです。ここ数日、目はうつろで、会話もままならなくて」(喜多)

 

「それ、いつも通りのぼっち」(リョウ)
「いや、そんなことは…あるか」(虹夏)

 

「だって、泣き始めたかと思えば」
「急に陽気になってサンバを踊り始めるんですよ」(喜多)

 

「それはヤバいわ」(虹夏)
「いつも通りのぼっち」(リョウ)

 

「後藤さん。後少しで夏の思い出できるからね!」
「もう少しの辛抱だから!」(喜多)
「怖い! ト…トロピカル~」(ひとり)

 

「勉強がんばると、ベースの弾き方忘れる」(リョウ)
「まさかリョウ先輩って、ミステリアスで思慮深いわけではなく…」(喜多)

 

「いや~! 脳みそが小さくて頭の中で転がる音がする~!」(喜多)

 

「やめて! 私のイメージを壊さないで!」
「今の会話は記憶から消去します」(喜多)
「人は愛が強すぎるとこうなっていくのか」(虹夏)

 

「学校でぼっちなのが不思議」
「こんなに面白いのに」(リョウ)

 

「ねっ! ぼっちちゃんが本当はすごい子って」
「学校のみんなに分かってもらえるといいね」(虹夏)

 

「ぼっちちゃんの今の夢、高校中退だし」(虹夏)

 

「とにかく、今日はぼっちちゃんと楽しい夏の思い出を作ろう!」(虹夏)

 

「ハッ! あ…あれ? いっ…いつの間に…」
「海なんていつぶりだろう…」
「いざ来てみると、やっぱりきれいで…」(ひとり)

 

「じ…実物のリアルパリピ!」(ひとり)
「ひっ! ぼっちちゃんが爆発四散した!」(虹夏)

 

「みんなと食べた”たこせんべい”…夏の思い出。あっ、今日は…」
「今日はありがとうございました。お疲れ様でした」(ひとり)

 

「こうして、私の夏は終わった…」(ひとり)
「これからでしょ!」(喜多)

 

「よ~し! ここから頂上まで登りますよ!」
「自力で上がって見る景色ほど、素敵なものはないと思いませんか?」(喜多)

 

「ああ…インドア人達め!」(喜多)

 

「アイスは無限に食べれる」(リョウ)

 

「ぼっちちゃんが(トンビの)獲物にされてる!」(虹夏)
「鳥にまでナメられてる」(リョウ)

 

「ここに祭られているのは妙音弁財天という女性の神様で、音楽・芸能の神様なんです」
「みんで江の島来れるなら、絶対行きたいって前から思ってて」(喜多)

 

「じゃあ、あたし達のバンドの、今後の活躍をお願いしないと」(虹夏)

 

「言えない…」
「”神様、お願いします!”」
「”夏休み初日に時間を戻して下さい。なんでもするから戻して下さい!”」
「”それか、一生食うに困らない巨万の富と名声を!”」
「メッチャ不毛なお願いしていただなんて!」(ひとり)

 

「久しぶりの遠出、楽しかったな」
「私ももう少しだけ遊びたかったかも」(ひとり)

 

「よ~し! 冬休みは全部、結束バンドのみんなだけで遊びましょう!」(喜多)

 

「後藤さん、どこ行きたい?」
「毎日思い出作りましょうね!」(喜多)

 

「そっ…そんな毎日は外出したくない!」(ひとり)

 

「あっ…いや、行きの電車でずっと意識なかったので、割と目はさえてて」(ひとり)
「そう。じゃあ(電車を降りる)藤沢まで、まだまだ楽しいが続くのね」(喜多)

 

「きょ…今日は、みんなと遊べて楽しかったです」
「明日から頑張れそうです、多分…」(ひとり)

 

「あ…本当? よかった!」
「新学期も一緒に楽しみましょうね」(喜多)

 

「この夏の思い出を支えに、冬休みまで乗り切ろう!」(ひとり)

 

