マンガ「やがて君になる」七海燈子の名言・台詞をまとめていきます。
1巻
「だって今まで好きって言われて、どきどきしたことないもの」
「好きにならなきゃいけないと思って、つらかったんだね」
「大丈夫だよ。彼が気持ちを伝えてくれたみたいに、君もちゃんとそのままを伝えればいい」
「君はそのままでいいんだよ」
「侑は、特別がわからないって言ったよね」「誰のことも特別に思わない?」
「ううん、違う。だって、だって私、君のこと好きになりそう」
「私たちの間に今更そんなの必要?」
「私の好きって、こういうことしたい好きだったんだ。君といるとどきどきするの。こんな気持ち、誰にもなったことなかったのに」
「小糸さん、付き合ってなんて言わないから。小糸さんは誰かを特別に思えないって知ってる。私のことも好きにならない、それでいいの」
「だから、好きでいさせて」
「私も人を好きになれるなんて思ってなかったからなぁ。今すごく満足なんだ、この気持ちを諦めたくない、だめ?」
「なにその台詞。大好きだよ」
「もとの何もない自分には戻れない。私は特別な私のままでいたい」
「普通か、小糸さんらしいや。君はいつも私を許してくれるね」
2巻
「今年は裏方だけじゃなくてやりたいことがあるの」
「生徒会劇の復活」
「君ってほんと」
「ううん、優しい」
「変わるよ、そんなの。侑がいつも許してくれるから、もっと欲しくなっちゃう」
「侑のせいだよ」
「何それ、好きじゃないけどキスしたいとか。侑、えろい」
「そんなこと言うと、無償の愛ですってことにするけど?」
「そうだよ……いま心臓すっごいどきどきしてる。聞いてみる?」
「心配なんだよ。私は君じゃなきゃやだけど、君はそうじゃないから」
「そういうところが心配なんだけど、でもそういうところが好き」
「そんなこと、死んでも言われたくない」
「私がお姉ちゃんみたいに振る舞うと、みんな喜んでくれる。特別だって言ってくれる」
「君の前でただの私に戻るのは居心地がいいけど……みんなの前で特別でいることはやめられない」
「『好き』って暴力的な言葉だ。『こういうあなたが好き』って、『こうじゃなくなったら好きじゃなくなる』ってことでしょ? 『好き』は束縛する言葉」
「だから『好き』を持たない君が、世界で一番優しく見えた」
「侑、好きだよ。(これは束縛する言葉)」
「君はそのままでいてね。(どうか侑、私を好きにならないで)」
3巻
「沙弥香は優しい、侑とは違った意味で。沙弥香は踏み込まない」
「沙弥香は秘密を許してくれる。言えないことが増えてくなぁ」
「その顔。こんなのはなんともないってその顔を見ると、あと少し、もうちょっとだけ踏み込みたくなる。どこまでならそのままでいてくれる?」
「沙弥香がいてくれてよかった。沙弥香がいなかったら、もっと楽してたというか……さぼっちゃうと思うんだよね、私」
「嬉しかった? その嬉しいって、どういう意味?」
4巻
「こないだのは、さすがにやりすぎたかな……落ち着いて、嫌われないように……」
「……叶さん、こわいなぁ。何もない少女の役……か」
「私はこの劇を成功させて、お姉ちゃんになるんだ……」
「侑と話すと安心する。そっけない返事。侑は私が何をしてもしなくても、きっと本当のところで興味なんかないんだ。さっきまでのイライラが嘘みたいに溶けてく」
「いやいやいや。この合宿は決してそんな下心で企画したんじゃないんだから。やましい気持ちは……合宿って、すごい……」
「ああ、優しいなあ。甘えてしまいたい、だけどどこまで許されるんだろう。その優しさを使い尽くしてしまうのが怖い」
「いいよ、沙弥香ならいいよ。心配してくれてありがとう」
「……今、部屋に行ったらかなり……すごく甘えちゃうと思うんだけど、大丈夫……」
「駄目だよ。私のままの私になんの意味があるの」
