マンガ「ミステリと言う勿れ」久能整の名言・台詞をまとめていきます。
ミステリと言う勿れ
1巻
「”冬はつとめて”っていうほど早くないけど、カレー日和だ」
「皆さんはその目撃者の人をよく知ってるんですか」
「じゃあ僕と立場は同じですよね。皆さんがよく知らない人物。それなのにどうしてその人が本当のことを言っていて、僕のほうがウソをついているって思えるんですか」
「(落ち着いてるのは)何もしてませんから。何もしてない僕を冤罪に落とし込むほど、警察はバカじゃないと思ってますから。それともバカなんですか」
「ずっと看病してたのに、目を離した一瞬に亡くなった?」
「猫なら当たり前ですよ。猫はあなたに死ぬところを見せたくなかったんです」
「風呂光さんがなめられないように気をつけなければいけないのは、この署のおじさんたちにだと思います」
「それこそが風呂光さんの存在意義だと思いますけど」
「僕は常々、人間が3種類いたらいいなあと思ってて」
「男と女ともう一つ、別の種類が。中性的とかそういう意味じゃなくて、全く違う思考回路の別の種族が同じ配分でいたらなあって」
「風呂光さんがいる意味ってそれじゃないですか。おじさんたちを見張る位置。男のロマン至上主義の人たちに混ざれないって困ってるでしょうけど、至上でもなんでもないんで」
「あなたは違う生き物だから、違う生き物でいてください」
「真実は一つじゃない、2つや3つでもない。真実は人の数だけあるんですよ」
「でも、事実は一つです」
「やっぱり笑うんですね。ドラマでよく見るんですよ。殺人の疑いをかけられた時、無実の人は怒って、真犯人は笑うんです」
「そんなことないだろうと思ってたけど、そういうものなんですね」
「復讐は楽しかったですか」
「ただの学生ですよ。親のすねかじりで働いたこともない」
「盗みをしたことも人を殺したこともないのに、こんな所に閉じ込められて尋問されて、美容院も歯医者もブッチして優も取れないただの学生です」
「メジャーリーガーや監督は、時々試合を休むんですよ。奥さんの出産は勿論、お子さんの入学式や卒業式、家族のイベントで休むんです」
「彼らは立ち会いたいんです。一生に一度の子供の成長の記念日に」
「メジャーリーガーは子供の成長に立ち会うことを父親の権利だと思い、日本側の解説者たちは義務だと思ってる。そこに天と地ほどの差があるんですよ」
「『欠点』と『弱点』は全然違うものなんですけど、弱点でいいなら、僕はカレーに弱いです」
「逃げた人のせいでみんなが殺されても、それはその人のせいじゃない、あなたのせいです。ここで発生するすべての問題は、あなたのせいで起こるんです」
「あなただけが悪いんです、責任転嫁しないでくださいね」
「なぜ人を殺しちゃいけないのか。いけなくはないけどただ、秩序のある平和で安定した社会を作るために、便宜上そうなってるだけです」
「あなた(バスジャック犯)が今殺されないでいるのは、ここにいるのが秩序を重んじる側の人たちだからです」
「つまりあなたは水泳大会にやってきて、棒高跳びしたいって言ってるようなものです。大変迷惑なんですよ」
2巻
「橋の向こうは、あの世ですね」
「僕は確かにカレーが好きですが、カレーライスじゃないところに、不意にカレー味があるのはイヤなんですよ」
「ここの会話はきっと、犯人たちがきいてるから」
「僕たちに何かを考えさせて話し合わせることで、誰がどんな思考パターンを持ってて、どう動くか、それを知ろうとしてるような気がする」
「僕は常々、思ってるんですが……どうしていじめられてる方が逃げなきゃならないんでしょう。欧米の一部では、いじめている方を病んでると判断するそうです」
「僕ならそうしてほしいけどなあ。『人の為』と書いて『偽』になる不思議」
「僕は、人は自然の生き物なので、人がすることはすべて自然の範疇だと思ってます。どんな発明でも、革新的技術でも、SFのような話でも、自然の範疇だと思います」
「まあ神という概念も人が作ったものなので、あんまり斟酌することもないと思いますが、できることでしたいことは、したらいいと僕は思う」
