アニメ「宇宙よりも遠い場所」の11話に名言があったので紹介する。
「私は日向と違って性格悪いからハッキリ言う」
「あなたたちはそのままモヤモヤした気持ちを引きずって生きて行きなよ!」
「人を傷つけて苦しめたんだよ。それくらい抱えて生きて行きなよ!」
「それが人を傷つけた代償だよ! 私の友達を傷つけた代償だよ!」
「今さらなによ、ざけんなよ!」
メインキャラクターの一人、報瀬の言葉だ。この時の状況など、いろいろ考えていく。
状況の説明
女子高生4人が南極に向かう物語。
日向の高校時代の部活の元仲間が、南極と日本のビデオ会話に出演を希望する。
しかしこの元仲間、日向が部活や学校自体に行けなくなる原因を作っている。
それなのに「南極に行った友達」として、のうのうと出演を希望してきたのだった。
めちゃくちゃ怒る日向だが、直接言うことは避けていた。
他のメンバーも日向の過去を聞き、沈んだ空気になっていく。
自分のために、その元仲間を許そうか悩む日向。(青文字は報瀬)
「なあ、許したらさ楽になると思うか?」
「許したい?」
「それで私が楽になるならな」
「けどそれでホッとしてるあいつらの顔を想像すると、腹は立つな」
「ざけんな?」
「だな、ちっちゃいな私も...」
このように悩み苦しんでいる日向を見て、報瀬が元仲間に叫んだのが今回の名言になる。
感想と考察
人の過去の傷に踏み込んだ時、多くが勇み足になる。
相手が喜んでくれることも、限りなく少ない。
しかし「なあなあ」で誤魔化している限り、実際には一歩も進んでいない。
進んでいるように見えるだけで、簡単にスタートラインに戻るループを繰り返す。
もし本当に解決したいなら、一歩も二歩も踏み込まないといけない。
もちろん、上手くいくかは分からない。解決できたとしても、自分が好かれるとは限らない。
だからその全ては相手のためであり、自分のためであってはいけない。
しかしそれをしてくれた友人がいるだけで、その人にとっての希望となる。
そんな友人が一人でもいるとしたら、その人は「勝ち組」である。
まとめ
今回は日向回だが、それを心配し最後に啖呵を切る報瀬回でもある。
多くでポンコツな報瀬だが、大切な物を持っている。
実際、南極にみんなで来たのも報瀬の熱意のおかげになる。
リーダータイプではないが、特攻隊長という感じ。
だた戦術は荒く変化にも乏しい、ただ直線的に進むタイプ。
しかし現代において必要なのは、この手のタイプかもしれない。
もっとも、グループに2人は多すぎるが。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
宇宙よりも遠い場所 Blu-ray BOX
→宇宙よりも遠い場所
→「引き返せるうちは旅ではない」
→「うるかにして下さい!」
→「悪意に悪意で向き合うな」
→「その結果がこれよ!ざまあみろ!」
→「友達ってたぶん、ひらがな一文字だ」