「私は自分のこと嫌いだから、私の嫌いなものを好きって言ってくる人のこと、好きになれないでしょ? 侑のこと、好きでいたいの」
5巻
「私が話せるのは、私から見た姉だけだよ。それが本当かはわからない」
「しっかりしろ、最後までお姉ちゃんを演じ切らなきゃいけないんだから。ここで迷ったり立ち止まったりできない」
「だけど劇が終わったら? そうしたら私は、どこに行ける……?」
「好きって言うと安心するんだよ」
「ほかが全部にせものでも、侑のこと好きな部分は私だって言い切れる。だから安心、かな」
「もうわからないんだよ。お姉ちゃんになるのが間違いなら、私は何になればいいの。お願いだよ侑、好きでいさせて。自分が自分だって言えることが、ほかに何もわからない」
「まだ自分が何か持ってるなんて思えない。この劇が終わった後に、私に何が残るのかわからない。それでも今は、侑を信じたい」
6巻
「そうだね、これからだ。みんな、いい劇にしよう!」
「相手によって違う人間みたいだった私は。じゃあ一人のときはどんな人間だったの……?」(劇台詞)
「私は誰になればいい……?」(劇台詞)
「ありがとう、これまでの私。私はもう大丈夫、私は私になれるから」(劇台詞)
「そっか……私、劇をやり遂げるってことしか考えてなかった」
「終わっても終わらないんだね」
「それでも侑の言葉だから信じたかった。劇が終わって、カーテンコールやみんなの拍手や、劇団に誘ってもらえたこと。みんなが私を助けてくれたこと」
「……すごく嬉しくて、本当に私のものだったらいいなって」
「侑はあの頃からずっと優しい。侑は変わらないなあ」
「ねえ、侑。これからも今までどおり、そばにいてくれたら嬉しいな」
「好き? いつから? これまで侑にどれだけの言葉を閉じ込めさせて、どれだけの嘘をつかせてきたんんだろう」
7巻
「……考えもしなかった。侑の隣以外に、自分の居場所があるなんて」
「侑はもう私の特別じゃない。好きを持たない君はもういない。だけど……寂しいな」
「だめだよ、沙弥香。私は沙弥香が期待するような人間じゃない。だからやめて」
「好きだってこれまで何度も言われて、そのたびに逃げてかわして。でも、沙弥香からは逃げちゃいけない」
「私は沙弥香を選べない……選ばない」
「人から好きだと言ってもらえて、嬉しいと思えたのは……初めてだった。でも……好きな人がいるの」
「好きって選ぶことなんだ。こんなに重いなんて知らなかった。きっと沙弥香じゃなきゃわからなかった」
「ごめん、沙弥香。ありがとう……」
8巻
「私はずっと『好き』って言葉が怖かったから。でも、もう怖がらないって決めた」
「『好き』って、『そのままのあなたでいて』って縛る言葉じゃなかったんだ。変わってもよかったんだ。だって私、今でも侑のこと好きだもん」
「そんなのわかるよ! だって侑ばっかりなんだもん。頭が侑でいっぱいで、幸せだけど時々泣きそうで、ぐちゃぐちゃになるけど、絶対なくしたくない」
「私は侑が好きで……侑も……侑も私を好きでいてほしい」
「まさか。演劇もやるし勉強も一番を狙う。全部やるし全部楽しいよ、私は」
「ほんと……好きすぎてダメになる……」
「私は……そうだね、あんまり名前をつけたくないかな」
「たしかに私と侑は間違いなく『付き合ってる』し『恋人』だけど、その言葉で説明できる気がしなくて」
「ずっと一緒にいても、きと私たちの関係は変わっていくから。だから名前をつけなくても、ただの侑と私でいいかなって」
「侑の欲しいものと私の欲しいもの、同じだといいな」
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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