「自分たちにとって危険だと思ったら、止める道を選ぶのも、また自然なことです」
「できるできないと、するしないは、また別だから」
「戦争を『悪』と考えてるのは、一部の一般の人たちと、先の大戦で被害を受けた人たちだけです。国を動かすような位置にいるほとんどの人が、そうは思ってない」
「それを必要とする人が多いうちは、決してなくならない」
「人間だけ特別だと思いすぎると、いろいろおかしくなるんだと思う」
「苦しいことを薄めるために、より悪いことをのぞむのはまずいです。それがどういうことになっていくか……僕は知ってるので」
「子供って乾く前のセメントみたいなんですって。落としたものの形が、そのまま跡になって残るんですよ」
3巻
「僕、他人の家でおフロには入りたくありません」
「いえ、銭湯はもっとダメです」
「……そういえば僕は常々、日本の刑事ドラマは食をないがしろにしてると思ってて。店で食べてても、奥さんが作ってくれてても、仕事の電話で食べずに行っちゃうんです」
「ひどいと思う。食べてから行こうよ」
「一つ約束してください。僕にウソをつかないで。だましたりためしたりしないで。ウラで手を回したりしないでください。あなたを信用できなくなる」
「子供をスパイにしちゃダメです、一生悔やむことになる。自分がうっかり話してしまったことを、親の足を引っぱってしまったことを、一生悔やむんです」
「子供はバカじゃないです。自分が子供の頃、バカでしたか?」
「本当にイヤなんです。自分の汚れものをよく知らない人に託すとか、ただただ恐怖です」
「悪意で言ってないのはわかってます。でも問題はそこじゃないんで。こっちがイヤなら、それは迷惑なことなんです」
「ドラマとかでもそうです。証拠を出してみろとか言うのは、たいてい犯人です。無実の人はそんなこと言わないと、僕は常々思っています」
「僕は攻撃されると、けっこう攻撃的になるんです」
「しきたりとかルールとか伝統とか、それって天から降ってきたわけじゃないんで。神様が作ったわけでも、自然に湧いたわけでもなくて、その当時誰かが都合で決めただけなので」
「人が作ったものは、人が変えていいんだと思います。その時の最善の判断で変えていいんだと思います。だって人は間違うから」
「(話は)あなたが目の前の人がどんな顔をしてるかに気づいてないからです」
「『女の幸せ』とかにもだまされちゃダメです。それを言い出したのは、多分おじさんだと思うから。女の人から出た言葉じゃきっとない」
「自分が下手だってわかる時って、目が肥えてきた時なんですよ。本当に下手な時って、下手なのもわからない」
「ゆがんでたり間違ってたり、はみ出してても気がつかない。それに気づくのは、上達してきたからなんです」
「だから下手だと思った時こそ、伸び時です」
4巻
「殺されたのに自殺だとされるのは本人にとって最悪だと思うから、わかってよかったです」
「日本では弱さを認めない。弱い者は負けで、壊れないのが正しい。壊れたら退場で、悩むことすら恥ずかしい。相変わらず根性論です」
「(人は)弱くて当たり前だと、誰もが思えたらいい」
「加害者側は伝え続けて、更に加害者と被害者を生み出し、被害者側は次の世代に伝えなかった。だから加害者にもならず、再び被害者になることもなかった。難しいな……」
「僕は死んだら何もなくなるんだと思ってます」
「だって意識や記憶を持ったまま天国や地獄に行くなんて面白すぎるでしょう」
「僕ずっと疑問に思ってました。どうして闘病って言うんだろう。闘うと言うから、勝ち負けがつく」
「負けたから死ぬんですか。勝とうと思えば勝てたのに、努力が足りず負けたから死ぬんですか」
「それでも人は病に負けたから死ぬんじゃないです。僕はそう思う」
5巻
「えっと、土下座でいいんですか?」
「だって土下座って、ただの動作だから。簡単でお金もかからなくて、心がこもってなくても別のこと考えててもできることなんですけど」
「(プレゼント……)人生、こんなに悩んだことがあっただろうか」
「(虐待は)子供のその気持ちに大人はつけ込むので」
「でも……でも母親も追いつめられている」
最後まで読んで頂きありがとうございました。