10話

「いつから寝てたんだろ?」
「確かホームルームで文化祭のことを決めるって言ってて…」(ひとり)

 

「ダメだ。”一致団結”ってワードが出たところから記憶が…」(ひとり)

 

「メ…メイド?」
「女子全員?」
「ということは私も…おえ~、無理」
「戦力外すぎる」(ひとり)

 

「冥土喫茶なら貢献できそうだけど…」(ひとり)

 

「個人の出し物、バンド…中学では結局1回も出来なかったな」
「まあ、でも…妄想では1000回以上したし、いいか」(ひとり)

 

「えっ? うわあ~っ!」
「なんで私、生徒会室の前に?」(ひとり)

 

「何、この紙? ”バンド出演希望 結束バンド”」
「って誰? こんなの書いたの!」
「えっ、”後藤ひとり”が?」(ひとり)

 

「私は硬派なギタリストなんだ!」
「文化祭でチヤホヤされたいなんて煩悩は消せ!」
「バンド活動に集中しろ!」(ひとり)

 

「(頭バンバン) ほら、煩悩が薄れ…て…」(ひとり)

 

「ど…どうしよう」
「喜多さんに言ったら絶対参加しようって盛り上がって」
目ぇキラキラさせて話を進めてしまう」
「そ…それは避けたい!」(ひとり)

 

「(文化祭の動画) 無理…」
「心が削られて、ライブシーンまで行けない」(ひとり)

 

「いや、でもネクラが文化祭で活躍するって王道展開だし」
「私にもいける?」(ひとり)

 

「うん、無理だ…」
「私には私にふさわしい場所があるってことで」(ひとり)

 

「迷ってるくらいなら出た方がいいと思うけどね」
「一生に一度の青春の舞台だし」(星歌)

 

「私も(出たこと)ある」
「マイナーな曲弾いて会場お通夜にしてやった」(リョウ)

 

「でも、高校の文化祭って、青春ロックで盛り上げないと退学なんじゃ…」(ひとり)

 

「とはいえ、ぼっちの迷う気持ちも分かる」(リョウ)

 

「下手したら…というか絶対ここより多い人数の前で演奏するわけだし」
「だからそんなに焦って決めることでもないよ」(リョウ)

 

「正直、お通夜状態だったライブ、たまに夢に見る」(リョウ)

 

「まあ…ともかく、ぼっちちゃんの悔いが残んないのが一番だからさ」(虹夏)

 

「やっぱりダメだぁ!」
「みんな、すみません」
「昨日はいけそうな気がしてたけど、無理です」(ひとり)

 

「あっ、あと出しておいたからね」
「文化祭の個人ステージ!」(喜多)

 

「結束バンドで出場するのよね?」
「もう、すっごく楽しみ!」(喜多)

 

「保健室のゴミ箱に間違って入っちゃってたの、危なかったね」
「文化祭ライブ、頑張りましょうね!」(喜多)

 

「ど…どうしよう」
「このままじゃ私、人殺しだ」(喜多)

 

「む…無理です、私には」
「い…いつものハコより多い人の前で」

「し…しかも学校での私を知ってる人の前でライブするのが」
「こ…怖くて」(ひとり)

 

「えっ、君等、私のこと…」
「女子高生から金巻き上げる貧乏バンドマンだと思ってんの?」(きくり)

 

「これには深い訳が…」
「泥酔状態でライブするから毎回機材ぶっ壊して、全部その弁償に消えてるの」(きくり)

 

「ちょ…ちょっとでも成長したと思った私がバカでした」(ひとり)

 

「あ…あれは…ライブハウスによくいる」
「”手前で盛り上がってるお前らとは違うんだぜ”感を出す、通ぶりたい客」(虹夏)
「音を聴け、音を」(リョウ)

 

「サイケデリック・ロック、ちょっと気になります!」(喜多)
「ホント? じゃあ明日、アルバム全部持ってくる」
「初心者は2枚目から聴くのがベスト」(リョウ)

