「ニーベルングの指環」の名言・台詞まとめ

マンガ「ニーベルングの指環」の名言・台詞をまとめていきます。

 

ニーベルングの指環

1巻

「ヒキガエルのような格好……カラスのようなしわがれ声! なんておぞましい、そのお姿」
「あなたを恋する女なんていると思って? 自分の姿をよく見てごらん、怪物さん」(ラインの娘)

 

「なんて田舎者でしょ。”ラインの黄金”を知らないなんて」
「あの黄金で指輪を作る者は無限の力を与えられ、世界を手にいれることができるというのに」(ラインの娘)

 

「あの好色のアルベリヒなどには、とうてい無理。愛の喜びを断念した者だけが、指輪を鍛える不思議な力を得られるのですもの」(ラインの娘)

 

「……このような醜いわしには……女の愛を得ることはかなわぬ夢よ。ならば別の生き方を選ぼう。ああ! それもよい考えだ」

「軽薄なおしゃべり女ども、後悔するがいい。きさまらの宝はいただくぞ」
「おれは愛を呪い復讐する!」(アルベリヒ)

 

「神たる者、どんなささいな『契約』でも、違えることは許されんのですぞ。あんたの支配も、聖なる契約によって成り立っているんじゃありませんか」

「公明正大な心を捨てるってんなら、わしらだってあんたがたとの平和協定を破りますぞ!」(ファーゾルト)

 

 

「世界中をめぐって、フライアのかわりに支払える価値あるものを捜したんですよ」

「だが、この世は貧しい。男にとって女性の情愛に勝る宝など、野に山に水中・地中・空の上、どこを見てもありゃしない」(ローゲ)

 

「世界を支配するのは誰だ! 指輪は、このわしにこそふさわしい」(ヴォータン)

 

「(指輪は)強奪するんです! 盗人が盗んだものを、盗人から盗み返すのです。これほど簡単なことがありましょうか!?」(ローゲ)

 

「おやおや、神ともあろう者どもが盗みの相談。あっちにもこっちにも、欲にからめてうごめきだす」(ローゲ)

 

「ラインの黄金など、そんな厄介なもの、河底で眠ってりゃいいんだ。この世には余計な力ですよ。人の心を惑わす……ね」(ローゲ)

 

「ヴォータンよ。あんたがたは天上で永遠の歓楽にふけって、我ら暗黒の精を見くびっているが、気をつけるがいい。暗黒の軍勢が地下を這いだし、明るみに昇っていくぞ」(アルベリヒ)

 

「ふん、おれにはこれがある。こいつをかぶれば思うがままに姿を変えたり消えたりもできるのさ」

「だから心配ない、おまえからも安全だ……いろいろと心配してくれるおまえからもな」(アルベリヒ)

 

「さあここだ。──見ろ! これが世界だ。おまえがいつか手にいれようと望んでいた世界だ」(ローゲ)

 

「おまえはもはや囚われの身だ、アルベリヒ。ちょうどおまえが、生きとし生けるすべてのものを支配しようとたくらんだのと同じようにな」

「今ではおまえがわしに支配されているのだ。これは疑えぬ事実だぞ」(ヴォータン)

 

「悪党はどっちだ! きさまは自分で罪悪を好むくせに、おれにはそれを責めるのか!? おれが怒りに身をさいなんでやっと得た魔力を、きさま横からかすめ盗ろうってのかよ!」(アルベリヒ)

 

「気をつけろ、神々の頭領! おれはただ勝手に自分に対して罪を作ったにすぎぬが、きさまが指輪を奪うなら……」

「神であるきさまこそは、この万世のすべてのものに罪を作ることになるのだぞ。おまえ自身が神の神たる神聖を汚すのだ」(アルベリヒ)

 

「その指輪は呪いによっておれの手にはいったものだ。だから──また呪いをかけてやろう」

「指輪よ! 今後はその魔力で、所有者に死をもたらすがいい。それを持つ者は心痛に苦しみ、人殺しの手にかかれ! 持たぬ者は欲して嫉妬に狂え!」

「そして皆、指輪の奴隷となり、死の運命へとおちいるのだ。そうさ、真実の持ち主である、おれの手に戻ってくるまではな……!!」(アルベリヒ)

 

「避けよ……ヴォータン、避けよ……呪いから逃れよ。指輪を所持するならば、その身は破滅におちいりましょうぞ」

「永遠の世の太初の波たるエルダが、あなたの心をいさめに参りました」

「お聞きなさい。ありとあらゆるものが滅びます。神々の上にも、愁いの日が近づいています。どうかその指輪をお捨てなさい」(エルダ)

