まんがで読破「学問のすすめ(福沢諭吉)」の名言・台詞をまとめていきます。
学問のすすめ
天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと云えり。
人は皆平等であり自由である。
しかし自由になったからといって何をしてもいいわけではありません。
自由という意味をはき違えてはいけません。
自由を勝手気ままでいいと思う者も多いのですが、それは違います。
そもそも自由という権利を持つことは、大きな責任も与えられていることを知らねばいけません。
責任を忘れた自由はただのわがままです。
自由とは独立できるということです。
独立とは人が他から干渉を受けずに活動できることですが、それには他者を頼らず自分の身は自分で始末をつけようとする「独立心」が必要です。
独立心のない者は自分を見失いがちです。
何か問題を抱えていて、自分で何も解決せず人に依存してばかりいると…次第に自分の主体性をなくしていき……
言葉は卑しく態度も卑屈になる習慣がついてしまい、最終的にはその人の人格になってしまう。
役人根性というのもよろしくない。
日本人特有の教育観で、官僚勤めが最高の出世と位置づけ、人生の目標にしている。
周りの役人根性、ことなかれ主義に押され自分の能力を発揮できず愚者に変わってしまいます。
役所は多くの智者が集まって、ひとつの愚行を行うところではないのですが…
独立者になりましょう。人間は誰かを頼りにして生きる寄食者ではいけません!
独立者とは、自分の行動に間違いを起こさない人のことです。
ではどうやったら我々は独立者になれるのでしょうか?
権利に責任があるように、万事努力が必要なのです。
そうです。人間は自己の独立のために学問が必要なのです。
学問とは単に教科書を読むことではなく、身につけた知識を実際の現場で使い経験していくことです。
知識の応用と経験こそが学問なのです。
社会に出てからが本当の学問の始まりです。
人間のもつ五つの要素を思いのままに働かせましょう。
一つ「体」
二つ「知恵」
三つ「情欲」
四つ「誠実さ」
五つ「意志」
人間の活動には大小・計量・難易いろいろとあり、それぞれの立場でそれ相応の能力や人格を身につけなくてはならない。
しかし自分の理想を実現させるためには、理想に見合う行動力が必要です。
行動力もなく大きすぎる理想をもつと大変な不幸な目に遭います。
自分の能力に見合わない理想をもつと、絶えず現実の自分や周囲への不満にかられます。
これこそ本物の不幸です。
理想のみが大きく立派でも、行動力が伴わなければ意味がないのです。
私たちは自分の能力を高めることを忘れてはいけません。
常に自分の能力の自己点検が必要です。
そこで「人生の棚卸し」をお勧めします。
自分を過大評価・過小評価してはいないか?
生まれてから今まで自分は何をしてきたのか?
これからどうすべきなのか?
精神面での帳簿を点検し、すべての面で決算してみましょう。
自己管理能力を身につけて、計画性を向上させることが大事ですよ。
自己の能力を高めるためには「見識」を深めることも大切です。
見識を深める方法はふたつあります。
・観察
・推論
物事を観察して物事の道理を推測し、誰かの受け売りではない自分の考えを作りましょう。
見識を深めれば、おのずと自己の「判断力」も高まります。
判断力というメガネは、世の中で暮らすために必要なものですよ。
どれを取り入れ何を捨てるのか、正しく情報を選ぶことができます。
判断力に欠けると他人の考えにすぐ流されやすくなり、信憑性のない信仰までたやすく信じ込んでしまいます。
上辺だけの形を整えようとしても、本人の能力不足は埋まりません。
そして自分より少しでも能力が拙いものを見下し、精神のより低いところに流れ落ちていく。
人間は現状に決して自己満足せず、より高い精神の段階を目指して進んでいかねばなりません。
そして多くの人たちから「人望」を得ましょう。
人から期待され信用される人間こそ、社会に出た独立者のあるべき姿です。
自分たちの富を蓄えるだけなら、アリの生き方と同じです!
独立者は社会全体の利益のために働くことが大切なのです。
社会貢献こそが独立者の義務です!!
我々の責務は現代社会に我々の活動の跡を生き生きと遺し、人類の財産として遠い後の世代まで伝えようとするところにあります。
つまり未来に向けて種をまくのです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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