 

「喜多ちゃ~ん。気軽にそういうこと言わない方がいいよ」
「面倒くさいオタクが、目キタ~ン! とさせちゃうから」(虹夏)

 

「このバンド…すごい!」
「見失いそうになる変拍子を、完璧に叩くドラム」
「感情的で、それでいてロジカルなギター」
「そして、全てを支えるベースの音の壁」(ひとり)

 

「でも、何よりすごいのは…」
「お姉さんの、圧倒的なカリスマ性!」(ひとり)

 

「ステージにいる間は、演者はヒーロー」
「やっぱりバンドって…最高にかっこいい!」(ひとり)

 

「私って実はさ、高校まで教室の隅でじっとしているネクラちゃんだったんだよ」(きくり)

 

「あっ、やっぱ分かる。陰キャ同士は引かれ合うってホントなんだなあ」(きくり)

 

「でもある時、自分の将来想像したら、普通の人生すぎてつまんねえって絶望しちゃって」
「真逆の生き方してやろうって思ってロック始めたの」(きくり)

 

「楽器屋でベース買うのも、ライブハウス行くのも、最初メッチャ怖かったし」
「酒飲み始めたのも、初ライブの緊張をごまかすためだしね」(きくり)

 

「初めて何かするってのは誰だって怖いよ」(きくり)

 

「でもぼっちちゃんは路上でもSTARRYでもライブできたじゃん」
「しかも酒に頼らず」(きくり)

 

「自分にもっと自信持って!」
「無理なら酒でドーピングもあり!」(きくり)

 

「文化祭ライブ、よかったら来て下さい」(ひとり)

 

「喜多ちゃん。ダメなバンドマンに引っ掛からないで」
「”彼氏にしちゃダメな3B”の”B”って」
「ベーシスト、ベーシスト、ベーシストのことだから」(虹夏)

 

「もう絶対、人にお金借りません」(リョウ)

 

「セトリなら決めてある」
「文化祭出るかもって言われてから、ずっと考えてた」
「2曲目にはぼっちのギターソロ入れる」(リョウ)

 

「ぼっちの見せ場」
「郁代とぼっち、2人の文化祭でしょ」(リョウ)

 

「スベっても4人いるし、痛みは四等分」(リョウ)

 

「ご…後藤さん!」
「あ…私、後藤さんが文化祭ステージの申込み用紙捨てたって分かってたの!」
「でも、わざと出したの…嘘ついて、本当にごめんなさい!」(喜多)

 

「あっ、ありがとうございます」
「あっ、最初はどうしようって思ってたんですけど」
「今はちょっと楽しみっていうか…」(ひとり)

 

「そ…それも、喜多さんが用紙を出してくれたからで…」
「だから、感謝してます。ありがとう」(ひとり)

 

「後藤さん。私、もっともっと練習がんばるから」
「だから文化祭ライブ、絶対成功させましょうね!」(喜多)

 

「私ね…どうしても後藤さんに文化祭ライブ出てほしかったんだ」
「だって後藤さんは…」(喜多)

 

「リョウ先輩。バイトの後、私のギター練習見てもらえませんか?」(喜多)

 

「後藤さんも自分の練習あるし」
「もっと練習して変わりたいんです、私も」(喜多)

 

11話

「おお~(文化祭)、郁代みたいなのがウジャウジャいる」(リョウ)

 

「やっほ~! ぼっちちゃん、いる!?」(虹夏)
「ぼっち、もてなせ」(リョウ)

 

「あれ? 喜多ちゃんも”メイド服ぼっちちゃん”見に来たの?」(虹夏)
「どこ? ”メイド服ぼっちちゃん”は?」(リョウ)

 

「ええっ! ぼっちちゃんが消えた?」(虹夏)

 

「メイド服で校内逃げ回る方が恥ずかしい気がするけど…」
「とにかく捜しに行こう!」(虹夏)

 