 

「あなたは運の強いかただ、ヴォータン。指輪を手にいれては大儲けをし、それを失ってさらに大きな得をした」

「あなたの敵たちはくれてやった黄金のため、ひとりでに滅びていくだろう」(ローゲ)

 

「夕べの空は陽に映えて、城は燦然と輝く……やすやすとは我がものにならなかった城だが……今はわしを迎えいれる。不安や恐怖のない城にあいさつをおくろう」

「妻よ。虹を渡り共に参ろう、天堂(ワルハラ)へ」(ヴォータン)

 

「彼らは己が存続を信じながら、終焉へと急いでいる。これでよくわかった」

「欺瞞で築いた城が長続きするはずもない。みずから滅びの道を歩むなら──かつてこのおれをもむりやり従わせた神々だ──そうなってしまえ」

「愛そうと努めたがもうムリだ。おれはまたもとの燃えさかる炎に身を戻そうか」(ローゲ)

 

「神々しい神であるゆえに、先の見えぬ盲人ども。共に滅びるのはごめんだ」
「──さて、どうしたものか」(ローゲ)

 

「ラインの黄金、ラインの黄金……帰っておいで。河の底にあってこそ、愛も真実もあるものを。上の世界には、ただ虚偽と卑怯が待つばかり」(ラインの娘)

 

2巻

「──さて時はすぎ、地には人間がはびこるようになった」

「恋多きヴォータンは地上に降り立ち、人間の女と夫婦になった。エルダの産んだ娘、人間の女が産んだ兄弟──ヴォータンの子供たちの物語が始まる……」(ローゲ)

 

「これは勝利の剣。引き抜いた者に、この剣を与えよう」
「ジークリンデよ。そしてその勇者こそ、おまえを救うだろう」(ヴォータン)

 

「男の友情も、女の愛情も、求めるたびにすべてウラ目に出る。”不運”だけがおれの友だ」(ジークムント)

 

「私は(剣を引き抜く者を)待っているのだ。そして──その時こそ、私の心は失った半分を取り戻すだろう」(ジークリンデ)

 

「すでに不幸が棲んでいる処に、あなたが不幸をもたらす余地などありません」(ジークリンデ)

 

「おれはひとり森を出たが、友を得ることはできなかった。どうやらおれが正しいと思うことは、世間の人々にとっては悪いことで──おれが悪いと思うことは他人には正しいらしい」

「行く先々に争いが起こり、喜びを求めれば悲しみが訪れる……」(ジークムント)

 

「……剣さえあれば、あんな男に愚弄されてなどおらぬ……!」(ジークムント)
「武器のありかをお教えしましょう。あなたがもし真の勇者なら、あれを手にいれることができるはず」(ジークリンデ)

 

「……誰も(部屋から)出て行ったりはしていない──でもはいってきた者がある。それは”春”だ。冬の嵐は去り、こころよき月となった。やわらかい光の中で春が輝いている」(ジークムント)

 

「あなたこそが”春”です──果てしない冬の日々の中で……はずかしめと苦痛に耐えて、ひたすら待っていました。あなたを見たとたん、待っていたかただとわかった」(ジークリンデ)

 

「あなたがおれを愛してくれるなら、おれはもう悲しみに支配されてはいない」(ジークムント)

 

「ならばこれはまぎれもなくあなたの剣。父上があなたのために用意したのです。そして私はあなたをこう呼びます。ジークムント──兄上と!」(ジークリンデ)

 

「これはヴェルゼの約束の剣。今や我がもの。さやを離れて我がもとに来たれ!」
「我こそはヴェルズングのジークムント。ノートゥング! 剣よ、これがおまえの名だ」(ジークムント)

 

「おいで、おまえを救い出す。ノートゥングがおまえを護る」
「この兄にとっておまえは、花嫁にして妹。ヴェルズングの血よ……栄えよ!」(ジークムント)

 

「私、夫婦ゲンカの巻き添えはごめんこうむりますわ。勇ましい男たちの争いのほうがよっぽど好きよ」(ブリュンヒルデ)

 

「おまえはふだん慣れている事柄しか理解しようとせぬ……だがわしは、これから起こるであろうことを考えているのだ」

「我々にはひとりの英雄が必要なのだ。神の保護をうけず、神の掟に縛られない人間──それでいて神々ができぬことを行える人間がな」(ヴォータン)

 

「私はあなたの意志そのものですもの。私に何をお話しになろうと、父上の自問自答と同じことです」(ブリュンヒルデ)

 

