まんがで読破「明暗(夏目漱石)」の名言・台詞をまとめていきます。
夏目 漱石
「あのとき──自分の前から飛び去っていった大切な彼女(ひと)」
「なぜあの彼女(ひと)は俺の元にいないんだろう…?」(津田由雄)
「偶然とは原因があまりに複雑すぎてなぜそうなったのか少しも見当もつかないことを言うらしいが…俺の身の上も偶然…複雑の極地?」
「俺には少しもわからないな」(津田)
「ああ、また金が足りない…」
「妻を喜ばせるのは夫の仕事だ。そして生活費はいつも足りない」(津田)
「由雄さんは心が派手で贅沢なのよ」
「自分が持ってる物に全然満足しないで、もっと上等な物はないかって…辺りをずっときょろきょろ見てるんだから」(叔母)
「貧しい人間こそ人間らしい美しさをもってるものなんだぜ。何も取り繕うことのない純真な美しささ」
「ただ彼らの美しさは貧苦という埃しか見えない君にはわからないのさ。あまり馬鹿にするな!」(小林)
「金のあるところから金をむしり取っていく、人の外套(おふる)はもらう」
「俺はしょうもない人間だよ」(小林)
「お延が何も知らなければすべてが平和だ。金はかかるが俺たちはうまくいってるんだ」
「それでいいじゃないか」(津田)
「夫が留守になったとたんに朝の勤めを忘れるなんて…ふがいないわ」
「でも寝坊もいいものね。夫の不在ってのもなんだか自由ね」(お延)
「男と女はお互いが何か足りない部分を持っていて、自分じゃどうにもできない。だから男と女は惹かれ合い結ばれ、完全な形になろうとするのさ」
「だがな、実際の世の中は陰陽不和なのさ」(岡本)
「男と女がくっつくだけで満足していられるのは結婚前に限られたことさ」
「いったん夫婦関係が成立すりゃ…男は女から離れなきゃ落ちつけないし、女は男から離れなきゃ窮屈になる」(岡本)
「人間にはね、陰陽不和を知るために陰陽和合という入口が用意されてるのさ」(岡本)
「夫という生き物は、ただ妻の愛情を無限に吸い続けるスポンジのようなものなの?」(お延)
「生活してく上で嘘は必然だろ。嘘は悪いことじゃない…」(津田)
「彼女と別れて一年、俺は今もわからないままだ…あんなに幸せだったのに…あんなに愛し合っていたのに…彼女は何も言わずに別の男の元に嫁いでしまった…」
「彼女の俺への愛は…嘘だったのだろうか…?」(津田)
「女々しいわね」
「あなたの気持ちなんてどうだっていいのよ! そうやってイジイジ過去にこだわってるからいろんな人が迷惑するの!!」
「問題を解決するには根元から正さなきゃダメだわ! 男らしく過去を清算しなさい」(吉川夫人)
「俺を支配したのはいつも、優柔不断と寂寞だった」(津田)
「清子さんに背を向けられてから、途切れてしまった俺の夢……夢の終わりを見るために…夢の続きをたどる必要があるのか?」
「今までが夢、これからも夢、それでいいんじゃないか…?」(津田)
「階段の上を見上げると、それはいきなり俺の視界に入ってきた」
「昔と変わらぬあの彼女(ひと)がそこにいた」
「目の前で彼女の姿が幻のように揺れていた。これはやっぱり過去からの夢の続きなんだろうか…?」
「進もうとも引こうとも考えがつかず、俺は覚めることのない夢の中に立っているようだった」(津田)
最後まで読んで頂きありがとうございました。