「(女子トイレ?) いや…後藤さんはそんな四六時中、人のいる所には行きませんよ」(喜多)

 

「では、解説していこうと思うわ」
「まず、人がいなくて」
「ジメ~っとしていて」
「ナメクジが隠れそうな所を捜すんです」
「こういう、石の裏とかに張り付いているのですわ」(喜多)

 

「ナチュラルに鬼畜だな」(リョウ)

 

「無意識に嘘ついて逃げて来てしまった…迷惑かけるし戻らなきゃ」(ひとり)

 

「でもこんな格好、バンドのみんなに見られるの恥ずかしすぎる」
「こんな時に”完熟マンゴー(ダンボール)”があれば…」(ひとり)

 

「あのダンボールの暖かさが恋しい…」(ひとり)

 

「ダメだ、このままではメンタルが完全にどうにかなってしまう」
「現実逃避しよう、ネットの世界に逃げよう」(ひとり)

 

「最近バンドの練習忙しくて、久しぶりに見たけど…」
「やっぱり私の動画のコメント欄はあったかいなあ」
「優しいコメントしかな…ん?」(ひとり)

 

「ヤヤヤ…ヤバい!」
「早く動画上げなきゃ居場所が…ネットでの居場所がなくなる!」(ひとり)

 

「本当にナメクジのいそうな場所にいた」(リョウ)
「ゴミ箱とかタンクの中、捜したかいがありましたね」(喜多)
「全く人捜ししてる気分になれなかったけどね」(虹夏)

 

「今(前日)から緊張してたら無駄に疲れる」(リョウ)

 

「喜多さんと違って、こういう学校行事楽しかった記憶が一度もない」(ひとり)

 

「あれ? なんか…」
「みんなで回る文化祭も…悪くないかも」(ひとり)

 

「(堂々と立って接客?) 違う」
「あれは立ったまま気絶してるだけ」(リョウ)

 

「それにしてもぼっちちゃん、メイド服似合いすぎじゃない?」(虹夏)
「後藤さんはこういう甘い系の服、似合いますね」(喜多)
「分かる~。ジャージ以外も着ればいいのに」(虹夏)

 

「ふむふむ」
「ビジュアル方面で売り出すのもありか」
「ぼっちはダイヤの原石だったのか~」(リョウ)

 

「MVはぼっちを水着にしよう」
「今のバンドは動画サイトの再生数こそ正義」
「再生数稼ぎには多少の犠牲も必要」(リョウ)

 

「すみませ~ん」
「この”美味しくなる呪文”ってやつ、1つ下さ~い」(虹夏)

 

「ふ…ふわふわ、ぴゅあぴゅあ、みらくる、きゅん」
「オムライス、おいしくなれ…」(ひとり)

 

「後藤さん、もっと愛情込めて唱えないとダメよ!」
「見ててね、こんな感じで!」(喜多)

 

「ふわふわ~! ぴゅあぴゅあ~! みらくる~きゅん!」
「オムライスさん、おいしく…な~れ! キタ~ン!」(喜多)

 

「(手伝って?) ホント!」
「実は着てみたかったの、それ」(喜多)

 

「(メイド服) どうかしら?」(喜多)

 

「いや、待って下さい!」
「先輩はお姉さまスタイルで!」
「いや、あえて男装スタイルってのも!」

「我ながらすばらしいコーデね!」(喜多)

 

「私との熱量の違い、ヤバくない?」(虹夏)

 

「すごい…喜多さんと虹夏ちゃんの圧倒的適応力、接客力!」(ひとり)

 

「リョ…リョウさんもよく分からないすごさがある」(ひとり)

 

「この扱いの差…明日のライブが今から想像できる~」(ひとり)

 

「帰る前にライブする所(体育館)、みんなで見ておきたくて」(喜多)

 

「(マックス1000人?) さすがにそんなには来ないと思いますけど…」
「でもたくさん、来てくれるといいわね」(喜多)

 

「明日…ここに立つのか」
「結束バンドのみんなで!」(ひとり)