「神々の……栄華など消え去るがいい。わしの創ったすべてのものは崩壊してしまえ。わしはなにもかも放棄する!」

「ただひとつ欲しいもの、それは……終末だ」(ヴォータン)

 

「あなたは間もなく私に従わねばなりません」
「死を間近にした者だけが、私を見ることができるのです。私は──死すべき英雄たちの前に姿を現します」(ブリュンヒルデ)

 

「生であろうと死であろうと、おれはジークリンデとともにいる。おれはまだ死んでいない。たとえワルキューレでも、生きている者を自由にはできぬ」(ジークムント)

 

「勝利の代わりに屈辱を与えようという、この剣を創った欺瞞の者は恥を知れ。死なねばならぬとしても、おれは天堂(ワルハラ)などへは行かぬ!」

「地獄よ、おれをとらえるがいい……!」(ジークムント)

 

「決心したわ、戦いの結末を変えましょう。あなたに勝利を与えます。生きてください! ジークムント」(ブリュンヒルデ)

 

「私の心配はしないでください。私は死を望んでいるのですから」(ジークリンデ)
「いいえ! あなたは生きるのです。彼を愛するなら生きなさい。あなたは彼の息子を宿しているんだから!」(ブリュンヒルデ)

 

「その子のためにこれを大切にとっておきなさい。いつの日かこの剣を鍛え直し、振るう人の名を私が名付けましょう。”ジークフリート”、勝利と自由の人!」(ブリュンヒルデ)

 

「神たるわしよりも、さらに自由な者だけが、おまえを花嫁にできるのだ」(ヴォータン)

 

3巻

「家にいる誰かさんより、マシな友だちが欲しかったのさ」(ジークフリート)

 

「この森を出て、世の中へ行くんだ。もうこんなところへ戻ってくるもんか。おまえはおれの親父じゃない、おさらばだ。おれは自由になるんだ!」(ジークフリート)

 

「たいていの人は、自分が利口だと思っているが、その人にとって必要なことを、まったく知らないでいるものです」(ヴォータン)

 

「その答えを教えてやろう。『恐れを知らぬ者』だけが、ノートゥングを鍛え直すことができるのだ」(ヴォータン)

 

「すべてはなるようになる──流れを変えることはできぬ──」(ヴォータン)

 

「おれにも何がなんだかよくわかっちゃいないんだ。自分の素性だって知らない。だけど、この戦いはおまえがおれをかりたてたせいだぜ」(ジークフリート)

 

「元気な少年よ、心得ておくのだ。何も知らないおまえにこういう仕業をさせた男が、今度はおまえを殺す計画をたてているぞ」(ファーフナー)

 

「死んだ者は教えてくれない。生きている剣に導いてもらうしかないや」(ジークフリート)

 

「まあ……いいか。この飾りもの(指輪)は、今日の記念にしよう。竜と戦って斃し、それでも『恐れ』を習えなかったことの、思い出くらいにはなるだろう」(ジークフリート)

 

「小鳥よおまえたちは仲間がいていいな……楽しくて……仲が良くて……だが、おれは独りだ」(ジークフリート)

 

「恐れを知らぬ愚かな子供! それはおれのことだ。小鳥よ! その岩山への道を教えておくれ!」(ジークフリート)

 

「おまえは何も知らぬのだ──今、わしの隻眼を見ているおまえの眼は、わしのなくした眼と同様に盲いているのだ」(ヴォータン)

 

「そうか……! これが『恐れ』というものなんだ。お母さん、怖いもの知らずだったあなたの息子に、この女が『恐れ』を教えてくれた」(ジークフリート)

 

「神々に祝福を! 世界に……輝ける大地に祝福を! 私の眠りは終わった。ジークフリートが目覚めさせてくれた」(ブリュンヒルデ)

 

「ジークフリート、ずっとあなたを愛していました。私はあなたが生まれる前から盾でかばってあげたのよ。そんなに昔から、あなたを愛していたのです」(ブリュンヒルデ)

 

「……もう、私を守るものはないのね。もう自分を守ることも戦うこともできない……ただの女」

「ああ……あんという恥辱! あなたは剣で私の鎧カブトを引き裂いた。私はもうブリュンヒルデではない……!」(ブリュンヒルデ)

 

「笑ってあなたを愛しましょう。笑って盲になりましょう。笑ってともに墜ちましょう」(ブリュンヒルデ)

 

4巻

「──永遠の英知の終わりだ。世界はもう賢者の言葉を聞くことはない。降りて行きましょう、母上(エルダ)のもとへ」(ノルン)

 