 

「面白いバンドのMCなんかない」
「ファンが空気読んで、愛想笑いしてくれてるだけ」(リョウ)

 

「人気が出れば、そのうちクソMCでも大爆笑になる」
「安心して」(リョウ)

 

「みんな後藤さんにびっくりしちゃうかもね!」
「絶対する! だって後藤さんはすごく…」(喜多)

 

「ううん、なんでもない。頑張ろうね!」(喜多)

 

「いよいよ…文化祭ライブ。学校の人の前での、初めてのライブ」
「喜多さんみたいに”絶対”とか言えないけど…少しでも、楽しんでもらいたい」(ひとり)

 

「自信を持つんだ、私。きっと全部いい方向に行く」
「もっ…もしかしたら…観客の中にレコード会社の人がいたりして?」(ひとり)

 

「現役女子高生バンドのサクセスストーリー」
「ニュースに取り上げられたり、伝説になるかも!」(ひとり)

 

「(後藤さん) また1人の世界に入ってますね」(喜多)

 

「ぼっちちゃん」
「半年前までは”完熟マンゴー”だったのに」
「こんな強い顔できるようになったんだね」(虹夏)

 

「このバンド、ドラム(ぼっちの心音)だけ異常にうるさいな」(リョウ)

 

「よし! じゃあ円陣でも組んどく?」
「あっ! 手ぇ合わせて、”お~っ!”ってやつ、しよっか?」(虹夏)
「暑苦しい」(リョウ)

 

「じゃあ、頑張ろ! 楽しも! せ~の!」(虹夏)
「お~っ!!!!」(4人)

 

「(喜多さんだけ人気) やっぱり予想通りの事態に…」(ひとり)

 

「お姉ちゃ~ん! 頑張れ~!」(後藤ふたり)
「ひとりちゃ~ん!!」(ファン1号、2号)

 

「あっ、私のファン達」
「同じクラスの人達も…予想通りじゃなかった」(ひとり)

 

「お~い! ぼっちちゃん、頑張れ~」
「あっ、見て見て。今日は特別にカップ酒~!」
「かっこいい演奏、頼むよ~。ウェ~イ!」(きくり)

 

「って、あれ? ぼっちちゃん、なんで無視すんの?」
「きくりお姉さんだよ~!」(きくり)
「呼ぶんじゃなかった」(ひとり)

 

「え~、私達”結束バンド”は、普段は学外で活動してるバンドです」(喜多)

 

「今日は、私達にも、みんなにとっても、いい思い出を作れるようなライブにします」
「それで、もし興味が出たら、ライブハウスにも見に来て下さ~い!」(喜多)

 

12話

「(1曲目) 意外と盛り上がった。けど…」(ひとり)

 

「うちのベースの山田リョウいわく」
「結束バンドのMCはつまらないそうでして」(虹夏)

 

「”どの口が?”って思うんですけど」
「面白いトークが出来るようになるまでライブ告知だけにしときますね~」(虹夏)

 

「やっぱりおかしい…」
「昨日までなんともなかったのに、1・2弦のチューニングが異常に合わない」(ひとり)

 

「1弦が! (切れた)」
「マズい! せめて2弦のチューニングだけでも…」
「あっ、ペグが故障してる!」(ひとり)

 

「どうしよう…もうすぐソロが来る」
「せっかくの文化祭ライブが、私の機材トラブルで台無しに…」(ひとり)

 

「どうしよう…どうしよう…どうしよう、どうしよう、どうしよう!」(ひとり)

 

「喜多さん…打ち合わせしてないのにアドリブ!」(ひとり)
「みんなに見せてよ」
「本当は後藤さんは、凄くかっこいいんだってところを」(喜多)

 

「この土壇場でボトルネック奏法とか、普通やるか?」(星歌)
「あれならチューニング、ズレてても関係ないもんね」(きくり)

 