「愛しい人。あなたを愛しているからといって、旅立つのを止めたりはできないわね」
「……でも少しだけ不安だわ。あなたは私のことを忘れてしまうんじゃないかって」

「神々から得た知識も、おとめとしての強みも、みんなあなたに与えて、愛以外には何もない女になってしまった私だもの……」(ブリュンヒルデ)

 

「たとえ教えてくれた知識を全部忘れてしまったとしても、きみのことだけは忘れっこない! おれにはブリュンヒルデがいるんだってことは、決して忘れない!」(ジークフリート)

 

「帰ってくるよ。たくさんの冒険と勝利を持って!」(ジークフリート)

 

「ギービヒ家の当主は?」
「あなたの名声を耳にしてやって来た。一戦交えるか、それとも友となるか」(ジークフリート)

「戦うなどとんでもない! 喜んで友としてお迎えしよう」(グンター)

 

「私の血はその酒を汚すだろう。私には尊い血は流れていない。体内で冷たくよどんでいる。だからこのような熱い誓いには加わらぬことにしているのだ」(ハーゲン)

 

「苦労知らずの坊っちゃんたち、陽気な連中よ……! 気楽に船を走らせるといい」(ハーゲン)

 

「今はせいぜい、おれを見下すがいい──が、おまえたちも結局は、ニーベルングの倅たるこのおれに使われているに過ぎぬのだ」(ハーゲン)

 

「これはジークフリートがくれた指環。これは彼の愛そのもの」

「私にとっては神々の永遠の幸福よりも価値あるものよ。何があろうと、たとえ天堂(ワルハラ)が崩壊しようとも、この指環は手放さないわ!」(ブリュンヒルデ)

 

「……なんという裏切りだ! なんという屈辱……! 八つ裂きにされるといい、ジークフリート!」(ブリュンヒルデ)

 

「……どんな魔物のたくらみが、ここにはひそんでいるのだろう……?」

「なぜこんなことに……? こんなに事がもつれては、私の知恵など……なんの役にも立たない。ああ、なさけないこと……!」(ブリュンヒルデ)

 

「誓いだとか偽りだとか──そんな言葉は無意味……彼を斃すには、槍より強いものが必要よ」(ブリュンヒルデ)

 

「背中なら──あなたにもやれるかもしれない。『恐れ』を知らぬ彼は、逃げて敵に後ろを見せることは決してない。だから私は背中には術をかけなかった」(ブリュンヒルデ)

「そこを我が槍が突こう!」(ハーゲン)

 

「おまえを救い得るのは、ジークフリートの死だけだ!」(ハーゲン)

 

「彼はあなたを裏切った。そしてあなたたちは私を裏切った。私のために世界中の血を流しても、その罪は償えない。私が欲しいのは、ただひとりの男の死よ!」

「ジークフリートを殺せ! 彼とあなたたちの罪を償うために!」(ブリュンヒルデ)

 

「勇士よ……それは大切に持っていなさい。その指環にひそむ禍いが──あなたにわかるまで。そのときは、あなたは私たちに、呪いから解放してくれと泣いて頼むことでしょう」(ラインの乙女)

 

「ジークフリート。それを持っていると不幸におちいる。ラインの黄金から作られた指環。それを作りそれを失った男が呪いをかけた」

「未来永劫──その指環をはめる者に死が訪れるようにと。あなたに殺された竜のように──今度はあなたの番よ、それも今日のうちに」(ラインの乙女)

 

「おれを世界の相続者にするというこの指環も、愛を得るためとあれば喜んで譲るが、命が危ないなどとおどすなら、もう手放す気はなくなった。おれは命など惜しまぬ人間なのだから」(ジークフリート)

 

「あのカラスのささやきもおまえはわかるか? ”復讐をしろ”──と言ったのだ!」(ハーゲン)

 

「ライン岸辺に薪を積み上げてください。彼の亡骸を焼き尽くすために──」
「そして私も、彼とともに焼かれ──彼に抱かれ、ふたたびひとつになるために──」(ブリュンヒルデ)

 

「呪わしい指環、これは私に遺されたもの。ラインの乙女たちよ、あなたがたが熱望しているものを返してあげよう。私の灰の中からとってお行き」

「私を焼いた炎で、指環の呪いが浄められますように。そして水の中で大切に守りなさい。二度とふたたび奪われることのないように」(ブリュンヒルデ)

 

「カラスたちよ。飛んで行っておまえたちの主人に、このラインで見たことを告げなさい。あの岩山をとおってね」

「そして今もそこで燃えているローゲに、ワルハラに行くようにおっしゃい。こうして私は、壮麗なワルハラの城に火をかける──!」(ブリュンヒルデ)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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