「ああ…えっと…」
「ホントは続けて最後の曲行くところなんですけど、これだけ言わせて下さい!」
「今日は本当にありがと~!」(虹夏)

 

「この日のライブを、みんなが将来自慢できるくらいのバンドになりま~す!」(虹夏)

 

「(ひと言?) えっ?」
「コ…コミュ症は事前に台本作っとかないとしゃべれないのに」
「予想外のフリされたら…」(ひとり)

 

「何か面白いこと、何か面白いこと」
「何か…何か…面白いこと…」(ひとり)

 

「お前は、伝説のロックスターだ!」(リョウ)

 

「うちのお姉ちゃんがすみません」(ふたり)

 

「ああ…終わった…」(ひとり)

 

「あっ、はい…あっ、驚きました」
「喜多さん、いつの間にか上手になってて」(ひとり)
「バッキングだけだけどね」(喜多)

 

「私は、人をひきつけられるような演奏は出来ない」
「けど、みんなと合わせるのは得意みたいだから」
「これからも、もっとギター頑張るから教えてね」
「後藤さ…ひとりちゃん」(喜多)

 

「私…ひとりちゃんを支えていけるようになるね」(喜多)

 

「(ロックなヤベえ奴?) いつか…いつか高校辞めてやる!」(ひとり)

 

「一定の再生数があると、お金がもらえるんだよ」
「動画サイトのアカウント、家族共有になってたの忘れてただろ」(後藤直樹)

 

「もちろん知ってるよ、ギターヒーローだろ?」
「再生数、結構あったから、お父さんこっそり広告付けておいたんだ」
「うちの娘、うますぎ!」(直樹)

 

「いつかこうやって、必要になる時が来るかもと思って」(直樹)

 

「ひとりが練習がんばって、演奏どんどん上手くなってく過程が見れたのは」
「本当に嬉しかったなあ」(直樹)

 

「まあそれに比例して、虚言が達者になってく過程は」
「父さん悲しかったけど」(直樹)

 

「30万、ある…まさかこんな、棚ぼた展開が起こるなんて」
「10万前後のギターを買ったとして、残り20万…」(ひとり)

 

「この残りをノルマに当てれば」
「2年近くはバイトしなくてもライブ出来る!」(ひとり)

 

「よし! バイト辞めよう!」(ひとり)

 

「バイト辞めれると思ったら、謎のパワーが無限に湧いてくる!」
「早速、店長さんに言いに行こう!」(ひとり)

 

「バイト辞めるのは切り出すのが一番大変なんだ」
「バックレ…いやいや、住所押さえられてるし…」
「じゃなくて、みんなに迷惑が…」(ひとり)

 

「(プレゼント?) ぼっちちゃん、優しい…」
「でも私はサプライズ派なんだ」(星歌)

 

「(楽器屋) 入りたくないな…」
「本当はネットで注文しちゃおうって思ってたけど」(ひとり)

 

「楽器屋って店員さん怖そうだし、もし話かけられたりしたら…」
「イ…イヤホンつけてノッってるフリしてれば、話しかけてこないはず」(ひとり)

 

「すみません。このベースって試奏できたりしますか?」
「(買う?) 別に。ちょっと気になるから軽く弾きたいだけ」
「あっ、スラップしていいですか?」(リョウ)

 

「まあ、凄い…て…適当に弾いた…だけだけど」
「凄い、いいベース」(リョウ)

 

「あっ! こいつまさか!」
「試奏で本気出してドヤる奴だ!」(虹夏)

 

「ギターは何本あっても困らない」(リョウ)

 

「みんな楽しそうでいいな~」
「あっ…これが漫画でよく見る、ドラマー孤独問題か」(虹夏)

 

「(新しいギター) か…かっこいい」
「あっ…ハッ! あっ、ご…ごめんなさい!」
「き…君のことも忘れてないよ!」
「ゆ…許して~!」(ひとり)

 

「きょうもバイトか…」(ひとり)

 

「センキュー!」(ひとり)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 
 
 
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